見出し画像

【マラソン日記】 #12 長野マラソン 2024.04.21

これまでマラソンを走った後の私の感想にはパターンがありました。①準備段階での調子は良かった、②にも関わらず期待のタイムには及ばなかった、③自己ベストは更新したので一旦良しとします!、こんなところです。今回の長野マラソンは、①準備段階でやや不安が残り、②でも期待のタイムを大幅に上回ることができ、③自己ベストも更新した、という感じで、良い意味でパターン外のものとなりました。タイムは3時間41分13秒で過去のPBから6分32秒も短縮でき、ずっと乗り越えられなかった3時間45分の壁をようやくクリアすることができました!満足です!!


ラップの振り返り

論文で記述統計を見るのが重要なように、マラソンでは5kmごとのラップを見ることで、走っていた際の体感をデータで検証することが重要です。前走・大阪マラソン(2024年2月)と比較したものが以下の通りです。

00km-05km 26:24(28:38)
05km-10km 25:49(26:32)
10km-15km 25:30(26:57)
15km-20km 25:51(26:48)
20km-25km 25:52(26:38)
25km-30km 26:21(27:13)
30km-35km 26:31(27:08)
35km-40km 26:48(26:28)
40km-Goal 12:07(11:23)
 合計 3:41:13(3:47:45)
 ハーフ通過 1:49:05(n/a)

5kmごとラップ(括弧内は前走)

想定よりも前半が少し速かったものの想定の範囲内ではあります。長野は最初の入りからそれほど混み合わず、1km経たずに自分のペースに持って行けるのが良いですね。ハーフ通過時点が手元でも1時間49分ちょい過ぎあたりなのをみたときには速すぎたかなとは思いましたが、肌感としては疲れはまだありませんでした。

前半は疲れてなさそうだけど腕が開きすぎですね。背筋が弱いのでしょう。

後半はペースが落ちてはいるものの計算すると1:52:08となります。これは後半単独でもフル換算で3:45:00を切るペースですので、元々予定していたイーブンペースでの後半通りとなります。これまでのマラソンでのハーフの記録は、東北みやぎ(2023年11月)の前半の1:52:11なので、長野では過去最速のハーフのタイムで前半と後半を揃えられたことになります。

ラップ以外の基礎データは以下の通りでした。(すみません、次走以降の私への申し送り事項です)

【気象】(観測地点は長野気象台)
08:00 気温13.0度、湿度73.0%、風速1.0m、晴れ
12:00 気温17.2度、湿度50.0%、風速2.3m、曇り
※35kmからゴールまでは断続的に小雨(1mm未満)。カッパ着用は不要。

【補給物】
マグオン(カフェイン入り)4個:10km、19km、28km、35kmで摂取
ポカリ(ジェル型)2個:随時
スポドリ:給水地点(初回(5km地点)のみ混雑のため回避)
上記以外のものは摂取していない。

良かった点の振り返り

研修での王道的なプロセスに倣い、まずは良かった点から振り返ります。

①大会に熟知した知人と会場に行くべし!

今回のレースでは、当日の会場への移動、現地での着替え、アップ、お手洗い、といったスタートまでのスケジュールがとてもスムーズでした。というのも、長野にお住まいで私の妻の学生時代からのご友人と一緒に会場入りしたからです。

会場までの道中では、後述する姿勢矯正シューズの話題を始め、たのしく会話しながら移動できたので精神的にリラックスできました。また、会場への到着時間は遅かったものの(私が早起きできなかったので)、空いている更衣エリアを教えてくださり、その場で簡単なアップまでできました。また、長蛇の列のお手洗いスペースを横目に、その少しだけ離れた屋内のお手洗いを利用して全く待ちませんでした。

リラックスしているのでスタート前も笑顔

レース前にリラックスできることは大変ありがたいかぎりで、落ち着いた環境でスタートできたことが好結果につながったと言えます。来年も長野マラソンに出ることを心に誓ったことは言うまでもありません。

②ペーサーの近くは走らない!

長野では、三度目の正直で3時間45分切りを目指して臨みました。前半はそのイーブン・ペースより約10秒/kmほど速いペースで推移しました。そのため、私より数十秒早くスタートしていて3時間45分のペーサーと遭遇することは自然なのですが、ペーサーにつくかどうかを事前に考えられていませんでした。実際、10km前後でペーサー集団に追いついた時、ペーサーにつこうか、それとも追い抜こうか、500mほど逡巡してしまいました。

結局、追い抜くことに決めて、追いつかれないようにそれまでのペースを維持して走ることにしました。この判断は良かったようです。というのも、ペーサーにつくこと自体は本来望ましいのですが、同じように考える人は多くてペーサーの周囲は大集団になっていました。ペーサーが作る安定的なペースで走れるメリットは大きいものの、大集団の中で走ると給水のたびにごちゃつくリスクがあります。給水エリアで人とぶつかりそうになったり、遅れる人の影響を受けて減速してからペースを上げてペーサーに追いつくしんどさもあるので、デメリットの方が大きいと比較衡量しての意思決定でした。

