20240331_木原さんのブログの内容について考えてみた

木原直哉さんのブログで「心地よいベット数」に関して、初中級者向けの記事があったので、これについてケースを考えてみた。

ポーカーにおける駆け引きのタイミングは4回ある訳だが、各ハンドやストーリーによってその「心地よいベット数」は変わってくる。

例えば、以下のCase1のケースの場合はシンプルにAのトップヒットを引いてTurnでポットコントロールとブラフを誘うためにチェックを行い、結果的に勝つものだが、ベット回数で心地良いのは3回/4回であろう。
仮にFlopでのCBのみで終わった場合には、バリューを取りきれていないし、Turnでチェックしてから相手にTurnとRiverで2回ベットされると、ベットサイズによってはフォールドによってくる気がする。

(Case1) シンプルにトップヒットで勝つケース
Situation:BTN A♤9♢、BB K♢5♢
Preflop:BTN 2BB open→BB call
Flop A♡J♧5♢(pot 5BB):BTN 2BB→BB call
Turn A♡J♧5♢+2♡(pot 9BB):BTN Check→BB 3BB→BTN call
River A♡J♧5♢2♡+7♤(pot 15BB):BTN check → BB check
➡︎BTN win

次に、以下のCase2の場合には、トップセットをさしてチェックレイズを行い勝つケースである。リレイズをする場合にはベット回数を2回とすると、このケースでは、リレイズをしたとしても心地よい(フラッシュなし、ストレートは無さそう)。したがって、心地よいベット回数は5回以上/4回であろう。仮にこれが4回であったとすれば、AAならば、どこかのタイミング(できればFlop)でリレイズを入れたいし、なんだったらプリフロップで相手からリレイズが返ってきてからオールインに漕ぎ着けたいようなハンドである。心地よいベット回数は、あえていうならば∞/4回といったところか。

(Case2) BTNがトップセットをさしてチェックレイズをするケース
Situation:BTN A♤A♢、BB 10♢J♢
Preflop:BTN 2BB open→BB call
Flop A♡J♧3♢(pot 5BB):BTN 2.5BB→BB call
Turn A♡J♧3♢+2♡(pot 10BB):BTN Check→BB 3BB→BTN raise 8BB → BB call
River A♡J♧3♢2♡+7♤(pot26BB):BTN 22BB →BB fold
➡︎BTN win

次に、以下の諦め負けするCase3では、心地よいベット回数は1~2回/4回であろう。ターンでのベットはピュアブラフになるものであって、基本的にはフロップで諦めるのが心地よさそう。

(Case3) BTNが投機的ハンドでオープンし、ボードの雲行きが悪く、諦め負けするケース
Situation:BTN 7♢9♢、BB A♡8♢
Preflop:BTN 2BB open→BB call
Flop A♡J♧3♧(pot 5BB):BTN 2BB→BB call
Turn A♡J♧3♧+K♧(pot 9BB):BTN Check→BB check
River A♡J♧3♧K♧+4♧(pot26BB):BTN check →BB check
➡︎BTN lose

以上のとおり、ベット数は最低1~2回、最高4回〜6回程度となる中で、各ストーリーでの「心地よいハンド数」というものがあることを意識することは、ブラフをする際の指標となるのであろうから、今後考えてみて良い気がする。
すなわち、ブラフをするときには、相手の心地よいハンド数(+心地よいベット額)から乖離することで、相手を降ろすことができる。
「このストーリーであったら心地よいハンド数を超過するだろう」といった感覚は必要であるので、ケース別に数えてみても良いかもしれない。


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