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【幸せの神話】

【幸せの神話】

世の中には、

多くの『幸せの神話』が存在します。

しかし、

その神話が、

幸せを遠ざける誤った思い込みになりかねません。

これについて、

カリフォルニア大学の心理学教授であるソニア・リュボミアスキー博士は、著書

「リュボミアスキー教授の 人生を『幸せ』に変える10の科学的な方法」(訳者 金井真弓 日本実業出版社)

の中で、こう述べています。

「『幸せの神話』とは、

仕事、お金、結婚、子どもののように

『大人になってから手に入れたもの』

のおかげで幸せがずっと続くと信じること。

反対に、

病気、人生のパートナーの不在、お金が少ないことなど

『大人になってからの失敗や不運』

のせいでずっと不幸なままだと信じることもそうです。

このように、

『何があれば幸せか』

という視点で

『幸福』

について考える姿勢は社会に根づいていて、

なかなか消えません。

(中略)

そんな

『幸せの神話』

の1つは、

『私は◯◯(ここに適当な言葉を入れてみてください)したとき、幸せになれるだろう』

という考え方です。

たとえば、次のようなものです。

『昇進したら、幸せになれるだろう』

『お金持ちになったら、幸せになれるだろう』

『結婚式の誓いの言葉を口にするとき、幸せになれるだろう』

(中略)

問題は、

こういった夢をかなえても――初めのうちは完璧に満足しても――予期したほどの強い幸福感がないこと(または長続きしないこと)です。

それゆえ、

目的を達成しても、

予想したほど幸せには感じません。

『きっと、自分が何か間違っているのではないか』

とか、

『こんなふうに感じるのは自分だけかもしれない』

と思ってしまうでしょう。

一方で、

『私は◯◯(ここに適切な言葉を入れてみてください)したとき、幸せになれないだろう』

という

『幸せの神話』

もやはり人々に浸透しており、

同じように有害です。

ネガティブな変化が自分の身に降りかかってきたとき、

過剰な反応をしてしまうことはよくあります。

『これからは二度と幸せになれない』

と感じ、

『自分の知っているような人生はもう終わった』

と思ってしまうのです。

(中略)

一見すると大きな困難によって人生が決定的に、

しかも永久に、

よいほうか悪いほうへ変わるように思えるかもしれないけれど、

よのような影響を左右するのは、

実をいえば私たちの

『反応のしかた』

しだいだということです。

実際、

そもそも出来事の変化を危機的な状態にしてしまうのは、

予測可能なありふれた人生の実の姿ではなく、

私たちの『最初の反応』なのです。

不運なことに、

『最初の反応』のせいで、

人は

『劇的な(そしてしばしば壊滅的な)対応を選ぶしかない』

と思い込んでしまいます。

たとえば、

もはや仕事で満足感が得られないとわかると、

その仕事に悪い点があるのだと決めつけて、

ほかの職をすぐさま探し始めるというのは、

よくやりがちな『最初の反応』です。

けれども、

仕事の形を変えたり考え直したりせずに、

『もっと長い目で見る』

という解決方法を試す価値もあるかもしれないのです。

つまり、

現在の自分の考えや気持ちを再検討したり、

修正したりするという選択肢です。

(中略)

ただ恐れたり落ち込んだりするのではなく、

『危機的な状況とは、生まれ変わったり成長したりするチャンス、意味のある変化なのだ』

と考えるのです。

大事なのは、

そのような状況にどう対応するかです。

『チャンスとは、それに備えているものを好む』ことを科学が証明しています。

(中略)

人生が二度と前とは同じにならないだろうと感じる瞬間、

ハッと自覚した瞬間、

あるいは耐えがたい知らせを受けた瞬間など、

危機的な状況は人生で重要なタイミングといえます。

記憶に残る方向転換のときこそ、

よく考慮して対応すべきです。

これは、そうした時期が、

ただ重大だからというだけではありません。

明らかに意気消沈しそうなターニングポイントでさえも、

人生でのポジティブな変化を起こす道につながる可能性があるからなのです。

最近の調査からわかったことですが、

たとえば、

『いくつか悪いことが起こったとか、

人生が変わるような瞬間を味わったなど、

ある程度逆境を経験した人は、

まったく逆境を経験しなかった人よりも、

最終的には幸福になる』

そうです。

(中略)

打ちのめされるような瞬間を幾度も耐えると、

人はたくましくなり、

その後、

大なり小なり困難やトラウマに対処する心構えがさらにできるようになります。

『回復力をはじめ、人生での困難の意味を理解すれば、

人は自分のアイデンティティを確固たるものにし、

未来についてより楽観的な見方をして、

進行中のストレスの源にいっそう効果的に対処していくこと』

が調査の結果からわかっています。」(13頁〜17頁)

「研究者によれば、

『自分の個性や関心や価値観にふさわしい行動をとる人は、

より満足し、

より自信をもち、

より成功し、

自分がやっていることにより熱心になり、

正しいことをしていると感じる』

そうです。」(25頁)

「研究によって決定的に明らかになった真実を知ると驚くかもしれません。

それは、

『自分の最高の時代は、はるか昔になってしまった』

と結論づけた、大半の人の判断が真実からまったくかけ離れているということです。

実は、

年配の人々は、

若い人々よりももっと幸福で人生にもっと満足しているのです。」(308頁)



何事も、

思い込まない、

決めつけないことが大事です。

頭をグニャグニャに柔らかくして、

視野を広げましょう。

逆境が人をつくります。

“Adversity makes a man.”

です。

まさに、

『艱難、汝を玉にす』

です。

実は、

打ちのめされるような瞬間を幾度も耐え抜いた年配者は、

たくましく、

回復力があり、

楽観的で、

前向きです。

そして、

若い人よりも、

もっと幸福で、

人生にもっと満足しているのです。

『楽観的で前向きな人は、幸せで、長生きで、成功する❗』


(参考図書)
「リュボミアスキー教授の 人生を『幸せ』に変える10の科学的な方法」(著者 ソニア・リュボミアスキー 訳者 金井真弓 日本実業出版社)

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