髙崎順子

パリから数十分。Words are everywhere. ここには人間と生活について…

髙崎順子

パリから数十分。Words are everywhere. ここには人間と生活についての文章を置きます。

最近の記事

私はこれ以上老いることができるのか ー老いて死ぬまでの覚え書き  #1

生まれてから少しずつ上がって、ある地点で最大になって、 そこから死ぬまでは下りていってゼロになる。 生命力に関してそういう、曲線グラフのイメージがある。 生命力は体力・気力・知力・経済力などいろんな要素の掛け合わせで大きくなるので、最大値に至る地点がいつなのかは誰にも分からない。至ったと自覚もできないで過ぎていくんだろう。曲線の下り坂がいつから始まるかも分からないし、事故や急病、発作などで急降下して一気にゼロに行くこともある。 「持っている生命力が尽きたら死ぬ」と言葉にし

    • 50歳、これから老いて死ぬ予定の私の覚え書き #0

      今年の春に50歳になった。 半世紀生きた。大病せず大怪我せずにまだ生きている。我ながらすげえな。誕生日を過ごしてから数週間、そう繰り返し考えた。 50になる前に亡くなった人たちを知っている。病を得たり怪我をしたり、体の機能の一部を失った人たち、そこから回復した人もしない人も見てきた。 「50になる」のは当たり前じゃない。そうできる人とできない人がいる。 そういう世界で、自分はとりあえず半世紀生きた。その事実にはすげえなとしか言えない。なんなんだろうこの事実。「すげえ」以外

      • フランス・ハルス展でずっと泣いていた覚え書き@アムステルダム国立美術館

        先日アムステルダムに行ける機会があり、久々に訪れました。アムステルダム国立美術館。 そこで開催されていたフランス・ハルスの特別展があまりにもよく、何度反芻しても胸が詰まるほどよく、どこかに書いておかないと私の心がオーバーヒートでやばくなりそうなのでnote覚え書きしておきます。ダダダーと思いのまにまに綴るので、読みにくさ満点でしょうけれどもすみません。 フランス・ハルスは17世紀のオランダ絵画黄金期を代表する画家の一人。レンブラント、フェルメールと並ぶ巨匠ですが、日本での

        • 言葉のコミュニティ「人間と社会のあいだを考える」を営んでいます

          こんにちは! ライターの髙崎順子です。 note初心者の私の記事を見に来てくださり、ありがとうございます。 どんな経緯でここにいらしてくださったのかしら……? この名前での寄稿記事や、かつてTwitterだったテキストSNSなどで知って下さいましたでしょうか。 これまで自分の文章発信ではnoteを使ったことがなかったのですが、今年ひょんなご縁から、noteで活躍されている書き手のナースあさみさん@asami300765 と、来年6月まで、noteを舞台にした言葉のメンバーシ

        私はこれ以上老いることができるのか ー老いて死ぬまでの覚え書き  #1