後半は自然豊かなコースです

今後も、長野マラソンと同等かそれ以上の大規模の大会ではペーサーにはつかないことにします。小規模なレースでどうするかは要検討ですが、走る前に決めておいてレース中に考えることは避けます。

改善点も多々ある

マラソン大会に出るようになってから初めて、走った後に納得感も満足感もあったレースだったので、めでたしめでたしとnoteをここでそっと終えても良いのかもしれません。しかし、レースから数日が経って冷静に振り返ると改善点もたくさんあるので、今後に向けてメモを残しておきます。

①走ったあとは腰に注意

まず腰です。走った当日はなんともなかったので無警戒だったのですが、翌朝にぎっくり腰一歩手前の「ピキッ」と来る違和感に苛まれました。温泉宿の朝風呂で心地よい時間を過ごした直後、更衣室で足の表裏をタオルで拭こうと片足を上げた時の出来事でした。

大阪マラソンの二日後にも同じようなぎっくり腰直前のような痛みが生じたので、走った後の腰は危険な状況なのでしょう。原因は、後述する課題が原因とも考えられますが、腰に違和感がなくとも、数日間は万全の注意をしておくとよさそうです。脚の筋疲労があって無意識に歩き方が変な感じになってしまうと、腰に日常よりも重たい負荷が掛かるのかもしれません。

②姿勢矯正シューズの購入

良かった点の①で少し触れましたが、姿勢を矯正するために専門のシューズを買っても良いかも!?という話を伺って、購入を検討しています。

今回は、少し前のnoteにも書いた通り左足の裏側のだるさがマラソン当日にも30kmくらいから嫌な感じで生じていました。さらに、それを庇おうと右足に力を入れすぎたのか、右膝の外側も最終盤に少し痛くなり、両足も攣りそうな感じもしました。足が攣ることは起きませんでしたし、左足の裏のだるさや右膝の外側の違和感もレース翌日には回復していたものの、今後の課題ではあります。

それに加えてレース後数日間の腰の悪さ。これは他の筋力系の酷使が腰に集約されて疲労が蓄積されてしまっているのかもしれません。というのも、特に疲れている時の走り方が酷いのです。たとえば、今回の35km付近での私のランニングフォームはこちら。

接地の角度もおかしいし、腕もガリガリですね

応援に来てくれていた奥さんが撮影してくれている写真です。上半身のガリガリ感に目がいくかもしれませんが、注目いただきたいのは脚と足です。右脚のガニ股が半端ないことになっていて、角度がとんでもないことになっています。姿勢が悪いと、無駄な動きが多くなりますし、怪我もしかねません。健康的に、かつよりタイムを縮めて走るためには、半年間レースがない今のタイミングで姿勢矯正にまじめに取り組もうと思います。

③ウィスキー党への転向

ランニングを始めて1年くらいが経った頃、私の体脂肪率は10±1%で推移していました。コロナ禍になって、あまりに体脂肪率が低いと免疫がどうなのだろうと思って、10%を切らないように注意していたくらいです。ところが、その後に不惑を迎えてから、体脂肪率が徐々に、しかし確実にじわじわと増えてきて、今では12±1%に増えてきていました。

気づいてはいたものの直視したくはない現実でしたが、そろそろ本格的に体脂肪率を下げることに着手します。重い腰を上げるきっかけになったのは、ある企業に勤めていた際の上司と少し前に会食する機会があったのですが、その方にウィスキーを勧められたことです。その方は、体重を下げることを健診の際に言われ、ビールや日本酒からウィスキーに変えただけで体重が減ったと仰られてました。過去にも同様のことを他の方々から言われたことがあったのですが、今回の元上司の一言で、ウィスキー党への転向を決断しました。

ただ、外での会食の際にはビールや日本酒も飲むつもりで、あくまで自宅での晩酌をウィスキーに変えるだけです。そのため、会食時に私がビールや日本酒を飲んでいても、決して咎めずに大目に見ていただけますと幸いです。

来シーズンに向けて

レース2週間前の左足のだるい違和感はレース中も生じましたし、レース後には今までも最も腰が悪い状態になっています。これらのことを考えれば、長野マラソンは体力的にギリギリもっていた状態であり、6ヶ月間で3レースというのは最大のレース数なのでしょう。

ということで来期も今シーズン同様に11月から三走予定です。腰が(ほぼ)ぎっくり腰で苦しんでいる現状にも関わらず、大阪のラン友からのお誘いで東北・みやぎ復興マラソンにエントリーしました。昨年に続いての参加になりますが、今度こそ狩野英孝さんを現地で見られることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?