シニア犬の介護。食欲を取り戻すためのトライアンドエラー
前回まで
先月、急にご飯を食べなくなったどんべえを病院に連れて行ったところ、赤血球の減少による貧血と、腎不全の進行による脱水症状を指摘されたことは前回お話ししました。
またエコー検査とレントゲンをしたところ、脾臓に2センチほどの腫瘍があり、おそらく悪性で、これもどんべえの健康に少なからず影響を与えている可能性もあるとのことでした。
そこで、しばらくは食餌の工夫や自宅での皮下輸液、夜中の徘徊への対処、それから長時間の留守番をなるべくさせないことを目的に、どんべえをよく知る家族3人で介護チームを結成。LINEグループで情報を共有し支え合いながら、どんべえの様子を見ることになりました。
例えば日々の介護記録はこのように「LINEノート」を作成し、共有しています。
チーム結成後のどんべえの様子
最初の検査入院からおよそ2週間が経ち、いっときに比べるとどんべえの具合もだいぶ良くなってきたように思います。
先週、病院で血液検査をしたところ、前の週の検査に比べると赤血球の量も少し増え、腎臓の数値も落ち着いていました。これもチームの献身的な介護のおかげです。いやー、ホッとした。もちろん、まだまだ予断は許されない状況ですが。
この2週間で、夜中に徘徊やオムツの交換で起こされる回数はだいぶ減り(ひどい時は1時間に1回の頻度で起こされていた)、朝4時くらいにオムツを取り替えればあとは朝まで(場合によってはお昼前まで)ぐっすり寝てくれるように。
相変わらず1人では起き上がれないので長時間の留守番は出来ませんが、チームの誰かが家にいるようにしているのでかなり安心して出掛けられます。
なにより、日々の介護活動をチームで共有し、「今日はご飯をたくさん食べてくれた」とか、「今日は水分を充分摂れた」といった小さな成功体験を喜び合うようにしたことで、気持ちがだいぶ楽になりました。
食餌のトライアンドエラー
やはり1番の課題であり、試行錯誤を繰り返しているのは食餌。以前は白米と鶏肉、柔らかくなるまでよく煮た数種類の野菜を食べやすい大きさに切って与えていたのですが、その状態だと食べなくなってしまったので、キドナでカロリー補給をしつつ、野菜と肉をブレンダーでペースト状にして食べさせています。
食欲にムラがあるため、さつまいもやかぼちゃなどどんべえの好物を混ぜ(日誌にある「スペシャルスープ」は、さつまいもやかぼちゃを使った自家製スープのことです)、ペーストをさらにミルクで溶いたり、大好物の卵黄をたまには混ぜたりして、少しでも美味しく食べてもらえるよう、色々試しています。
最近は米や麺などモチモチしたものが食べにくくなってきた様子のどんべえ。人間と同じで年寄りが嚥下に失敗すると命に関わるため、これらに代わる炭水化物を模索中です。もちろん好物のさつまいもやかぼちゃでも摂れますが、今後はクスクスなども試してみる予定。米よりサラサラだし炭水化物も豊富だし、犬用のクスクスもあるみたい!
赤血球が減少しているため、鉄分を多く含む食材も少し多めに。鶏レバーや小松菜をペーストして与えたり、あさりのスープを与えたりもしています。明日はまた血液検査なので、こうした食事療法が数値に反映されているのかどうか、また次回お知らせします。
このところ、以前に比べると散歩中の足取りもしっかりしてきたように思います。貧血が少しでも減ってくれてるといいのだけど。動物って話せないから、本人に直接聞けないのはもどかしいですね。
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