コメント_2020-03-06_063636

意外に便利な阪和線

 日中のダイヤは、2011年ダイヤ改正で減便されて不便になったかと思われる阪和線であるが意外に影響はそこまで大きいものでないと感じる次第です。

日中のダイヤパターン

 まず、基本のダイヤとしては15分サイクルに特急・関空紀州路快速・区間快速・普通が入るダイヤです。特急は「はるか」「くろしお」が走ります。特急と関空紀州路快速は環状線直通で区間快速・普通が天王寺折り返しです。停車駅は、特急が「くろしお」は日根野に「はるか」はノンストップで関西空港へ行きます。関空紀州路快速は熊取まで快速以南各駅停車、区間快速が鳳以南各駅停車です。普通は鳳折り返しです。

 キーポイントとしては区間快速です。この列車は天王寺~東岸和田で有効列車になるという点です。東岸和田で関空紀州路快速と特急と2本退避するのですが天王寺~東岸和田は待避なしで走る優れものです。そして、同区間区間快速は30分、関空紀州路快速は28分です。そして、堺市・三国ヶ丘・鳳・和泉府中・東岸和田と5駅にとっても有効列車が15分に2回になります。天王寺で6~9分毎、天王寺発毎時4区快  10関紀  19区快  25関紀  34区快  40 関紀 49区快  55関紀で出発します。東岸和田から天王寺へは4~11分毎となかなか利便性が高いです。

利便性の高い快速列車の設定の理由

 なぜ、このように停車駅の差(5駅)が大きいにもかかわらず利便性の高いダイヤを組めているかというと、関空紀州路快速と区間快速の所要時間の差が小さいからです。実は、関空紀州路快速は和泉府中で特急の退避を行うことでスピードダウンしているのです。ちなみに、特急が運行されない時間帯のときも3分程度停車しています。

阪和線ダイヤのデメリット

 ただ、この線の悩みは天王寺近くの普通停車駅です。長居などはすぐ近くを天王寺だけでなく難波・梅田直通の地下鉄御堂筋線が通っています。運転本数(15分毎)はおろか、待避による停車時間の増大もあり利便性はかなり劣っています。また、近鉄南大阪線も走っていますが天王寺がターミナルという条件は変わりませんが普通は10分に1本あり利便性は劣ります。

 鳳以南に特化すれば利便性は高い路線ということが言えます。ただ、関空へのアクセスは「?」がつきます。


 

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