必ず知っておきたいPEST分析と5F分析とは？

新規事業を立ち上げる際、社会情勢はかなり大きく影響をしてきます。社会情勢の影響を考えて、
事業を良い方向に持っていくためにも知っておきたいことがあります。

それは、外部環境を分析することができる「PEST分析」です。さらに、PEST分析でわかったことに対して、事実と仮説に分けて考える必要があります。

最後に、事実が自社にとって、プラスなのか、それともマイナスなのかそれを知るための「５F（ファイブフォース）分析」をする必要があります。

この記事は、こんな方のお役に立てます。

✅新規事業を立ち上げたい方
✅事業を見直したい方

参考にしていただけると思いますので、最後まで読んでいってくださいね。

PEST分析とは？

PEST分析とは、外部環境を政治、経済、社会、技術の4つの要因に分類し、自社に与える影響を読み解く分析手法です。

・P（Politics)　 ：政治
・E（Economy） ：経済
・S（Society） 　：社会
・T（Technology） ：技術

以下の4つの頭文字を取り、PEST分析と言われています。

また、外部環境には以下の2種類があり、PEST分析は自社ではコントロールできない「マクロ環境」にあたります。

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●２種類の外部環境
・ミクロ環境：自社の市場や競合他社のことで、市場の将来性や顧客の行動、競合の動向など
・マクロ環境：政治、経済、社会、技術の環境要因を指し、人口統計・技術革新・流行変化など
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PEST分析では、このマクロ環境などから予測できることを、事業戦略やマーケティング施策に落とし込みます。このPEST分析の政治、経済、社会、技術を具体的に上げると以下の通りになります。

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●P（Politics）：政治
・政府の規制
・法律の改正
・政権交代
・政策の変化
・輸出入環境
・雇用対策　　　　　…etc
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●E（Economy）：経済
・景気変動
・株価
・原油価格
・金利政策
・金融業界
・経済成長率
・個人の消費　　　　…etc
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●S（Society）：社会
・人口動態の変化
・ライフスタイルの変化
・少子高齢化
・流行
・文化　　　　　　　…etc
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●T（Technology）：技術
・AI
・ビッグデータ
・機械学習
・メタバース
・設計技術
・ブロックチェーン
・自動運転システム
・特許　　　　　　　…etc
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次に、PEST分析から分かったことを事実と仮説に分けます。

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・事実：実際に起きている事柄や状況、数字から明確にわかること
・仮説：実際に起きている事柄や状況、数字を個人的観点から考えること
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例えば、石油のみを販売しているガソリンスタンドの場合

事実としては、以下になります。
・原油の価格が高騰
・電気自動車が流行しつつある

仮説としては、以下になります。
・原油の価格も高くなり、電気自動車も流行しつつあるから、今の石油だけのガソリンスタンドでは潰れてしまう。

事実として浮かんだデータを５F（ファイブフォース）分析を用いて、自社にプラスなのか、それともマイナスなのかを分けていきます。※ここでは、プラス＝機会、マイナス＝脅威として考えます。

５F（ファイブフォース）分析とは？

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●5F分析
・業界内の脅威
・売り手（供給業者の交渉力）の脅威
・新規参入の脅威
・買い手（の交渉力）の脅威
・代替品の脅威
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上記の5つの項目で、機会、脅威について、リサーチしていきます。着目点としては、以下にまとめたので、参考にしてください。

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●業界内の脅威
・競合はどこか？
・競合の強み・弱みはどこか？　　　…etc
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●売り手（供給業者の交渉力）の脅威
・仕入れ業者はどこか？
・仕入れ先のコストの変動は？　　　…etc
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●新規参入の脅威
・新規参入しやすいか？
・競合との商品・サービスのシェア率は？　　…etc
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●買い手（の交渉力）の脅威
・買い手は？
・買い手の購入数は？　　　　　…etc
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●代替品の脅威
・代替品の数は？
・代替品にはない価値が提供できるか？　　…etc
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５F（ファイブフォース）分析で得られた、機会や脅威について、具体的な対策を落とし込んでいきます。

この具体的な対策については、こんな観点から見ていただくと、具体的な行動がすぐにできると思います。

✅緊急性があるかないか
✅長期的に改善が必要かそうではないか

ちなみに早めに対策が必要なのは、「緊急性が高く、短期的に改善が必要」です。

例えば、「電気自動車の流行」について、プロモーションの見直しやキャンペーンの実施など短期的な対処が必要ですが「電気自動車が流行する」に対しては時間がかかるため、長期的に対策を検討します。

このように優先度が高いものから対策していってください。

まとめ

最後に、PEST分析で、外部環境を政治、経済、社会、技術の4つの環境要因に分けることで影響を予測できます。

その予測を事実と仮説に分けて、５F（ファイブフォース）分析で、具体的な対策まで考えてくださいね。