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老犬介護は大変、だけど楽しい

今年1月の投稿でも書いたように、現在「緑内障でステージ3の慢性腎不全、前庭疾患の後遺症が残った上に脾臓癌の疑い」のある17歳の柴犬どんべえ。とにかく今は、「彼がいかに毎日を楽しく過ごせるか?」を第一に考え介護の日々なのですが、これが予想以上に大変。もちろん、犬を我が家に迎えるとなったときからある程度は覚悟していたつもりだったのですが、いやー想像するのと実際にやってみるのとでは全然違いますね……。

老犬介護でもっとも大変なのは、(語弊があるかも知れませんが)とにかく時間を奪われること。どんべえにとって、これまで当たり前のように出来ていたことがうまく出来なくなったり、出来たとしても、以前よりはるかに時間がかかったりすることがとても多いので、1日の中でどんべえに費やす時間もそのぶん当然長くなりました。

例えば「ごはん」を与えるにしても、どんべえがまだ若かった頃は、炊いたお米に鶏肉と野菜スープを混ぜ、目の前に「はいよ〜」と出せば勝手にもりもり食べてくれたのですが(参考『手作りごはんのすすめ』)、今は食べやすいように肉や野菜を細かくして、食欲増強のため犬用ミルクやおやつのチーズ、鹿肉などを時おり混ぜつつ、自力で立っていられない体を支えてあげながら食べ終わるまでずっとそばにいてあげなければなりません。

前庭疾患で倒れて以来、「トイレシーツの上で用を足す」という習慣を彼は忘れてしまったため、オムツを履かせて生活しているのですが、これの取り替えも1日に数回やらねばならない。しかも赤ちゃんと一緒で、オムツが濡れると嫌みたいで夜中でも騒ぐから毎日寝不足。

参考記事「『前庭疾患』について──16歳の柴犬の場合(その2)」

散歩へ行くにも、若い頃は飼い主を連れ回すかのごとく、リードをぐいぐいと引っ張り前へ前へと歩いていたどんべえですが、今は専用のハーネスを装着し、抱き抱えて家を出て、人通り・車通りの少ない平らな場所を選び、ゆっくりゆっくり歩かせています。

若い頃は、1時間とか余裕で歩き回っていたのに比べると、今は家の周り1ブロック分をトボトボ歩いているだけなので、所要時間そのものは短くなっていると思う。でも、歩きながら時おりマッサージをしてあげたり、バランスを崩して倒れないようにうまくリードで調整してあげたり、散歩のときにはオムツを外し、帰宅したら新しいオムツに替えてあげたり、結構やることが多いので体感的にめちゃ時間がかかっているような気がします。

最近は後ろ足の筋力がどんどん落ちてきていて、一度横になると踏ん張って立ち上がることがうまく出来ない時があるため、長時間の留守番は心配で外出先でも常に気になっています(外出先でどんべえのことが気になってしまうのは、まだ彼が若かった頃も一緒か・笑)。

物理的にも精神的にも、どんべえのことに割く時間が増えているので、これまでの感覚で1日のスケジュールを立てると色々と無理が出てくるように。

これからは何をやるにしても、なるべく「余裕」を持って動くよう心がけるつもりです。

さて、老犬介護の中で、特に大変かつ、個人的にやりがいがあるのは「食餌」。以前にも書いたように、このところ体重が落ちやすくなっており(若い頃は12.6キロくらいあったのですが、最近は9.3キロまで落ちたことがあります)、「好きなものを好きな時に、好きなだけ食べさせる」を前提に、「どうやって高カロリーで栄養のあるものを食べさせるか?」を考えるようにしています。

最近、知人に教えてもらった「プロポリス」を与えるなど色々と試行錯誤をしているので、それについてはまた次回。

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