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混雑状況の変化とダイヤ変更のねらい   (阪急京都線 夕ラッシュ編)

 通勤・通学のラッシュは、できるだけ避けながら毎日を過ごしたいものです。令和4年の12月のダイヤ改正では変化の大きかった路線もありました。まず、阪急京都線の夕方ラッシュ時を分析してみたいと思います。
(上の写真はダイヤ改正で消えた「快速急行」)

大阪から京都方面

意外と変化が少ない


 上りについてですが、大阪梅田発でみると、種別が大きく異なっています。ただ、大阪梅田~高槻市間については、減便もなかったしそれほどダイヤは変わっていません。
 種別に関して言うと、20分サイクルで従来は優等列車は、通勤特急、快速、快速急行という順で出発していました。これが、準特急、準急、準特急に変わっています。いかにも、白紙改正のようですが、ほとんど変わりません。通勤特急が準特急に変わり、淡路に停車する列車が増えただけです。
 淡路からは、大阪メトロ堺筋線からの京都河原町行き準急(通称、堺筋準急)が加わります。また、堺筋準急に接続するのが大阪梅田発北千里行きです。だから、大阪梅田からも20分サイクルで実質的には4回優等列車の乗車チャンスがあります。このパターンも従来通りです。

以前のダイヤで1駅のみ大混雑の問題点


 以前のダイヤでは、特に淡路ー上新庄で快速の混雑がかなりすごかったです。この原因は、直前を走る通勤特急が淡路を通過するためです。特に、上新庄駅や梅田・十三の出入り口に近い大阪梅田方先頭車両は押し合いへしあい、という感じでした。大阪梅田・十三から茨木市以遠へ向かう人は、通勤特急に乗りますが、千里線方面や上新庄・南茨木へのお客さんも乗っている状態で、大阪メトロ堺筋線からの乗り換え客が殺到して混雑する感じです。堺筋線からの、茨木市以遠、京都方面の人もみな乗ります。
 ただ、カオスな状態は淡路ー上新庄間の1駅で終わります。同駅はかなりの人が下りるためです。さすがは、乗降客ランキング10位くらいで推移している駅です。

通勤特急改め準特急淡路停車で解決


 これがダイヤ改正で、直前の通勤特急が準特急になり淡路に停車することで分散されることになりました。淡路から茨木市、高槻市へは快速改め準急でなく準特急に乗ることができるようになったからです。

高槻市以北は日中と同じ本数


 高槻市→京都河原町のダイヤですが、高槻市で準特急・準急の緩急接続が行われ、さらに長岡天神でも同じく接続するパターンです。以前では、優等列車では、加えて快速がありましたが、高槻市以北では後続の快速急行の乗車率がかなり低かったです。そのため、運転間隔の均等化を含め、「快速」分の優等列車のスジを削減したようです。これで、普通京都河原町行きは準急にとってかわりました。

京都から大阪方面

準急の追い抜かれ回数を削減


 下りのパターンは大きく変わりました。20分サイクルで優等列車は京都河原町ー大阪梅田で通勤特急・快速急行・準急の3本から、準特急・準急・準特急の3本に変わりました。この変化自体は通勤特急が淡路に追加停車になったくらいであまり変わりません。
 ただ、ダイヤパターンでいうと、以前では準急は長岡天神で快速急行に、茨木市で通勤特急にそれぞれ緩急接続で追い抜かれていました。特に後者の接続は、通勤特急が淡路を通過する補填であったように思います。
 今回のダイヤ改正で、そのような補填はいらなくなったので茨木市での緩急接続がなくなりました。つまり、原則準急は長岡天神での準特急に追い抜かれるだけの1回のみになりました。これでスピードアップしています。
 なお、深夜時間帯の訪れが早くなりました。これは、ダイヤ改正のお知らせでもありましたように、21時台22時台は12分サイクルに、23時台は15分サイクルです。

まとめ(新ダイヤの効用)


・種別の変更も、京都方面は大きな変更はない
・通勤特急がなくなり特に、混雑の激しいパターンがなくなった。(以前の快速)
・下り準急のスピードアップ


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