朝1番、東京発新幹線は、北関東・南東北向け通勤新幹線だったー

【東京6:04発「やまびこ51号」乗車記】

■自由席の割合が高い早朝「やまびこ」号

　この列車は、東京駅を朝1番に出る
東北新幹線である。
上野・大宮・宇都宮・郡山・福島の順に
止まっていく。

この列車は、「やまびこ」号の中でも
自由席の比率が高い列車のようで
普段1～5号車が自由席のところ
6号車も追加になっている。

そのため、自由席の座席数が多く
キュンパス利用者にはありがたい。

■出発の遅れの案内が

ここで、不穏な放送が流れた。
「上野駅ー大宮駅間で夜間作業中の列車が
故障で動けなくなり、発車が遅れる」と。
1月23日に
「架線支障で終日、運転を見合わせる」
ということがあったところなので、
「やばいな」と感じた。

なお、上越新幹線の「とき」号の
1番電車になるE7系はすでに22番線で
入線している。

これは、おそらく昨晩からの
留め置きの車両のようである。

■僅かな遅れで出発しそう

　しかし、E5系は発車時刻直前の
6:02頃に入線してきた。
出発は4分ほど遅れるくらいで済んだ。
「やれやれ一安心」自由席の混雑状況は
隅っこの1号車・2号車辺りは少なめで
難なく窓際席を確保できた。

2号車に乗車。
車内は、真ん中のB席・通路側の空席を残す程度の
乗車率で出発。
すると、他の早朝出発の新幹線と
次々にすれ違う。
恐らく入線待ちだったのだろう。

■大宮までは、助走区間
上野東京ラインは、新幹線の頭上に
入ってくるが、そのまま新幹線は
上野へ向けて地下に潜っていく。
上野では僅かばかりのお客さんを
乗せて出発。
すぐにトンネルを出て高架に上がる。
京成線高い高架であったり、
尾久の車両基地が見えたりした。
大きなJR東日本のビル（東京車両センター）
を出ると赤羽では在来線を跨ぎ越えて
埼京線の西側を並走して大宮まで進む。
なお、この区間は最高速度は
在来線並みの130㎞/hだ。
東京ー大宮は25分かけて走る。

■通勤新幹線に変身

　ここで多くのお客さんが乗ってきた。
なんと通路までいっぱいの状態になった。
まだ、大宮駅は6:29発なのに。
驚いたのは首都圏都心方向の通勤だけ
じゃないということ。
キュンパスで混雑気味なのはわかるけど
それを引いても通路までぎっしり。

大宮ー宇都宮では立客ぎっしりでした

■そろそろ、新幹線のホンキの走りに

　この列車は、そのまま4分程の遅れを
持っているが、ここからは
スピードを上げていく。
8㎞ほど上越新幹線と並走して別れる。
そして、大宮ー小山は首都圏にもかかわらず
駅間が長い方だ。
約50㎞離れている。
途中、東武線のスカイツリーラインなどが
見えたりする。
栗橋とか半蔵門線直通列車の終点に近い所かな。
そして、24分で宇都宮に到着。
まだ、6時台だ。
多くのお客さんが降車。
新幹線通勤がメジャーなんだね。

　一旦、立客はいなくなりほぼ皆さん座ることが
できたけども空席はほぼない状況。
次の郡山はもう福島県。
宇都宮から北へ向かう新幹線もこの列車が1番列車。

■ここから、E5系の回復運転は「はやぶさ」並み速度

　ここでもまだ4分遅れだったけど、
ここから遅れを巻き返し始める。

E5系は、320km/hで運転できる。
そこで、遅れを巻き返すために高速で走る。
本来は約30分で郡山に到達すところを
完全に遅れを回復して到着。

300㎞を軽く超す速度。「やまびこ」で体験できたー

「いや～すげー。自由席で320㎞/h近い
速度体験しちゃった」
とちょっとした感動💛

　さて、ここでも乗り降り
そこそこあって今度は乗って来る方が多い。
福島県内の通勤に使われている
ようである。

　再び、立客が通路に延びてくる。
福島県の県庁所在地福島まで約45㎞

　この区間をわずか13分程で結ぶのはすごい。
7:37に福島着。
さて、私は降りる。
なお、福島県内向け通勤新幹線（郡山→福島）は
30分前に設定されていて1番電車ではない。

まだ、多くの乗客を乗せたまま出発していった。
この列車は、仙台以北各駅に停車する
「やまびこ」号だ。

■ここで驚きの展開に

　福島駅は、この「やまびこ」号は
１３番線に到着する。
現在は14番線が山形新幹線の
上りも下りも使用している。
14番線は、13番線と同じホーム。
そこには東京行きの「やまびこ・つばさ」が
発車準備中であった。
この「やまびこ」号はなんと

「マジカルドリーム新幹線」。

東京ディズニーリゾート®40周年を記念したラッピング新幹線運行中

　さらに、山形新幹線の方をみると

銀色の「つばさ」号と

なんと特別塗装同士の連結だった。

　いやーいきなり運がかなりよかったな。
とこのあとの「つばさ」号新庄行きが
来るまで一人で撮影会をしちゃいました。
他に撮影している方いなかったな。

左はマジカルドリーム。右は銀色つばさ

JR東日本E3系「つばさ」山形新幹線「懐かしのシルバーカラー」復刻

　出発前に、X（旧Twitter）で調べていると、
「マジカルドリーム」はこの旅行日の
前日・前々日2/26,27はお休みだったと。
そこで、予想されたのは201運用は
ほぼお休みなので202運用にこの日
入るのではと目星をつけていた。

　これが新庄朝1番で出発する「つばさ」と
併結する「やまびこ」号の運用。
そう、今、目の前に止まっている電車。
そして、この運用はこの日の後の予定で
乗ることになっているので楽しみが増えた。

　

【まとめ】

・東京朝1番の「やまびこ」号は
　宇都宮向けや福島県内通勤に重宝

・「はやぶさ・こまち」1号より
　　仙台に早く到着

・東京発車時点で遅れているも、
　宇都宮ー郡山間で320㎞/hで回復。

・福島駅では1人撮影会を楽しむ