見出し画像

老犬どんべえとの日々、介護の重さと孤立感

毎日が試練、どんべえとの生活


前回の更新から3週間が経ちました。

犬の寿命は人間のおよそ7倍で進むと言われており、ましてや老犬なのでこの20日くらいでかなり老化も進んでいます。

まず、両足の筋力が衰えたため、もはや立つことも難しくなってきました。右半身が少しずつ麻痺しているようで、右前足もおぼつかない様子。

本人はまだまだ歩く気満々なのに、思ったように体が動かないことがもどかしいのか、目が覚めている間はずっとヒュンヒュンぐずったり、時にワォー!ギャオー!と泣き喚いたり。もはや、正気のどんべえはほとんど姿を現さなくなってきてしまいました

そんな状況が2週間くらい続いていたのですが、先週末にまた新たな局面が。

夜、いつもなら安定剤を投薬すると、遅くても1時間くらいで薬が効いてうとうとし始めるのですが、この日は一向に寝落ちする気配なし。立てないものだから、バタバタとサークルの中をのたうち回り、目を真っ赤に充血させてギャアギャア泣き続けていました。

目薬を点眼しても、胃を落ち着けるためミルクを飲ませても、膝の上に乗せてあやしてもだめ。結局一睡もせずに、朝を迎えることになってしまいました。

翌朝は、まるでコンセントが抜けたようにストンと寝落ち、そこから夜までほとんど寝たきり状態。それでも食欲はあって、朝夕に起こしてご飯を与えるとほとんど完食するし、水分もちゃんと摂ってくれるから、どこかが痛かったり辛かったり苦しかったりして寝込んでいる感じではないんだけど、普段はギャースカ泣いていた怪獣が、別人(別犬)のようにおとなしいと、それはそれで心配になってくる。

次の日もそんな感じだったので、ちょっと心配になって病院へ連れて行き血液検査をしたのですが、そんなに大きく数値が悪くなったところはなく(もちろん老化は進んでいるので、決していい数値ではないのですが)、相変わらず食欲もあるので、「おそらく騒ぎ過ぎて疲れちゃったのでしょう」とのことでした。それならちょっと安心か。

とはいえ、こんな感じで少しずつ寝ている時間が増え、いつかは寝たきりになってしまうんでしょうね。老衰の宿命だなこれは。

立てなくなったどんべえが「床ずれ」を起こさないよう、ここからまた新たな介護フェーズが始まった感があります。水分も摂取しにくい体になってきたので、今後は輸液も増やす予定だし。

それでもなお一生懸命生きているどんべえの、これからの正念場を明るく向き合ってあげたいと思います。

介護と孤立、進む日々の重さ


それはそれとして、どんべえの介護で自由に外出できる日が週に1〜2回くらいになってかれこれ3ヶ月。友人とゆっくり話す機会や、街へ出て情報をインプットすることも減り、社会からどんどん孤立していくような感覚が強くなる一方です。

先日も、とても嬉しく光栄な仕事のオファーをいただいたのですが、長期で家を空けて1日拘束される内容だったため、泣く泣く断りました。こうやって仕事も減っていくんじゃないか? という不安も募ります。

昨日、久しぶりに渋谷へ出て目眩がしてしまいました。前にもこのnoteに書いたけど、育児や介護に追われる人の気持ちが少しは理解出来るようになったと思います。

そんな中でも、どんべえに会いにわざわざ家まで訪れてくれたり、リスケが続いても辛抱強く待っててくれて、限られた時間に話を色々とを聞いてくれたりする友人たちには本当に感謝しかないです。いつもありがとう。

社会から隔絶されたこんな日々もいつかは終わりが来て、そしたら思う存分遊んだり旅行したり友人たちと気兼ねなく話したりできるんだー! と楽しみに思いつつ、それってどんべえがいなくなった後の世界の話なんだよな……と思うと、そんな日はもちろん来てほしくないし、ほんと心が引き裂かれて病みますね。

* 記事本文はここまでです。内容を気に入っていただけたら、よろしければ記事のご購入もしくはページ下部よりクリエーターサポートをお願いします。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?