見出し画像

❨119❩1971.12.29 水 晴 パナマシティ・イン

重い。ペダリングがものすごく重い。
疲れも重なって、少しの坂になると、もう踏めない。

この国の道は総てコンクリートで出来ており、継ぎ目のところが少し開いていて、自転車にとっては、頭に来る。
それにあまり広くないし。


今日は最後の山。峠に挑戦。

押して登っている所を、全く予想しなかったが車が止まった。
キャナル・ゾーンまで乗せてもらう。

やあ、長い坂道。
一日タップリかかるところ、10時前に着いてしまった。


パナマ・シティー着。

さっそく、エスツゥファ(ガソリン・コンロ) を探しにかかったが、ダメ。

一軒あったが、7ドル位の品が、11ドルとサバよんでいやがった。
値切るのもアホらしく、店を出た(中国人の店)。


コロンビアのエンバッサーへ行く。
ここも場所違いで、明日に見送り。

自転車屋もここはなく、グリスもさせず、結局空気入れのホースが見つかっただけと、情けない一日になった。


パナマの町は、スゴイにぎわいだ。
色々の人種の顔がある。
黒人が多く、アメリカ・ムードがムンムンしている。

町は貧民街と商店街がハッキリ分かれている。
子供達は(主に黒人)、みすぼらしい身成りをしている。

路地へ乗り込んでみると、写真でよく見るニューヨークのハーレムの様な所があり、子供達は道いっぱいになって遊び、あちこちの窓からはハデな音楽が流れて来て、今まで通った 中米の国々にはない、楽しい雰囲気がある。

通りには、沢山の露店を混じえた飲食店があり、見るだけでも面白い。
お祭に来たみたいな気がする。

人々は快活で、俺からしたら、実に気楽に下手なスペイン語でも気を使わないで話せる程、親しみ深い。
が、ものすごくいい加減な所もある。


コロンブス像の前で荷物の整理。

日本からの郵便が一通も届いてなかった。
ショック。

パナマシティ:コロンブス像↓

パナマ・シティ↓

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?