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幼少期のイヌ飼育経験は将来にどう影響?

イヌとヒトの関連を見た研究って結構あるよね。
この論文は結構前のデータだけど興味深かった。

2010年に日本の麻布大学から公表されている論文内容。
犬の飼育が飼い主の精神的な健康ににどう影響を与えるかを調査している。

過去(特に幼少期)に犬を飼った経験が、飼い主の心身の健康にどう影響を与えるのか?を調べる事が目的。

幼少期に初めて犬を飼い、その後により多くの犬を飼った群と飼ったことがない群とを比較。そして、コンパニオンシップとソーシャルサポートの尺度がどう異なるかを見ている。

結果として、幼少期に犬を飼った経験は、他者との交友関係の強化などのコミュニケーションスキルに正の影響があった。特に幼少期の犬の飼育経験は高齢者(特に男性)の社会性に関係していたとの事。

子どもが将来大人になり家庭を持ち、そして年老いていく過程で「幼少期の動物飼育経験」が幸福度に関係しているのは面白い結果だった。

我が家でも子どもへの良いコミュニケーションスキル改善のために柴犬を飼い始めた。確かに子ども達との会話も増え、子ども達も朝起きてきたときにはまっさきに犬のところに向かうようになった(親は差し置いてw)今後の社会性構築にどう影響をしていくのかは長い目で見ていきたいものだ。

将来への子どもへの投資として、幼い頃から動物とのパートナーシップを形成する事は、非言語的コミュニケーションの点や子どもの情緒面、また精神的安定を得るために重要なのかもしれない。

確かに犬を飼えばいつかは愛犬の寿命に直面する事がある。その経験は辛いものにはなるかもしれないが、今後のヒトの社会性や他者を思いやる気持ち、命の大切さなどを学ぶ経験にもなりそうだ。

命の重要性を学んだ個人が高齢者になっても犬と共に健康に生きるイメージを持てるのも大きなことだ。

他にも犬を飼う事のポジティブな結果というのは数多く出ている。
古来から犬はヒトと親密な関係を築いてきた。その関係性からも人に対して少なからず様々な影響を与えるのは間違いがない。家庭でできる情操教育の一つとして、動物飼育は科学的にも重要になってきそうだね。

犬にも個性があり、なんか我が家に新しい子が増えた気分だよ(子どもたちの影響か?妙にマイペースさが増してきたけれど)

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