松田貴士(まつだたかひと)

アメリカ合衆国のプロ野球、マイナーリーグで審判員として11年間(2012〜23年)活動…

松田貴士(まつだたかひと)

アメリカ合衆国のプロ野球、マイナーリーグで審判員として11年間(2012〜23年)活動していました。 今年から北米独立リーグ・フロンティアリーグで審判活動を続けていく予定です。 審判活動に関するご相談、英語資料・動画翻訳などのご要望、お問い合わせください!

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  • 【週刊審判ダイジェスト】1週間の審判ニュースをまとめてお届け

    1週間(火曜から月曜)に起きた審判に関連する出来事・ニュースを、独断と偏見でピックアップ。 「審判関連のニュースを常に確認しておきたい」 という方にはピッタリ。

  • 日本一詳しいMLB新ルール解説 ペース・オブ・プレイ

    野球界で今話題のロボット審判、ピッチクロック情報が満載!審判目線からほかでは知れない野球ファン必見、MLB新ルールを解説しています。

  • ルール改正 まとめ

    これまでのルール改正を解説した記事をまとめています。

  • プレーの見方集

    各塁でのプレーを見方の解説集。

  • 判定検証

    実際に起こった判定の検証を行います。

最近の記事

週刊審判ダイジェスト 第7号(2024年6月3日)

今週のプレイ捕手からの一塁牽制 映像の一塁塁審は捕手からの牽制をパーフェクトな位置で見ています(画像↓)。 選手(一塁手もしくは走者)をボールと自分の間に挟まない位置まで動いています。ここで、 「プレイを止まって見るのが基本ではないのですか?」 という声が聞こえてきそうです。私はタッグプレイ、特に捕手からの一塁牽制に関しては時間に余裕がないため、止まることよりもタッグが見える位置まで動くことを優先すべきだと考えます。 簡単そうに見えますが、 投手からの牽制に備え

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    • 【MLB】退場の基準

      メジャーリーグの試合では、監督・コーチや選手が退場になることが珍しくなく、平均で毎年200件を超えます(画像↓)。 昨年2023年シーズンの公式戦での退場件数は239。年間総数2430試合開催されるメジャーリーグにおいて、1日15試合(30チーム)で単純計算すると、1日あたり1.48件になります。日本のプロ野球で「危険球」を除けば1シーズン10人も退場にならないことを考えると、かなり大きな数字であることがわかります。 「どういったケースで退場が宣告されるの?」 と疑問に

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      • 週刊審判ダイジェスト 第6号(2024年5月28日)

        今週のプレイプレイと審判団の動き 走者なしから打者がライト戦に鋭いライナーを打ちました。 一塁塁審はフェア・ファウルの判定を担当し、そのままゴーアウトした状態になったので球審が一塁のカバーへ。二塁塁審は二塁でのプレイに備えるというフォーメーション(画像↓)。 一塁塁審は打球を追いましたが、球審が一塁にカバーに来たのでバックサイド・カバレッジ(一塁)もフロントサイド・カバレッジ(三塁)もある状況。すなわち二塁ベースを180度使って判定ができる「ワーク・ザ・ベース」が使え

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        • 【無料記事】全米有名大学カンファレンス「ダブルファーストベース」を試験導入

          花巻東高校卒の佐々木麟太郎選手(スタンフォード大)をはじめ、近年日本からアメリカのNCAAに所属する大学に進学する野球選手が珍しくなくなりました。 アメリカの大学スポーツにおける連盟の一つ、サウスイースタン・カンファレンス (Southeastern Conference、通称SEC) は、今シーズンの野球のトーナメントで試験的に「ダブルファーストベース」を導入することを発表しました。 ちなみに佐々木選手の所属するスタンフォード大学はアトランティック・コースト・カンファレン

        週刊審判ダイジェスト 第7号(2024年6月3日)

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        • ルール改正 まとめ
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        • プレーの見方集
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          3本
        • 【保存版】野球のボークとは?
          4本

        メンバー特典記事

          週刊審判ダイジェスト 第7号(2024年6月3日)

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          今週のプレイ捕手からの一塁牽制 映像の一塁塁審は捕手からの牽制をパーフェクトな位置で見ています(画像↓)。 選手(一塁手もしくは走者)をボールと自分の間に挟まない位置まで動いています。ここで、 「プレイを止まって見るのが基本ではないのですか?」 という声が聞こえてきそうです。私はタッグプレイ、特に捕手からの一塁牽制に関しては時間に余裕がないため、止まることよりもタッグが見える位置まで動くことを優先すべきだと考えます。 簡単そうに見えますが、 投手からの牽制に備え

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          週刊審判ダイジェスト 第7号(2024年6月3日)

          【MLB】退場の基準

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          メジャーリーグの試合では、監督・コーチや選手が退場になることが珍しくなく、平均で毎年200件を超えます(画像↓)。 昨年2023年シーズンの公式戦での退場件数は239。年間総数2430試合開催されるメジャーリーグにおいて、1日15試合(30チーム)で単純計算すると、1日あたり1.48件になります。日本のプロ野球で「危険球」を除けば1シーズン10人も退場にならないことを考えると、かなり大きな数字であることがわかります。 「どういったケースで退場が宣告されるの?」 と疑問に

