Anno Takahiro
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漫画未経験のエンジニアが今のAIで漫画制作にトライしてみた記録2023年夏時点版
画像生成AIの躍進が目覚ましい。エンジニア兼SF作家の筆者としては、AIが絵を描けるようになるのなら、絵が描けない自分でも漫画制作ができるようになるのではという期待があった。実際に2022年の末頃にはstable diffusionを使った漫画制作UIのプロトタイプを作ってみたこともある。
それから半年以上の月日が経ち、世の中でもMulti ControlNetやLoRAなどの画像生成AIを制御
進化するディープフェイクボイスチェンジ攻撃とその見抜き方4つ
ボイスチェンジャー技術の発展が目覚ましい。昨年にはMMVCと呼ばれるソフトウェアがリリースされ、音声の録音データがあれば「誰かの声」を一定のクオリティで再現することができるようになった。更に、先月出現したRVCというボイスチェンジャーではトレーニングが飛躍的に簡単になり、より手軽に高クオリティなフェイク音声をリアルタイムで作り出すことができるようになった。あまりの凄まじさに一部では「パンドラの筺が
もっとみる30代男性の早口はどこまでMMVC1.5で変換できるのか検証してみた
MMVCというリアルタイムボイスチェンジャーの実験をしてみたので記録を放流する。個人的にボイチェンの進化にはすごく興味がある。今後、AIの進化によってディープフェイクが溢れるのは間違いないと思うが、音声変換は一つの重要なモーダルを担っている認識だ。ひと昔前のボイチェンはピッチとフォルマントをうまく変換するだけという印象だった(VT-4など)が、最近はなんとニューラルネットベースのボイチェンもほぼほ
もっとみる2023年はゆるふわに迷走
振り返ってみると2022年は変化の年だった。なんとなくいろんなことに過剰最適化気味だと感じていた中で、全く異なる環境に無理やり自分を突っ込みながらアンラーンをしようとしていた年だった。
1月には初単行本の「サーキット・スイッチャー」を刊行することができ、早川書房からデビューさせていただいた。本屋に行くと自分の本が平置きになっているのは嬉しかった。マキシマムリスペクトしていた小島秀夫監督にも感想ツ
Lean AI 開発論: コードを書く前に機械学習プロジェクトを評価する方法
10年前に提唱された「リーンスタートアップ」と呼ばれる事業立ち上げの手法がある。リーン(=無駄がない)であること、仮説検証の速度を最大化する(=学びの量に最適化する)ことを重要視する考え方だ。フィードバックサイクルを早め、コストをなるべくかけず、必要最低限の要素にフォーカスし、素早くスタートアップを立ち上げることで、成功確率が上がるのだと言われている。
裏を返せばこれは、仮説検証に必要ない一
良い"空気"のスタートアップを作る技術
手前味噌だが、弊社のオフィスではそれなりに良い”空気”が漂っているのではないかと自負している。やはり働くにあたってどういう”空気”で働くかは重要だと考えている。”空気”といっても、「人々の気持ちを支配するようなその場の雰囲気」のことではない。文字通り「オフィスに充填された気体」のことを指して言っている。
なぜか弊社のCareers Deck(採用候補者向けのプレゼン資料)にも、空気に関する記
スケールする組織を支えるドキュメンテーションの技術を”GitLab Handbook”から学ぶ
ドキュメント文化は健全な組織のスケールのために必要 組織の中でドキュメント/文章を残し活用していくことはとても重要だ。クオリティの高いドキュメントがあることで、組織に情報が流通し、透明性を確保できるようになる。情報を流通させるためにいちいち口頭の説明がいらないから、メンバーの数が増えた時でもスケールしやすくなる。過去の結論にアクセス可能になるので、議論を積み上げていき、意思決定のクオリティを高める
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