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劇場用再編集版 ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP

正規のテレビシリーズだけでも3本あるし、ショートアニメなども発表されている。一体、これはどういう総集編映画なのだろうかと思ったが、どうやらWeb配信アニメ「ROAD TO THE TOP」のみをまとめて、さらに新規シーンを追加したものらしい。だから、総集編ではなく再編集版と名乗っているのか…。

実はウマ娘関連のアニメをきちんと見るのはこれが初めてだったが、このコンテンツが人気となった理由がよく分かった。
現実世界の馬の性格、その馬の名前の元ネタの設定、そういうのを程よく織り込んでいるので、競馬ファンなどアニメファンでない人でも興味を持つようになっているからだ。

そして、競馬を題材にしたスポ根ものでありながらアイドルアニメのフォーマットに則っているところがアニオタに受けているのも理解できた。
馬のトレーナーをウマ娘が名前でなく“トレーナーさん”と呼ぶところは、アイドルアニメでアイドルがプロデューサーを“プロデューサーさん”と呼ぶのに習ったのだろう。まぁ、原作ゲームでプレーヤーがトレーナーやプロデューサーの立ち位置だから、それをアニメでもそのままの呼称にしただけだとは思うが。
そして、レースの後に何故か、アンコールとしてウマ娘が歌うシーンは現実の競馬にはない設定ではあるが、このコンテンツが一種のアイドルアニメだと考えれば、そうした演出になるのも納得だ。

ただ、ウマの耳や尻尾がついたウマ娘と普通の人間が同じ言葉を使い、共存している世界観というのは謎だ。「葬送のフリーレン」の世界では人間、エルフ、ドワーフなどの異なるヒト型種族が共存しているが、そんな感じなのかな?

でも、尻尾があるのに普通に人間の服を着ているのだけはどういう仕組みなのか気になって仕方なかった。服に尻尾用の穴でもあいているのか?

そんな細かいことを気にしなければ、アイドルアニメとしては変化球だけれど、スポ根アニメとしてはかなり王道な展開だから、幅広い層にアピールできる作品であることは間違いないと思う。

まぁ、一時期に比べると、ウマ娘人気は落ちたとは思うが。それでも、地上波の音楽番組は今でも話題のアニソンとしてラブライブ関連とウマ娘を入れておけばいいかみたいな風潮があるから、人気が定着したと言っていいのだろう。




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