【読書メモ】経験と純粋経験:『ウィリアム・ジェイムズのことば』(岸本智典編著)
現代の日本において、プラグマティズムや経験といった言葉から連想されるのはジョン・デューイでしょう。私もそうでした。他方でジェイムズもまた経験を語っていて、日本では西田幾多郎が輸入したとされる純粋経験を概念として提示したのもジェイムズです。
推移と項ジェイムズは経験というものを推移と項に分けて捉えていたようです。推移とは「経験同士の緩やかなつながりと変化」(42頁)であり、項とは「比較的はっきりしていて安定した経験」(42頁)として説明をしています。
経験というものをスタテ