フォローしませんか?
シェア
たかとも
2024年5月18日 01:59
お日さまが お片付けしわすれた水たまりが ひとつ ぽつん落ち葉が泳いでプールになったのぎつね 口つけ 泉になったお日さま 途中で気づいたけれど忘れたままでいてくれた雨のち晴れた 初夏の昼過ぎ
2024年4月3日 22:25
物置小屋の屋根が風に吹かれて バンザイしてる手を叩きながら わらっているバタンバタンと まあ はしゃぐ釘を刺しておいた方がいいかもしれない
2024年2月11日 02:38
海辺の古い家の窓から青い景色が見えるのです指先についた汚れを横目に視線を前に戻しますこの部屋の窓からは大きな海が広がりますホコリと一緒に光を受けて遠くに浮かぶ船を数えます潮の香りを感じながらカモメを目で追いかけて波音に耳を澄ませればほんの少しの幸せ感じます今日は良い天気ですこの窓の景色が好きです水平線の向こう その先は僕にしか見えない世界が広がるのです
2024年2月5日 12:13
流氷 気ままにプカプカ岸にもたれ 無邪気な白母に抱きつく子どものように
2024年1月28日 23:35
甥っ子とドーナツ二人でモグモグ食べながら「どうしてドーナツっておいしんだろうね?」って僕が言ったらそしたら 甥っ子「どうしてなんだろうね」って笑いながら歩き回って色んな人に聞きはじめた「どうしてドーナツっておいしいんだろうね?」小さな不思議と食べかすをこぼしながら
2024年1月24日 11:20
遠い海の向こううっすらと見えたクナシリ晴れた日の午後青と静けさの中漂う 怒りと叫び音を立てず「返せ」と看板が無数に並び 訴える目に見えぬだけでこの町は戦火に燃えている何も知らぬ私が平和を願ったところで浅はかだ私の願う平和とはただ 私が無事でありたいだけ凍るほどの哀しい先人達の涙が降り積もった その雪の下どんな化け物が眠っているのか問われている あのうっすら
2024年1月23日 11:20
雪になりたい 白樺さん真似して白く なってみた素直な子だから すぐ伸びる皆んなもつられて 白くなる無邪気ないのち 北の森で
2024年1月17日 11:31
冷たい言葉を浴び続けたら降った涙は つららになるまつ毛をつたう 凍った棘涙のたび 鋭利になって顔を傷つけるその つららを溶かすには暖かい言葉がいるしかしきっと私のではなく
2024年1月14日 00:44
青い空と 神社へ向かう白サギと流れる雲が 少し早いだろうかスマートホンは 使用禁止大事なのは "今"何も考えず 今を見れば玉ねぎ畑が目に映るだけあれほど 騒がしかったこの頭もこの景色に見惚れたか何も考えず 今を見れば玉ねぎ畑が目に映るだけ
2024年1月13日 08:54
玉ねぎは マトリョシカむいて むいて マトリョシカ食べる時は 一口だ作るのには 一年だ畑一面 マトリョシカ秋の実 コロコロ マトリョシカいつか ご飯に 迎えたら色んな苦労を 一口で
2024年1月7日 08:59
海風の 静けさの中に響く叫び「返せ」「返せ」怒りが飛び交う目に見える距離あの場所に 奪われた誰かの故郷がある別海の資料館に飾られた ロシア人の子と日本人たちの写真このロシアの子にとっては国後は故郷なのか何も知らない彼女からすれば「返せ」は「よこせ」なのだろうかああ 戦争は終わっていないまだ 続いている 恨みの連鎖
2024年1月6日 18:14
薪は知らなかったほんの少しの火で自分がここまで熱く 燃え上がる事を火がそっと 触れるだけで波紋のように 熱くなり人の心に また広がる薪と火とストーブとみんなで力を合わせればあたたかい薪ストーブになれるパチパチ元気に音を鳴らして
2024年1月4日 13:39
スズメ ヒヨドリ カラス一本の木に羽の色も関係なく小鳥たちが休む誰も喧嘩することなく下を向いてしまうような冬の冷たい風彼らは 首をうずめて耐えていたそれに比べてどうだ 人間は感情的に心を傷つけ合い銃を突きつけ脅し平和という言葉を使って意見を通そうとする鳥たちの目には人間がどのように 映っているのだろうか
2024年1月3日 23:03
ぼくの歌は届くだろうかギターの音色は届くだろうか耳の聞こえないあなたに人々の頭の間から顔を覗かせてあなたは静かに笑って手を叩いてくれたああ あなたの目は誰よりも綺麗に心に通じているんだね春の日の 長閑な道のように