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「麻倉もも Live Tour 2022 “Piacere!”」Blu-ray発売記念プレミア上映会

自分はこのツアーに参戦してはいるが、参戦したのはBlu-rayに収録されているツアー最終の中野公演ではなく渋谷公演だ。
もっとも声優アーティストのツアーというのは自分のように特定の公演だけ参戦する者はどちらというと少数派で、会場で聞こえてくるオタクの声を耳にしていると、かなりの者が追っかけと化し複数公演に参戦しているようなので雰囲気は自分が見た渋谷公演とは大きく変わっていないのだろうと思う。中野公演の会場となった中野サンプラザも、渋谷公演の会場のLINE CUBE SHIBUYAもキャパ的にも格的にもそんなに差はないし、アイドルや声優のライブによく使われるという点でも共通しているしね。

ちなみに自分は渋谷公演はTrySail関連の現場では珍しく前方席に配置してもらえたので、ステージ上の細部ももちょの表情も結構見ることができた。だから、映像作品で細かい所を確認しようという動機もほとんどない。

唯一チェックしてみたいと思う点といえば、ツアー最終日ならではの雰囲気が出ているかどうかということくらいになるのだろうが、この中野公演の1ヵ月後となる2022年12月には同級生だった家入レオとの対バンライブや、ラジオの公開録画を兼ねたイベントを開催しているし(どちらも自分は仕事のスケジュールの都合で参戦していない)、今年2月にはTrySailとしてのライブも行っている(2022年11月にはフェス出演も)。

そう考えると、もちょのライブを見ること自体はレアなことでもないから、一般の邦楽アーティストのようなツアー最終日ならではの独特な雰囲気があるとも思えない。

つまり、映像化されたステージそのものに対する興味がそんなに高くないのに、本イベントに参戦した理由は言うまでもないとは思うが、一応言っておくともちょが舞台挨拶をするからだ。

まずは映像作品としての印象を語っておこう。

ぶっちゃけ、ライブの同時配信をちょっと画質をアップさせたという程度の内容だった。スタッフのクレジットどころかタイトルすらも出なかったしね。それから、ファンは嬉しいのかも知れないが、アニソン系アーティスト特有のダラダラと長いMCをそのまま流すのはどうかと思った。少なくとも、バック・バンドのメンバーがツアーの感想を語っているところはカットしてもいいでしょ。 

そして、そのMCパートを見ていると、人気声優のはずなのに出演アニメが少ない理由も分かってしまった。
観客にイントネーションを聞いてはダメでしょ!声優はしゃべるプロなんだからさ!

ただ、Wアンコールでこの日2度目となった“ピンキーフック”を歌う際のMCは興味深かった。やっぱり、この曲の反響って大きかったんだね。確かにこの曲はもちょの代表曲になったと思うし、この曲きっかけでファンになった人も結構いそうだよね。

舞台挨拶部分についても一言。

実質司会兼登壇ゲストみたいな感じで進行していたことには感心した。でも、今日が祝日だと把握していないで“平日なのにみんなよく来たね”みたいに言うのはダメでしょ!本人も言い訳していたけれど、いくら土日祝日関係ない仕事をしていても、イベントやライブなどでカタギの人間と接する時は相手のフィールドに入って今日が祝日であることを把握してから話さないとダメでしょ。
百歩譲って、本人が分かっていないのは仕方ないとしても、マネージャーとか事務所など関係者がそういうのは伝えないと。

結局、もちょにイマイチ声優感がないのはこういうしゃべることに関するプロフェッショナリズムが足りないところなんだよねって思ってしまった。

あと、観客もなんだかなって感じだ。応援上映と謳っているわけでもないのに観客の7割以上(見た目の印象)がペンライトをふっているのは何故?クラップをしているのは何故?

本イベントに関する関係各所のホームページやSNSをくまなくチェックしたわけではないが、仮に上映中にペンライトをふったり、クラップしたりすることを公式サイドが容認していたとしても、ペンライトを高く掲げたり、激しく振りコピしたりするのを禁止するのは運営の仕事でしょ。

今よりライブ開催時のレギュレーションが厳しかったちょっと前は着席での鑑賞を義務付けている公演も多かった。そういうライブでは“ペンライトやうちわは自分の胸より高く掲げないでください”ってアナウンスしていたが、そういうことをやるべきでは?

先述の祝日問題もそうだが、やっぱり、もちょの周囲の人間って、プロフェッショナル度に欠けていると思う。

それから、堂々と遅れて来たり、途中でトイレに行くために立ち上がったりして見ている人の視界を遮ることを何とも思わないのも多すぎる。

結局、もちょの出演作が少ないから、もちょのファンは映像作品を見ることに慣れていないんだろうね。だから、スクリーンに映されたものをじっと見ていられないのかな?

本映像作品のMC中にもちょが会場でアンケートを取っていたが、その結果は観客のほとんどが20代というものだった。
この世代と言えば、再編集された映画などを違法にネット上にアップロードした、いわゆるファスト映画をよく見たり、動画配信サービスで倍速視聴したりするのが多いのが特徴だが、やっぱり、映像作品を数時間見るってのができないんだろうね。

こういうファンがコアな層って考えると、もちょとかTrySailの現場に関わるのを、そろそろやめようかなって気分になってくるかな…。

一応、ユナイテッド・シネマのチケット購入ページでも買えるようになっていたから、本作を映画とまでは行かなくても、シネマ歌舞伎みたいなものとみなして見ることにしたが、ほとんどの観客はそう思っていないってことなのかな?

まぁ、ユナイテッド・シネマはこういうイベントにスクリーンを貸し出してもうけることを考えているから、客の質なんてどうでもいいんだろうね。

《追記》
それにしても、会場がシネコンであってもこういうアニオタ系現場って男子トイレの大便器が混むんだな…。やっぱり、アニオタって胃腸が弱いのかな?


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