見出し画像

祭りのあと

プロローグ

選手招聘担当(男子ペーサー)&ペースメーカーコントロールバイクディレクターとして携わってきた、第41回大阪国際女子マラソンが、無事に終了しました。

結果は、松田瑞生選手@ダイハツが、2時間20分52秒の大会新記録を樹立!
松田選手、山中監督はじめ、ダイハツ関係者の皆さま、本当におめでとうございました!

昨年に引き続き、今大会も、頼もしい男子ペーサー6名が、協力して下さり、大会新記録、自己新記録が続出するレースとなりました。

今大会のペーサーで、「現役ラストラン」となった、岩田勇治選手@三菱重工は、川内選手@大塚製薬の自己記録更新を、好アシスト!
有終の美を飾るとともに、世代や性別を超えて、未来への襷が繋がりました✨

レース中のできごと

私は、第一集団のペースコントロールを任されていました。とにかく、序盤でペースを安定させることに集中していましたが、キロ表示の場所がずれていて、正確なペースが掴めないアクシデントが…

一瞬焦りましたが、ペーサーの福田選手が、すぐに状況を察してくれて、リアクションしてくれたので、本当に助かりました。

レース中盤でも同じことがありました。この時は、冷静に、対応できましたが、絶対にあってはならないミスなので、担当部署の方には、報告し、次回大会に向けて、対応を改善して頂きたいと考えています。

ペースが安定してきて、30キロまでは、あっという間でしたが、35キロからの1キロ、1キロは、本当に長かったですね。『頼むから、このまま行ってくれ』最後は祈るような思いでした。

画像1

男子ペーサーからの学び

前回大会に比べ、比較的準備に余裕があったせいか、男子ペーサーや、指導者の方々とのコミュニケーションも、しっかり取ることができました。

三菱重工の黒木監督には、前回大会に続き、貴重なアドバイスを頂きました。

百戦錬磨の川内選手との会話からは、マラソンに関するノウハウを学ぶことができたので、自分のメモ帳に書き留めておきました。

そのほか、世界最高峰のNN Running Teamで、奮闘されている福田選手のお話には、日本の女子マラソンが強くなるためのヒントがあるような気がしましたね。

寺田選手とは、あの寺田交差点のお話も…笑

なかなか難しいとは思いますが、今後、男女・チームの垣根を越えて、選手・指導者間の交流や、合同練習、勉強会などできたら、日本のマラソン界の発展に繋がっていくのではないかと思いました。
短い期間ではありましたが、私自身も、学ばせて頂くことが多く、とても有意義なひと時でした。

厳しい時代の中で

今大会に向けて、動き出したのは、初夏の頃。
以後、関西テレビさんの招聘チームと、何度も何度も、リモートミーティングを重ねてきました。

男子ペーサーの起用や、その運用には、様々なご意見を頂きましたが、決められたルールの中で、主催者サイドとしての、精一杯の努力だったと思います。私の個人的な考えは、後日、機会があれば、noteに書きたいと考えています。

現状、エリートマラソンの未来は、明るいものではありません。
競技成績だけで、大会が成り立つわけではなく、スポンサーセールスや、TV視聴率、世間(特にライト層)の認知度などが、大会存続に、ダイレクトにはね返ってくる時代です。

もう、あの時代は帰ってこない…これからは、新しい価値観や、新しい取り組みで、新しいエリートマラソン大会を、創っていかなければならないと思っています。

エピローグ

昨夜は、全身の筋肉痛と、喉のガラガラ(レースの声がけで喉がつぶれ)が酷く、ほとんど熟睡できませんでした。
東京マラソンのレースディレクターの早野さんも仰っていましたが、レース後のダメージは、相当なものですね・・・泣
次の機会があるのかはわかりませんが、前回、今回と貴重な経験を積ませて頂いたので、お役に立てる機会があればと思っております。
お世話になった皆さま本当にありがとうございました🙇

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?