二条城ライトアップに死のトドメ 〜ナイトメア・イン・京都-1
京都の夜が熱い。
風光明媚な観光名所各地で、美の競演たるライトアップ、プロジェクションマッピングが色彩華やか。
今宵訪れた世界遺産・二条城もそのひとつだ。
白壁の映える、厳かな東大手門をゆっくり抜ける(サムネ写真)。
いよいよ京都旅行ファーストナイトの始まりだ。
このあと悪夢に見舞われるとはつゆ知らず……。
▼光に包まれた美しき二条城
昼間は暖かくても、夜は冷え込んだ空気が体に浸みる。私はもはや風邪引き一歩手前だ。これはヤバイ。城内の休憩所に唯一残っていた暖かな飲み物「抹茶ソイラテ」。これに暖を求めよう。
▼じわじわと忍び寄るナイトメア
これが頼んだ抹茶ソイラテだ。紅葉入り。
文句は言いたくないけれど、めちゃくちゃぬるい。いや冷えてる。
寒いといえど喉カラカラ。悔しさ交じりで一気に飲み干した。
うわーのどに紅葉がはりついた。気持ち悪い。
ぬるくて粉っぽくて、くっそまずい。
冷える冷える、カラダが凍る。
もう退散しなきゃ本格的に風邪引くだけだ。
さらば二条城、幻想ナイト。
うるうるな思いを心にとどめ、タクシーの中でぐったりする。
胸もムカムカしてきたよ。
気持ち悪い。
二条城は地元の知人からお誘いを受け、一緒に回った。せっかくの楽しい夜も感動も、体調不良でトーンダウン。
彼女への申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
さて、ホテルに着くや否や、私はベッドにぶっ倒れた。
熱いお風呂でカラダはすっかりあたたまったものの、バスタブでめまい、むかつき、溺死寸前の水没受難をくぐり抜け、ベッドの上でのたうち回り、なんやかんやで3時間は苦しんだ。
そして憑きものが落ちたようにスーッとする。
はい、これ、アレルギー発作なのだ。
私はサバを始め食物アレルギーを持っているが、カフェインにも軽く反応する。今回の犯人、抹茶ソイラテの抹茶かも。
でも夜店の抹茶ソイラテくらいの量じゃ反応しない。熱いお湯につかりすぎて、異物が全身に回ったのか。
とにかくお湯を少しずつのみ、異物を排出すればそれでおさまる。
苦しいピークを過ぎれば楽になるのだ。
今回なんかは軽い方。不幸中の幸いだったけれど、何も旅先で出ることないのになあ。
さあ、ちょっとラクになったからとにかく寝る! 寝るに限るよ!
朦朧としながらも、明日はリベンジするぞと気持ちだけはめちゃくちゃ元気。
これが私のナイトメア京都の1日目、「アレルギー発作に倒れる」なのだ。
さて明日2日目は、嵐山・宝厳院の素晴らしきライトアップ。ここでも予想外のナイトメアを体験するのだが……。
次回「壮麗な宝厳院と、涙の焼き肉 〜ナイトメア・イン・京都-2」に続く
いま記事作成して写真なんかを割り付けてみると、楽しかった夜が蘇った。
記事を書く喜び、こんなことでも実感。ふり返りは大切だ。