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#1344 お金教育とかマネーリテラシーについて

先週、地元でカニ漁の解禁があり、恒例の「初競り」が行われた。地元紙の一面は「加能ガニ(石川県で獲れたズワイガニのオス)」のブランドである『輝』が300万円の値がついたと話題になっていた。

ここまではよくある光景。過去には『すしざんまい』の社長がマグロの初競りで数億円で落札し話題になるということもあった。

このニュースを見て、小4がポツリと一言「メザスタなら5000回出来るのに、、もったいない」と。メザスタとは小4がハマっているゲームセンターのポケモンゲーム。彼は1回あたり600円を使う。

「お、おう。計算早いな」と答える私。(300万円÷600円=5000回)

しかし、今経済学がマイブームな私は、ドヤ顔でお金の使い方を解説したがってしまう。

私「メザスタだったら使った600円はゲーム機に吸い込まれて返ってこない。けれど、カニに使った300万円は何倍か(何杯か、カニだけに、、、)になって返ってくる可能性はあるよ!」

小4「???」

私「300万円で競り落としたって話題になる。そしたら新聞の一面やニュースで流れる。新聞の一面広告は300万円で買えない、でも300万円のカニを買ったらタダで広告が載せられる!(ドヤっ)」

私「そのニュースを見てお店にはお客さんがあふれかえる。もしかしたら、300万円以上の売上になるかもしれない」

小4「!!!」「でも、メザスタもいいタグが出たらメルカリで600円以上で売れるかも!」

私「確かに(カニだけに)その点は似ている」「ただ、いいタグが出る可能性は低いんじゃないかな?それに出ても売りたくないでしょ?」

小4「まあ、そうかも」

と、こんな会話が続いた。「浪費」と「消費」と「投資」の違いをドヤ顔で説明する父親。

最近は、子供にもお金教育とかマネーリテラシーをとか言われる時代。それは、「貯蓄しても利子がつかなくなった時代に、投資という考え方を教えましょう」ということなのだろうが、もちろんリスクはある。

要は資本主義で言うところの「資本が資本を生む」。トマ・ピケティ『21世紀の資本』で示された「r>g」という不等式を教えましょうということなのかもしれない。

「r」は資本収益率を示し、「g」は経済成長率を示すので、経済成長を期待するより(=給料は増えないから)「投資したほうが儲かりまっせ」ということか?

ただ、そのためには元手が必要だし、リスクを取って失敗したらセーフティネットはあるんだろうか?という疑問もある。

ここらへんはまだ、学び途中なのでモヤモヤ感がまだある。難しいこと考えずに「人生ゲーム」やっていればそれなりに学べるのかもしれないが。

そして、今読んでいる『暇と退屈の倫理学』という本には「浪費」は良しで「消費」が悪のようにも書いてある。浪費は際限があるが消費は際限が無いかららしい。ここについてもまだ「へーそうなんだ」と言う感じであまり理解していない自分がいる。


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