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【論文レビュー】南アフリカ共和国でのキャリア・アダプタビリティ尺度研究:Maree (2012)

Savickas & Porfeli(2012)のキャリア・アダプタビリティ尺度開発研究に参加した13か国の中には南アフリカ共和国も含まれています。本論文では、同尺度を用いた南アフリカでの実証研究の結果がレポートされています。

Maree, J. G. (2012). Career adapt-abilities scale—South African form: Psychometric properties and construct validity. Journal of Vocational Behavior, 80(3), 730-733.

記述統計

南アフリカでの調査では9年生から11年生が対象となっていて、平均年齢は15.49歳となってします。日本で言えば高校生くらいがメインの年齢層というあたりでしょうか。

p.732

ここでもいくつかの設問は天井効果が厳しい値になっています。高い回答に寄りがちな設問となっていることが推察されます。

モデル適合度

4つの下位尺度および24設問での確認的因子分析を行った結果、モデル適合度としてはRMSEAが0.046でSRMRが0.048という良好なフィット感を示しています。13か国の中でも1、2位を争うくらいの良い適合度合いと言える状況です。


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