見出し画像

❨810❩1973.11.17.土.晴/パリ散策(凱旋門→シャンゼリゼ通り→ルーブル美術館)/パリ:フランス→(夜行列車)→IRUN

荷を駅のコインロッカーに預け、市内見物に行く。

凱旋門。彫刻が良かった。3フランで上へ上る。天気も良く、パリの眺めはスバラシイ。
この門を中心に、周囲四方八方に道路が伸びていた。

シャンゼリゼは、観光客で一杯。日本人の新婚さん(?)団体もよく見かける。
シャレたカフェテリアがあり、ショーウインドが並び、どうも一人で歩くにはつまらない所だ。

エッフェル塔は行かず、このシャンゼリでに沿って、ルーブル美術館まで歩く。
セーヌ河近くの並木道は、今がちょうど、俺の想像したパリの雰囲気で、枯葉が舞い、落ち葉を踏んでそこを歩く時、この街の良さを感じる。
よく晴れたパリは寒く、あまノンビリする気にもならず、重い足を引いて、美術館へ直行。

余裕のない者に、絵などわかる筈がない。ダビドやモネには気の毒だったが。
広すぎて、あちこち回っている間に(5時閉館)時間が来て、遂に「モナリザ」「ビーナス」を見損なってしまった。ガッデム。

その後、夕暮れのシャンゼリゼを抜け、繁華街、ショッピングセンターへ行く。
歩いて歩いて、脚がスゴク疲れた。 靴のせいだろう。

アウスト・リッツの駅へ着き、ホッとしたゼ。パンとバターとミルクで、しけた夕食。

あちこちに、しょいこのほ女の子を見る。男より多い感じだ。カナダが多いな。

汽車に乗り込むと、まだ誰も居ず、1時間寝そべられた。
8人部屋が、やがて7人におさまり、出発。
中年女2人、婆さん1人、じいさん1人、中年男3人だった(ポルトガル人、スペイン人)。

前の席の中年女のしゃべること。時間が経つにつれ得意になり、強引になっていった。
3時間近く、よくもまあ、話の種があるものと感心して、イヤイヤ、西語の勉強と思って聞いていた。あまり美れいな西語ではないが、速く、つまらないことを話していた。
バアさんまでそれにつられて、しゃべるよう になり、静かなのは男仲間。

Hendaye(IRUN)まで約8時間40分。その間、二度だけ、女たちの休憩時間があった様だ。
そんな女たちでも、俺には(見知らぬせいか)、恥ずかしそうに、どこから来たのか聞きくた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?