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【音楽と日常】左利きのドラマー、イアン・ペイス

高校時代、ロックバンドを組んでいた。
きっかけは、高校入学直後に同級生の家に行った際にクイーンの話で盛り上がり、バンドを組もうという話になったことからだった。

私は中学一年の途中までピアノを習っていた。
同級生二人はギターを弾いていた。
ギター二人とキーボード一人ではバンドにならないので、一人がベースギターにシフトし、私がドラムスにシフトすることでバンドを始めることにした。

ドラムス

ドラムスを叩くようになると、リズム楽器の面白さに魅了された。
吹奏楽部で打楽器を担当する友人と、よく、打楽器談義に耽ったりし、何故か「Take Fiveをやろうよ」と、よく誘われた。

私の場合、ギタリストのゲイリー・ムーアに魅了されたこともあって、ゲイリー・ムーアを通してジョン・ハイズマンサイモン・フィリップスコージー・パウエルといったドラマーを知り、聴くようになった。

一方、洋楽のハードロックを聴くようになると、当然の如くディープ・パープルに遭遇する。
ディープパープルのドラマーのイアン・ペイスは、レッド・ツェッペリンジョン・ボーナムとともにロック界を代表するドラマー。
ディープ・パープルの楽曲を通してイアン・ペイスの演奏を聴くようになっていった。

イアン・ペイス

イアン・ペイスはイングランド出身のハードロックドラマー。
ディープ・パープルのオリジナルメンバーで、ディープ・パープル解散後はホワイトスネークゲイリー・ムーア・バンドにも参加した。
1984年にディープ・パープル再結成後、現在に至るまで唯一のオリジナルメンバーとして活動している。
左利きのためにドラムセットが通常と逆にセッティングされている。

イアン・ペイスのプレイスタイルは、非常に速いシングルストロークと正確なリズム・ワーク、タムを多用したフィル・インなどパワフルな演奏で、重いリズム高速で叩き続ける様はまさにハードロックドラマーだ。
ほとんどの曲でシングルペダルを使いながらツーバスの様な高速フレーズを演奏する。

Burn(紫の炎)

Burnは、ディープ・パープルを代表する楽曲で、私もディープ・パープルの中で最も好きな曲だ。
ギターのリッチー・ブラックモアやキーボードのジョン・ロードのクラシカルなメロディーのソロやディヴィッド・カヴァディールグレン・ヒューズのハイトーンのツインボーカルも好きなのだが、圧巻なのはイアン・ペイスのシングルストロークの高速連打で、全編ドラムソロの様なドラムの演奏はこれぞハードロックという印象を強く与えられた。

Keyboard: Jon Lord
Guitar: Ritchie Blackmore
Drums: Ian Paice
Bass: Glenn Hughes
Vocal: David Coverdale

Hurricane(ハリケーン)

イアン・ペイスは、1982年からディープ・パープル再結成のために脱退した1984年4月までの2年間あまりゲイリー・ムーア・バンドに在籍した。
ムーアとのコンビネーションは良好で2枚のアルバム参加と大規模なツアーに同行した。

Hurricaneは、ゲイリー・ムーアのソロアルバム「バック・オン・ザ・ストリーツ」に収録された楽曲だが、イアン・ペイスは1983年のゲイリー・ムーア初来日ライブツアーの際に、同曲を演奏している。

ムーアとドン・エイリーニール・マーレイにイアン・ペイスが加わったドリーム・チームによる鮮烈なセッション。
残念ながらライブには行けなかったが、後年、YouTubeでみつけ、演奏の凄さに驚いた。
ソロアルバムでは、おそらくサイモン・フィリップスが叩いたと思うが、フィリップスとは違うスタイルではあるがフュージョン時代のムーアに楽曲にすごくマッチしたドラミングだと感じた。

Guitar:Gary Moore
Bass:Neil Murray
Keyboard:Don Airey
Drums:Ian Paice

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