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二条城ライトアップに死のトドメ 〜ナイトメア・イン・京都-1

京都の夜が熱い。
風光明媚な観光名所各地で、美の競演たるライトアップ、プロジェクションマッピングが色彩華やか。

今宵訪れた世界遺産・二条城もそのひとつだ。

白壁の映える、厳かな東大手門をゆっくり抜ける(サムネ写真)。
いよいよ京都旅行ファーストナイトの始まりだ。

このあと悪夢に見舞われるとはつゆ知らず……。


▼光に包まれた美しき二条城


絢爛たる光のページェント、重要文化財・唐門
夢のような演出にしばし心を奪われる。


シンプルなライトアップだけでも美しい。
さすが、風格あるなあ。
昼間の風情とはひと味もふた味も違う。


ところどころにしつらえてある灯りが可愛い。
こういうの、家に欲しい。


内堀に、鳳凰のプロジェクションマッピング
左から右へ、右から左へ素早く飛び立つ。
動きが早く撮影が難しい。
鳳凰飛び去りし後、
内堀には見事な花々が映し出される。


城内のライトアップ。
幽玄な灯りに見守られて夜のお散歩。
ライトのデザインが少しずつ違う。


「DANDELION PROJECT」は、
城壁に映し出されるタンポポの綿毛アート。
スマホからイベントに参加すると、
タンポポの綿毛から
HARUKAの文字が飛び出す。
お城の壁面、
HARUKA文字だらけ
風と共に去りぬ、HARUKA。
はかなく終了。


昼間は暖かくても、夜は冷え込んだ空気が体に浸みる。私はもはや風邪引き一歩手前だ。これはヤバイ。城内の休憩所に唯一残っていた暖かな飲み物「抹茶ソイラテ」。これに暖を求めよう。

休憩所もみやび豊か。
風情はあるけどめちゃくちゃ寒い。



▼じわじわと忍び寄るナイトメア


これが頼んだ抹茶ソイラテだ。紅葉もみじ入り。
文句は言いたくないけれど、めちゃくちゃぬるい。いや冷えてる。

寒いといえど喉カラカラ。悔しさ交じりで一気に飲み干した。

うわーのどに紅葉もみじがはりついた。気持ち悪い。
ぬるくて粉っぽくて、くっそまずい。

冷える冷える、カラダが凍る。
もう退散しなきゃ本格的に風邪引くだけだ。

さらば二条城、幻想ナイト。

うるうるな思いを心にとどめ、タクシーの中でぐったりする。
胸もムカムカしてきたよ。
気持ち悪い。

二条城は地元の知人からお誘いを受け、一緒に回った。せっかくの楽しい夜も感動も、体調不良でトーンダウン。
彼女への申し訳ない気持ちでいっぱいになる。



さて、ホテルに着くや否や、私はベッドにぶっ倒れた。

熱いお風呂でカラダはすっかりあたたまったものの、バスタブでめまい、むかつき、溺死寸前の水没受難をくぐり抜け、ベッドの上でのたうち回り、なんやかんやで3時間は苦しんだ

そして憑きものが落ちたようにスーッとする
はい、これ、アレルギー発作なのだ。

私はサバを始め食物アレルギーを持っているが、カフェインにも軽く反応する。今回の犯人、抹茶ソイラテの抹茶かも。

でも夜店の抹茶ソイラテくらいの量じゃ反応しない。熱いお湯につかりすぎて、異物が全身に回ったのか。

とにかくお湯を少しずつのみ、異物を排出すればそれでおさまる
苦しいピークを過ぎれば楽になるのだ。
今回なんかは軽い方。不幸中の幸いだったけれど、何も旅先で出ることないのになあ。

さあ、ちょっとラクになったからとにかく寝る! 寝るに限るよ!

朦朧もうろうとしながらも、明日はリベンジするぞと気持ちだけはめちゃくちゃ元気

これが私のナイトメア京都1日目「アレルギー発作に倒れる」なのだ。

さて明日2日目は、嵐山・宝厳院の素晴らしきライトアップ。ここでも予想外のナイトメアを体験するのだが……。

次回「壮麗な宝厳院と、涙の焼き肉 〜ナイトメア・イン・京都-2」に続く



いま記事作成して写真なんかを割り付けてみると、楽しかった夜が蘇った
記事を書く喜び、こんなことでも実感。ふり返りは大切だ。