水際対策による外国人の入国禁止と、私の生活。

2021年11月1日から岸田政権はそれまで年始から行わっていた水際対策の緩和を打ち出した。しかし、その直後の12月1日から一時的な措置として外国人の入国を原則禁止とする。2021年においては年内に約5万人ものオリンピック 関係者の外国人が入国していたものの、総裁選そして衆院選があったことに伴い、その間国益にかなう外国人留学生その数10万人以上の人々は入国が許されなかった(一部の国費留学生を除く)。

多くの人々にとって、おそらく外国人が入国しなかったとしても、あまり影響はないかもしれないが、私の場合は違った。コロナ前からお付き合いしている外国籍の女性がいて、もろにこの入国制限の影響を受けた。2020年3月以来2022年3月に至る現在まで、彼女とは一度も会えていない。

2022年2月に入り、各所で留学生が入国できないことについての問題提起され始めて、テレビ局なども取り上げるようになったことを記憶している。一斉に皆取り上げるくらいならば、なぜもっと前から取り上げてくれなかったのかという憤りは拭えない。中でも許せなかったことは、某テレビ局が外国人留学生は2021年12月から入国が禁止されていると報道をしていること。いやいや、ほとんど多くの外国人は2020年3月から入国ができていなくて、実質的には2021年年始から入国禁止である。それなのに、テレビ局はあまり深みのない、そして嘘とも取れる報道しかしないのである。

最近、岸田さんが「外国人留学生は日本の宝」と発言をしたらしいが、明らかな嘘はつかないで欲しいと、真に思う。感情を逆撫でする発言だ。と、感情的にやはりここ2年間の政治や入国制限の措置には振り回されていて、やはり政治不審が一気に強まってしまっている。

ただ、私の生活は毎日変わらない。在宅勤務で大体毎日部屋で仕事を夜遅くまでして、生活している。休日は友人と遊び、家族と会う。2年間のこの生活はすでに私の日常として気づけば当たり前になっていて、この生活が変わる期待はもうなくなっている。

世の中の人は3月から留学生が入国できているものと思っているが、人数制限もあるし、大学の手続きの遅さで、3/9現在彼女は未だに大学から手続詳細を提示されていない(東京大学は、現在この入国に係る査証の発行手続きについて旅行会社に業務委託をしているそうで、その対応に未だに追われているようだ。個別に学生達が学務に連絡を入れると、学務の職員は教授を通じて、個別連絡を控えるようにと、無駄な口止めの連絡を入れてくるらしい。)。従って、入国制限緩和はしたものの、未だにいつ入国できるかは分からないいる。

この2年間が過ぎて、私ももう27歳になった。気づけば一度も彼女と誕生日祝いをしていない。どこかで別れて新たな一歩を踏み出すこともできたかもしれないが、政府の方針がはっきりしない中で、予想や予測は尽く裏切られ続けて、気づけば2年間経っている。未だにいつ帰国してくるかは分からない。

私の生活は別に何も変わらない。ただ、人生は止まっているのであろう。

あー、早く岸田さんが政治家として失脚をしますように。


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