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お願いメシ神さま

最初にこのドラマの情報を知った時に思ったことは、“もちょがドラマに主演?”というものだった。そして、全2回で終わってしまう上に、後日発売されるBlu-rayには未放送・未配信の特別篇も収録という情報も知り、“何だそれ?”とも思った。

TrySailの他のメンバーも顔出し演技をしている。天さんはDMM TVのCMでオードリー春日と共演しているし、ナンスはアート系の舞台にたびたび出演している。もちょだって、顔出し演技はこれが初めてではない。

でも、もちょがドラマ主演となると正直なところ、驚きの感情しか抱けなかった。
申し訳ないが、トラセの3人の中で一番、声優としての演技の幅が狭いと感じていたからだ(これでもトラセの中ではもちょ推し)。

しかし、本作を見てみると、これはもちょ主演で正解だったと思う。

それは、ドラマとはいえ、いわゆる会話は電話での通話と店員とのやり取り以外はなく、ほとんどのセリフがモノローグと、主人公の妄想による食べ物の発する声で構成されているからだ。

つまり、モノローグや妄想の声だから、逆に演技派過ぎると浮いてしまうということ。もちょは良くも悪くもアイドル風演技なのでこの作風には合っているのだと思う。

これはアイドル声優だからこそ演じられる作品だと思う。普通の女優が演じていたら、モノローグや妄想キャラのアテレコだらけの演技なんて不自然。萌え系学園アニメを実写化すると痛く見えるのと同じ。でも、声優、特にアイドル系声優だと違和感ないんだよね。

というか、もちょがめちゃくちゃ可愛い!
もちょが好きなら、MVやライブ映像以外で動いているもちょを見られる滅多にない機会だし、色んな服装で登場するし、それを見ているだけで満足できると思う。

まぁ、内容自体はほとんど、飲食店のプロモーション・ビデオだけれどね。

一応、編集者に急かされている若手漫画家が現実逃避で飲食店に寄り、そこで飲食したものから設定に活かせるヒントを学ぶというストーリーはあるものの、メインは飲食店と名物メニュー紹介って感じだから、そんなに演技がどうこうというものではないしね。

なかなか漫画は完成しないし、今回放送・配信された2回(各回ごとに2エピソードずつ)の最後も打ち切り漫画の“俺たちの戦いはまだまだ続く”的な感じで終わっていたので(おそらく、買うつもりはないがBlu-ray収録の特別篇でも完成はしないんだろうと思う)、今後、クールがわりでも半期に1回でもいいが、そうした隙間の空いた枠で不定期に新エピソードを発表していくという形で続けていけばいいのではないかなと思った。

もっとも、飲食店とタイアップしているような内容のものだから、その店が潰れたり不祥事を起こしたりしたら、あっという間に賞味期限切れになってしまうけれどね。

※画像は公式HPより


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