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ケヴィン・シールズと私

さる5月21日、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの司令塔ケヴィン・シールズが57歳の誕生日を迎えました。僕は2013年から毎年、彼の誕生日にはお祝いメールを送っていて、返信が来る時もあれば来ない時もあるのですが、今年は珍しく返信がありました。嬉しい内容だったので、今日はケヴィン・シールズのことについて書いていきたいと思います。 といっても、いわゆる音楽的な立ち位置とかそういった話ではなく、「僕から見たケヴィンという人物について」です。とてもパーソナルな話が含まれますので、今

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Ride(ライド)インタビュー(『CDジャーナル 2023年夏号』未掲載分)

英国はオックスフォード出身のRideが今年4月、およそ3年半ぶりに来日を果たし、代表作である『Nowhere』(1990年)と、『Going Blank Again』(1992年)の再現ツアーを日替わりで開催(大阪は『Nowhere』のみ)。さらにオールタイムベスト的な選曲の追加公演まで開催されるなど、彼らの日本での根強い人気を証明してみせた。 このインタビューは、『CDジャーナル 2023年夏号』(音楽出版社)に掲載し切れなかった部分を各位に了承を得た上でお届けする。ソン

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ライド『Nowhere』『Going Blank Again」再現ライブレポ

Photo by Kazumichi Kokei 英国オックスフォード出身の4人組RIDEの来日ツアーが4月、東京と大阪にて開催された。 今回のツアーは、1990年にリリースされた彼らのファーストアルバム『Nowhere』と、1992年にリリースされたセカンドアルバム『Going Blank Again』の再現ライブが東京・恵比寿LIQUIDROOMにて日替わりで行われるというもの(大阪・梅田CLUB QUATTROは、『Nowhere』再現ライブのみ)。全ての公演がソー

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インタビューをしてもらいました

今年の春からパートナーと超越瞑想を始めたのですが、先日公開された映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』の公開に合わせて取材をしていただきました。 というのも、超越瞑想はビートルズのメンバーたちが1968年にインドのリシュケシュで学んだ瞑想方法であり、前述の映画の中でこの超越瞑想が大きく取り上げられているから。 かくいう私もこの超越瞑想を学ぼうと思ったのは、ビートルズの影響がものすごく大きく、映画を見たときに監督のサルツマン氏に深く共感しました。 そんなわけでインタ

伝説の野外ライブから23年…!“GLAYの日”に幕張メッセで開催されたツアーファイナルのライブレポート

取材・文=黒田隆憲 / 写真=田辺佳子 20万人を動員した野外コンサートからちょうど23年後の今日、 GLAYがファンクラブ25周年記念ライブを開催し、揺るぎない絆を確かめ合った  4人組ロックバンドGLAYが7月31日、千葉・幕張メッセにてオフィシャルファンクラブ『HAPPY SWING』結成25周年を祝うライブツアー『GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Ann

レビューを書きました。

COALTAR OF THE DEEPERS 『SUBMERGE』のレビューを寄稿いたしました。

レビューを書きました。

パンクとビートルズ、そしてマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの遺伝子を色濃く受け継ぐオルタナティブバンド、THE EARTH EARTHの待ちに待った最新アルバムのレビューを寄稿しました。これまでで最もヘヴィかつサイケデリックな作品です。

2020年 俺的ベスト・アルバム20(その2)

前回の続き。2020年のベスト・アルバムを20のうち、残り10作品を紹介します。Tennisの『Swimmer』も、Purrの『Like New』もPet Shimmersの『Face Down in Meta』もそうだし他にも色々あったんだけど、今年はビーチ・ハウス(あるいはビーチ・ボーイズ / コクトー・ツインズのビーチ・ハウス的解釈)が、思っていた以上に多くのインディーバンドに影響を与えていることを再認識した1年でした。きっとあと数年したら、ビーチ・ハウスの凄さをもっと

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2020年 俺的ベスト・アルバム20(その1)

2020年のベスト・アルバムを20のうち、まずは前半10枚を紹介していこうと思います。世の中の流行とか、シーンにおける重要性だとか、そんなことは度外視してとにかくコード、メロディ、アレンジ、サウンド・プロダクションなど個人的にツボだったアルバムです。なので、この20枚から今年の流れを分析……みたいなことをするつもりはありません(分析しようもない)。選びながら、「ああ、俺って相変わらずこういう音楽が好きだよなあ」と思った次第。 最近はジェンダーバランスというワードをよく見かけ

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最強のビートルズ遺伝子、フェイマス・グルーピーズにロング・インタビュー

ウィングスの通算6枚目のアルバム『London Town』収録曲から拝借したプロジェクト名や、同じくウィングスのセカンド・アルバム『Red Rose Speedway』を大胆にパロったジャケなど、生粋の〈ビートルマニア魂〉が隅々まで行き届いたスコットランドはグラスゴー出身のマルチ・インストゥルメンタリスト、Kirkcaldy McKenzieによるソロ・プロジェクト、フェイマス・グルーピーズ。そのファースト・アルバム『REHEARSING THE MULTIVERSE』と、新

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英国出身のシューゲイズバンド、bdrmmへのロング・インタビュー

ザ・ビューティフル・サウスやエヴリシング・バット・ザ・ガールなどを生み出した、イギリスはハル出身の5人組bdrmmによるファースト・アルバム『BEDROOM』が、スクール・オブ・セヴン・ベルズやM83らの作品を輩出してきたシューゲイザー系の名門レーベルSonic Cathedralより届けられた。コーラスやフェイザーにより変調されたギターの流麗なアルペジオと、天から降り注ぐオーロラのようなシンセサイザー。幾重にもレイヤーされた儚げなボーカルは、深い森から聴こえてくるような、幻

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2020年 俺的上半期ベスト・ソング100(その4)

さあ、ようやく今回で最後ですよ。早速いきます。ちなみに扉の写真は愛しのベアバッドゥービー(Beabadoobee)です。 ●「You Make Me Hate It All」Blushh Shab Ferdowsiを中心に結成された、LA出身の4人組によるファースト『R.I.P. Apathy』から。ピクシーズの「Wave of Multiation」に(もちろんいい意味で)クリソツなこの曲についてはこちらの記事で取り上げました。 ●「Post - Dick Circle

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2020年 俺的上半期ベスト・ソング100(その3)

ちょっと間が開いちゃいましたが早速いきます。ちなみに扉の写真はいとしのドラッグ・ストア・ロメオズです。 ●「Runner」Tennis詳しくは、こちらを。 ●「I Talk to The Wind」Dana Gavanski カナダはトロントを拠点に活動するシンガー・ソングライター。今年デビュー・アルバム『Full Time Hobby』を出したばかりで早くも新曲です。浮遊感たっぷりの曲調はサヴァス&サヴァラスとか思い出す。 ●「The Hum」Bedouine シリア

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2020年 俺的上半期ベスト・ソング100(その2)

さて、勢いで始めてしまった「2020年 俺的上半期ベスト・ソング100」の第二回目です。早速まいります。 ● 「Walk Soft」Wye Oak ボルチモア出身の男女デュオ。カーペンターズの「Close to You」を彷彿とさせるメロディ、浮遊感たっぷりのコード進行。 ● 「Held Down」Laura Marling ローラ・マーリングは『2020年 俺的上半期ベスト・アルバム(その2)』で取り上げています。 ● 「4 American Dollars」U.S.

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