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こどもの声が聞かれない日本。全国初となる知事の相談役【高校生リバースメンター】を立ち上げます。

こどもの声が聞かれない日本

 日本の若者の26%しか「自分の力で社会を変えられる」と思っておらず、これは先進国でも低い数字です。若者は、社会を変えられると思えず、若者の声が政治の場にも届きにくい現状があります。私のもとには、「生徒会は先生の意向を忖度する子がなるんだ」「ブラック校則を変えられないんです」という相談が日々子どもたちから寄せられます。自分たちの意見を聞いてもらえず、社会に対して無気力感を持っている子が多いと思います。でも、本当は、子どもたちに変えたいことはたくさんあります。今まで、笑下村塾は7万人以上の子どもに出張授業を届け、主権者教育を行ってきました。変えたいという思いはあるけど、変え方を知らない。変える場がない。だから、変える場を作りたいとずっと考えていました。

こどもの意見表明権を重視します

 そんな中、こどもたちの「変えたい」という思いを政策に反映する、「変える場」を新たに作ることになりました。群馬県と笑下村塾がタッグを組みまして、知事と一緒に政策を作り上げる【高校生リバースメンター】プロジェクトを始動します。
 今年4月「こども基本法」が施行され、すべての自治体に対して、こどもの声を聞くことが義務づけられました。「こどもの意見表明権」を重視し、知事のリバースメンターとして、高校生の声を政治に反映させる全国初となる取り組みです。
 本事業は、高校生自らが群馬県知事のメンターとして政策等を提言し、社会を変える実感を持つことによって、群馬県が目指している『始動人』(自分の頭で考え、他人が目指さない領域で動き出し、生き抜く力を持つ人)の育成につなげることや、高校生ならではの感覚や価値観を持った意見を県政に取り入れ、新たな展開を生み出すことを目的としています。

高校生の声を政策反映するため

●「高校生リバースメンター」の概要
 高校生が知事の相談役となって、知事に提案やアドバイスを行います。高校生が、政策について話し合い、提言し、提言されたものは群馬県で検討・実現されるものもあります。「若者の声」を単に”聞く”だけではなく、事業化までを目指します。群馬県内(在住or在籍)の高校生10名程度を知事のリバースメンターとして任命します。

 県での事業化はもちろんのこと、高校生の声を社会により届けるため、場合によっては大臣などに意見し、国を動かすというような社会的インパクトも出せるようにしたいと考えています。

社会を変える成功体験

 私の夢は、社会は変えられると思う子どもを増やしたいということです。日本は、自分の力で社会を変えられると思う若者はたった26%。昨年、スウェーデン、イギリス、ドイツ、フランスに主権者教育の取材に行き、海外の社会を変える子どもたちの姿を見て感動しました。
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 ドイツでは、LGBTQプラスの子が使えるトイレがないと子どもたちが問題提起し、生徒会が学校と交渉し、誰でもトイレを設置しました。イギリスの若者議会では、若者の声を届けるため、政治家になれる年齢を16歳に引き下げるキャンペーンをしていました。

 校則など、どんな小さなことでもいい。高校生でも社会を変えられる。変える経験をすることで自信につながり、署名・選挙・立候補・投書など政治参加するようになると考えています。

 私たちの出張授業では、社会を変える方法を伝えています。昨年、群馬県と一緒に、主権者教育を県内の高校を対象に行い、18歳の投票率が8%ほどあがりました。授業では、こどもたちに「社会を変えたいこと宣言」をしてもらい、それを集め、知事に届けるというところまでやっています。

 こういう積み重ねが数年後、数十年かけて、「私たちの声が届いている」という実感になり、声をあげること、社会に参画するきっかけになればと思っています。

 高校生リバースメンターが社会を変える成功体験になり、それを見た友人や大人たちが、「私もやろう」と感化されることを期待しています。

高校生リバースメンターの詳細

●活動内容
・知事に直接政策アドバイス&政策提言!
・高校生の提案を笑下村塾がサポート、テーマに合わせ、専門家や県庁職員のフォロー
・政策・施策化に向けた活動(イメージ:県で事業化、大臣等に要望など)

 <参考>
  昨年度の高校生による知事への提言会からは、下記が実現しました。

 ・「使える自習室が少ない」→旧庁舎が自習室として開放される
 ・「自転車事故が多いから改善してほしい」→伊香保温泉の道を管轄する渋川市と群馬県の担当課で対策チームが発足、高校生が会議に参加。

●スケジュール
【6/29~7/21】   募集 (7/21まで締切延長しました)
【8月】               任命式・知事との意見交換
【8月下旬~11月】  政策や提言の検討/発表練習等
【11月頃】            知事への提言会
【12月~翌年3月】 提言の事業化に向けて、知事や県職員との打合せ
【随時】     知事と意見交換し助言

▼Webページ https://www.shoukasonjuku.com/hss-reversementer-gunma
       https://www.pref.gunma.jp/site/houdou/214173.html
▼チラシ   https://www.pref.gunma.jp/uploaded/attachment/160290.pdf

●株式会社笑下村塾とは
 お笑い芸人が政治や SDGsを楽しく伝える出張授業を全国で展開。  
    https://www.shoukasonjuku.com/

●本件に関するお問い合わせ先  ※視察・取材をご希望の方は必ず事前にご連絡下さい。
   株式会社笑下村塾 担当者名:栂(とが)  E-Mail:infotaka7@gmail.com

こどもの声が届く社会に

 今私たちは、群馬県に在住、在籍している高校生の方にこのプロジェクトを知っていただきたいと考えています。ぜひお知り合いにいらしたら、ご拡散ください。そして、今専門家の方との連携なども考えています。高校生の考えをより、効果的な政策立案にするためのアドバイザーの方も探しています。ぜひお力添えいただけますと嬉しいです。メディアの方も、こども基本法が今年施行されたことは、日本のこども政策、こどもの権利の歴史的転換点です。これを機に、どうすれば、こどもたちの声が聞かれる社会になるのかを報じていただければと思います。このプロジェクトの周知などお力添えいただきたいです!こどもたちが社会を変えられると思い希望をもちながら、行動をおこせる。そんな社会を一緒に作っていければと思います!!

 私は、フランス、イギリス、スウェーデン、ドイツなど若者の政治参加が盛んな国で、若者の声がどうやって聞かれるかということを取材しました。こどもたちの声を政策に反映している姿をみて、日本にも広げたいと考えていました。日本にも、若者議会はありますが、なんとなくこどもの声を聞くだけにとどまって、形骸化しているところが多くあります。海外の若者の政治参加のいいところどりをし、さらに全国的な先駆けとなるようなものにできればと思っています。応援していただけますと嬉しいです。


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