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          週刊審判ダイジェスト 第6号(2024年5月28日)

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          今週のプレイプレイと審判団の動き 走者なしから打者がライト戦に鋭いライナーを打ちました。 一塁塁審はフェア・ファウルの判定を担当し、そのままゴーアウトした状態になったので球審が一塁のカバーへ。二塁塁審は二塁でのプレイに備えるというフォーメーション(画像↓)。 一塁塁審は打球を追いましたが、球審が一塁にカバーに来たのでバックサイド・カバレッジ(一塁)もフロントサイド・カバレッジ(三塁)もある状況。すなわち二塁ベースを180度使って判定ができる「ワーク・ザ・ベース」が使え

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          週刊審判ダイジェスト 第6号(2024年5月28日)

          週刊審判ダイジェスト 第5号(2024年5月21日)

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          今週のプレイ基本の4人制メカニクス このケースでの基本メカニクスは映像にあるように、 三塁塁審:打球を追う(ゴーアウト) 二塁塁審:二・三塁間に移動し、二・三塁戻りのプレイ及び二塁走者のリタッチを担当 一塁塁審:一・二塁間に移動し、打者走者の一塁及び二塁でのプレイを担当 球審:三塁走者のリタッチ及び本塁でのプレイを担当 となります(画像↓)。 得点圏に走者がいて三塁塁審が打球を追うケースですので、これは俗にいう「スライド」です。 ちなみに狭義の「スライド」とは、二塁走

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          週刊審判ダイジェスト 第5号(2024年5月21日)

          矛盾!投げたい投手 対 構えたくない打者

          「会員」に参加すると最後まで読めます

          5月14日に行われたプロ野球の試合でこんな一幕がありました。 スポーツ紙の反応「クイックピッチ」の指摘 元阪神の糸井嘉男氏は、以下のルールを引用して当該打者であった元チームメイトを庇いました。 この指摘は一理あるでしょう。↓の画像をご覧ください。 投手が投球モーションを開始した瞬間の一コマです。

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          矛盾!投げたい投手 対 構えたくない打者

          週刊審判ダイジェスト 第4号(2024年5月14日)

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          今週のプレイ【4人制】塁審が追うべき打球とは 日本野球協議会オペレーション委員会審判部会が発行する『審判メカニクスハンドブック』の「四人制メカニクス」の「四人制審判取り決め事項」をみてみると、「塁審が打球を追うケース」のところに、 とあります。これはMLBアンパイアマニュアルの『Mechanics for The Four-Umpire System』の「General Principles(↓)」から抜粋して翻訳し、内容を一部組み替え、まとめたものです。 ここで何点か

          週刊審判ダイジェスト 第4号(2024年5月14日)

        記事

          週刊審判ダイジェスト 第5号(2024年5月21日)

          今週のプレイ基本の4人制メカニクス このケースでの基本メカニクスは映像にあるように、 三塁塁審:打球を追う(ゴーアウト) 二塁塁審:二・三塁間に移動し、二・三塁戻りのプレイ及び二塁走者のリタッチを担当 一塁塁審:一・二塁間に移動し、打者走者の一塁及び二塁でのプレイを担当 球審:三塁走者のリタッチ及び本塁でのプレイを担当 となります(画像↓)。 得点圏に走者がいて三塁塁審が打球を追うケースですので、これは俗にいう「スライド」です。 ちなみに狭義の「スライド」とは、二塁走

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          週刊審判ダイジェスト 第5号(2024年5月21日)

          矛盾!投げたい投手 対 構えたくない打者

          5月14日に行われたプロ野球の試合でこんな一幕がありました。 スポーツ紙の反応「クイックピッチ」の指摘 元阪神の糸井嘉男氏は、以下のルールを引用して当該打者であった元チームメイトを庇いました。 この指摘は一理あるでしょう。↓の画像をご覧ください。 投手が投球モーションを開始した瞬間の一コマです。

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          週刊審判ダイジェスト 第4号(2024年5月14日)

          今週のプレイ【4人制】塁審が追うべき打球とは 日本野球協議会オペレーション委員会審判部会が発行する『審判メカニクスハンドブック』の「四人制メカニクス」の「四人制審判取り決め事項」をみてみると、「塁審が打球を追うケース」のところに、 とあります。これはMLBアンパイアマニュアルの『Mechanics for The Four-Umpire System』の「General Principles(↓)」から抜粋して翻訳し、内容を一部組み替え、まとめたものです。 ここで何点か

          週刊審判ダイジェスト 第4号(2024年5月14日)

          週刊審判ダイジェスト 第3号(2024年5月7日)

