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老犬介護はお金がかかる〜あまり語られない本音の話〜

もうすぐ18歳を迎えるどんべえですが、介護に入ってからは、とにかく悩みの種は「お金がかかる」ということです。

動物と暮らしている方はご存知の通り、ペットの病院代は、飼い主が全額負担するためかなりの高額となります。

若くて健康なうちはまだしも、歳を取って体にガタがくると、そのメンテナンスのためにものすごい勢いでお金が飛んでいく。どんべえを迎えた時に、ある程度は覚悟していたものの、「こんなにかかるのか……」と、ここ最近はカードの支払い明細を見るたび愕然としています。

実はどんべえ、生後2ヶ月でうちに迎え入れた時からちょいちょい病院のお世話になっていました。

たとえば「アカラス(ニキビダニともいわれます)」にかかって全身の毛が虎刈りみたいになったり、オヤツの牛爪をあげてたら、ガシガシ齧って奥歯が欠けて神経が出てしまったり(このことで当時、かかりつけだった獣医にしこたま叱られました……)。他にも緑内障や前庭疾患、そして腎不全などいろいろ経験してきました。

それでも数ヶ月前まで、そこまでべらぼうな費用がかからなかったのは、以下のような要因があったからだと思います。

・緑内障はめちゃくちゃ初期段階で見つけることができたため、10年経った今もさほど悪化することなく目薬で抑えてこられた。


・4年前に発覚した腎不全も、今年2月までは専用療法食や輸液に頼らず手作りご飯で乗り切った(数値もずっと、獣医が驚くほど安定していた)

・一昨年秋に前庭疾患を患った時も、もともとどんべえが蓄えていた筋力や免疫力のおかげで、10日ほどマトモな食餌が摂れなくてもそこまで衰弱しなかった。

なによりどんべえ本人が頑張ってくれたこと──仔犬の頃から散歩やご飯が大好きで、毎日たくさん歩いてきたこと、手作りご飯をもりもり食べてくれたことが健康でいられた大きな要因でした。

もちろん、家族やパートナーをはじめ周囲の人たちに助けられてきたし、運も良かったのでしょうね。

しかしながら、ここ数ヶ月で老化や痴呆が一気に進み、これまでなんとか抑えてきた持病が暴れ始めたことで、病院へ行く回数もうんと増えています。

増血剤を打ったり、血液検査も毎週のように行なったり……処方される薬や輸液パック、日々の栄養補助食品や犬用オムツといった「介護キット」もかさみ、かかる費用もぐわーっと跳ね上がりました。

2月下旬から介護が始まったのですが、最初は「日帰り入院」などもあり、ここ1ヶ月半の出費はフェンダーのAmerican Ultra Jazzmaster(現行モデル)が余裕で買えるくらいでした。ひょえーー!!

このところ腎臓の数値も落ち着いてきたし、今後は血液検査の回数も減らす予定です。が、これもまたいつ増やすことになるかわかりません。しかもこの先、新たな病気の症状が出たら……と思うと戦々恐々です。

実は、10年くらい前からいざという時のために、毎月1万円ずつ貯金をしていました。今は、そこから毎月の出費の半額分を切り崩してやりくりしています。「ペット保険」という手段もあったのですが、仔犬の頃は老犬介護を充分イメージできてなかったんですよね。後悔先に立たず。とりあえず地道に積み立ててきただけでも良かったなと思っています。

(「ペット保険」を検討されている方、1. 更新時の値上がりが少ない 2. 補償範囲が広い 3. 補償上限額が高い ところが良さそうですね)

もちろんお金は有限なので、自分たちの出来る範囲のことしか出来ません。それでも「介護」という新たなフェーズに入ったいま、どんべえが穏やかな最後を迎えられるよう最善を尽くしたいです。

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