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「死は終わりではなく、意識は永遠に残り続ける」ことに衝撃を受けました。『限られた時間を超える方法』

『限られた時間を超える方法』は、時間を意図的に長くしたり、短くしたりすることができるビジネス書です。

「選択的注意:ある出来事に集中するあまり、それと同時に起こっているほかの出来事を排除してしまうこと」「現実は物理的なものでもあり、感覚的なものでもあるかもしれない」「観察:観察者の脳と観察されている対象との量子もつれによる、ある種のエネルギー移動なのかもしれない」など、時間に関する最新の理論を学ぶことができます。

特に「小さいころの記憶が長く残る理由:人間の体が老化するにつれて、脳による画像処理の速度が遅くなるから」は、記憶の認識の仕方を科学的に説明しています。

「若い:経験したことが急速に画像化されるため、思い出として残る画像数が多い」から、記憶として長く感じられます。

「大人:脳の画像処理能力は年々低下→思い出の画像数は少なくなる」と、処理能力の低下が、記憶が短く感じられる原因なのです。

時間が速いと感じているサラリーマンは、年齢を重ねることで自然に起こる現象だと達観する必要があるでしょう。

 

「絶えず過去のレンズを通して現在を見つづけると、現在は過去の化身となり、ありのままのいまこの瞬間に全力で向き合えなくなる」「時間の正体:私たちが感覚を通じて過去、現在そして未来を投影する、ばらばらの粒子のようなものの複雑な集合体」「脳内に思考、感情、願望を生み出す何か、意識は、量子論にもとづいている」などを通して、超越した時間感覚を身につけることで、有意義な時間を送ることができます。

特に「意識が体内に限定されず、何らかのかたちで体を必要とせずに非局所的に存在するものであるならば、肉体が死んだあとも意識は残りつづけるかもしれない」は、死んだ後も意識は残り続けることを示しています。

「意識:物理的な存在である脳の産物ではなく、量子もつれといったほかの現象から生まれるもの」だと仮定するなら、肉体が死んだ後も、存在しつづけることになるのです。

死を恐れる人は、死がすべてを無にする考えを、死しても精神は永遠に残り続けると考え直すことで、安心感を得られるかもしれませんね。

 

オタクの視点から言うと、「人生は生物学的である以上に情報的なもの」に刺さりました。

「量子情報処理:宇宙は物質とエネルギーを生み出す巨大な情報処理システム、つまりコンピューターである」という理論にアニメ『攻殻機動隊』を思い出すからです。

量子情報処理の理論として、「宇宙は原子やその他の素粒子でできている」「原子を構成する亜原子粒子は、量子力学の法則に従って相互作用する」「亜原子粒子同士が相互作用すると、情報が生まれる」「つまり、宇宙は情報からできている」と、3段論法のような理論が面白いです。

オタクとしては、量子情報処理の理論を反映したアニメが生まれるのを期待したいものです。

 

#限られた時間を超える方法 #リサブローデリック #尼丁千津子 #かんき出版

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