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          今週のプレイリミング 私が10年以上前に審判を始めた頃からよく耳にしていたテクニックですが、いまだに一般的に馴染みのあるものではなく、また正しく理解している方は少ないのではないかと思います。今回はその概要と使うにあたっての私なりの見解を述べたいと思います。 リミング(rimming)とは、一塁塁審が一、二塁間(ベースライン)の外野側を通って二塁ベースに向かうテクニックのことを言います。Rimとは英語で「へりとか縁(ふち)」という意味があり、「外側を通る」ニュアンスからこ

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          週刊審判ダイジェスト 第3号(2024年5月7日)

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          「超」鉄則 ウェッジ理論 - タッグプレイを極める -

          今回はタッグプレイを見る際に基本中の基本となる「ウェッジ理論」について、本塁でのプレイをもとに解説してまいります。 本塁でのプレイの見方の変遷一・三塁線の延長 おそらくこのセオリーが現在も日本で主流となっているものではないかと思います。私がアメリカの審判学校に行った2012年に教わったのもこの方法です。英語ではFirst(third) base line extendedと言います。 一塁線の延長 捕手がブロックに行く際に使うポジショニングと教わっていました。一昔前ま

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          「超」鉄則 ウェッジ理論 - タッグプレイを極める -

          週刊審判ダイジェスト 第2号(2024年4月30日)

          今週のプレイ今週は二塁塁審の動きについて、実際に起こったプレイをもとに解説いたします。 2アウト、走者二塁。外野はバックホーム体勢です。 スタートポジションは二塁手側(画像↓)。 ライト前ヒットで二塁走者は本塁突入。しかしながら、右翼手からの送球が力のない低い軌道のものとなりました。一塁手も送球線に入っているため、一塁ベースを全速力で回る打者走者を見てカットし、二塁に送球することも考えられます(画像↓)。 二塁塁審はすでに一、二塁間のベースラインの外側にいるため、も

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          週刊審判ダイジェスト 第2号(2024年4月30日)

          週刊審判ダイジェスト 創刊号(2024年4月23日)

          今週のプレイどんなプレイだったか 1アウト、走者三塁。 打者が浅めの左中間に高いフライを打ち上げました。 三塁走者はタッグアップで本塁に向かいます。外野手も本塁に送球。 この画像(↓)が一番早い段階で確認できるホームプレート付近の様子。赤丸で囲んだのが送球の位置。 捕手はコリジョンルールの適用を避けるためにも、まず本塁の前からスタートしなければなりませんが、この段階ですでに送球が逸れていることに反応し、本塁の前から三塁ファウル地域に動いています。 一方で球審は、三

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          【お知らせ】週刊マガジン・メンバーシップ開始します!

          いつも私のnoteを読んでいただいている皆様、ありがとうございます。 また初めてお目にかかる皆さま、はじめまして。 元アメリカ・マイナーリーグ審判員の松田貴士です。 私の生い立ちや審判歴などについて詳しくは↓をご覧ください。 週刊マガジン来週火曜日より定期購読マガジンを配信開始いたします。 内容は、1週間(火曜から月曜)に起きた審判に関連する出来事・ニュースを、独断と偏見でピックアップ。 「審判関連のニュースを常に確認しておきたい」 という方にはピッタリ。 一週

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          判定検証 2024年4月14日「反則投球」File No.003

          今回の記事では、2024年4月14日のメジャーリーグ、ガーディアンス対ヤンキースで起きた投球モーションを検証していきます。 ※「どのルールに違反している可能性があるか」の「投球動作の中止」の項において、走者なしにおける「正規の投球姿勢」に則らず投球をした場合、「反則投球になる」としていましたが、誤りで「ペナルティはなく、タイムをかけてやり直させる」が正しいルール適用になります。大変失礼しました。 当該プレイ場面は2回裏、ノーアウト、走者なし。 カウント0ボール、2ストラ

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          判定検証 2024年4月14日「反則投球」File No.003

          判定検証 2024年4月13日「観衆の妨害」 File No. 002

          今回の記事では、2024年4月13日の東京ドームでのプロ野球の試合で起きた「観衆の妨害」に関わる判定について、検証していきます。 当該プレイ8回裏同点の2アウト、走者一・二塁。ファウル地域にフライが上がりました。 三塁手が観客席付近まで打球を追って捕球しようとしたところ、同時にそのファウルボールを捕球しようとした観客が打球に触れたため、守備行為が妨げられてしまいました。 判定 当該である三塁塁審は「観衆の妨害」には当たらないとし、ファウルとしました。 ルールの根拠

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          判定検証 2024年4月13日「観衆の妨害」 File No. 002

          【実例つき】わかりやすい反則投球 完全解説

          今回の記事では、ボークの中の一項目である「反則投球」について、深掘りしていきます。 定義ボークの記事でも解説したように、反則投球には大きく分けて2種類あります。

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          【実例つき】わかりやすい反則投球 完全解説

          【保存版】野球のボークとは?種類・判定基準・最新情報を完全解説! Part③

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          【保存版】野球のボークとは?種類・判定基準・最新情報を…