後払い

 ドジャースが大谷翔平選手と10年総額7億ドル、日本円にして1014億円の契約を結びましたが、このうち97%が本人の希望で後払いとなるそうです。1014億円の3%は30億4200万円ですから、契約期間中は10年間毎年3億円の収入になるということで、それでも凄い数字なのですが、総額からすると微々たる数字に思えてしまいます。

 アメリカのデータ分析会社Codify BaseballのXによれば大谷の年俸はドジャースと契約している10年間が200万ドル≒3億円弱で、その後10年間が6800万ドル≒98.5億円になるとXに投稿していました。もう次元が違い過ぎて訳が分かりません。

 人間、座って半畳寝て一畳なんて言いますから、一人の人間が生きていくのに、それほど大きな金額が必要になることもないでしょう。大谷選手の場合は、誰よりも「野球が全て」という姿勢を見せてくれているので、3億円という年報でも寝て一畳分を十分に超えているのですが、これは優秀なトレーナーやコーチを雇ったり、水原さんの給料だったりと、ほとんどが野球のために使われるのだと思います。

 何が凄いって、後払いにしてもらうことで、今すぐに払わなくてよいお金をつかって、さらに補強してほしいとチームにお願いするところです。ドジャースはここ10年、ナショナルリーグ西地区で2021年こそ2位でしたが、それ以外は全て優勝という凄い成績です。それでもワールドシリーズ進出は2回、勝ったのは1回ですから、それだけハードルが高いことだということでしょう。MVP経験者が3人並ぶ打線が組める上で、更なる補強を求めるなんて言うのは、どこかの金満球団を思い浮かべてしまいますが、大谷選手はただただ純粋にワールドシリーズ優勝がしたいだけなのでしょう。高校1年生の時のマンダラチャートの真ん中が「ドラ1 8球団」でしたが、高校1年生の時におおよその3年後を見据えて作成しているようなので、今でも頻繁に書き換えているのかもしれません。今年のWBCで優勝を果たしてから、真ん中を「ワールドシリーズ優勝」に書き換えたのかもしれません。「ワールドシリーズのARE」だったら面白いんですが、流石にそれはないか。

 来年すぐに稼働かはわかりませんが、数年後には今年のWBC以上の興奮を提供してくれるに違いありません。今から楽しみです。

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