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金華山と野望

マラソンを走るために岐阜市に行った。受付、つまり、アスリートビブス(ゼッケン)の受け渡しが、レース前日だったので、受付を済ませた私は、その日岐阜市にはもう用事はなかった。

せっかく岐阜まできたのだから、ご当地グルメでも、と思いググってみたが、肉を食べない私には山のグルメにそそられなかった。名古屋観光ホテルに泊まっていた私は、戻ってクロワッサンでも食べようとスマホをリュックに入れ空を見上げた。正面の山の頂に城が見えた。

ああ。お城、いいな。寄っていきたいな。

前日、地元の二俣城にピクニックに行って、その石垣の鋭さに心を揺さぶた私は、今、たまたまお城に興味があった。

またスマホを取り出した。「岐阜 史跡」で検索したら「織田信長居館跡」が出てきた。ここから車で7分らしい。そして、目の前の山の上に立つ城は岐阜城だとわかった。

信長のマント。私、好きだな。カッコイイ!

ギフジヨウ

早速、カーナビに目的地を入れて出発した。岐阜公園の横まで来たが、入り口がわからない。入り口が見当たらない。ナビに従ったけれど入り口までの道を間違えてしまったらしい。長いトンネルに入ったしまった。

トンネルを抜けると細い長い一方通行の道。どんどん目的地から遠ざかる。ナビの画面をみると、幹線道路のようだけど、5キロくらい先に見える長良川にかかる橋まで曲がることはできないようだ。川と崖に挟まれたこの道ではUターンもできなかった。

道に迷った時点で、いつもなら、「帰る」を選択するのだけど、今回に限って、再び岐阜公園を目指した。頂の景色を見たかったからだ。

ロープウェイで山頂まで行った。

その山は、「金華山」というらしい。

・・・

岐阜城が聳え立つ金華山から景色を眺めた。

岐阜城からの景色

真下を流れる太い長良川。その先にレプリカみたいな家々。遥かに見える連なる山々。県境になっているらしい。

この場所はもともとは稲葉山と呼ばれていたが、織田信長が金華山と名づけたとらしい。さすが、織田信長!プロデュース力がすごい!

この眺めは野望を抱かせる。今まで大きな不自由もなく、まあまあ勉強も運動もでき、のほほんと生きてきた私でさえ、この景色は野望を与える。

「岐阜」の名にちなんで孔子に思いを馳せて、五十にして天命を知る!などと思ってしまった、令和六年のゴールデンウィークでした。

岐阜城。ロープウェイを降りてから結構急な坂道を登って到着!



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