思い出のレコード Tokyo No.1 Soul Set「トリプルバレル」

毎週土曜日は、Spotifyからニューリリースのお知らせメールが届く。そして、今日届いたお知らせには懐かしいタイトルがあった。

Tokyo No.1 Soul Set(以下ソウルセット) のニューリリースである。タイトルは「黄昏20 〜太陽の季節」。オリジナルのタイトルが「黄昏95〜」だから、25年越しの再リリースだ。

なんでも今年は彼らの結成30周年だそうで、いろいろと過去のクラッシックを配信リリースするらしい。

これは非常に嬉しいことで、なにしろソウルセットの90年代作品は大人の事情があるのかどうかわからないが、サブスクでは聴けなかったのである。

だから、彼らのファースト、セカンド、サード・アルバムあたりを年に1度は聴きたい病にかかる私としてはかなり期待している。今、手元に彼らのアルバムは1枚しか残っていないからだ。

そういえば、私が初めて買ったレコードは彼らのファーストアルバム「トリプルバレル」だった。地元のCDショップで面出しされていたこのレコードがなぜか気になって、レコードプレーヤーも持っていないのに購入したのだ。

当時(95年)はCD全盛時代だから、アナログ化するアーティストなんてほとんどいなかったと思う。そして、私といえば買っただけで満足しちゃう症候群なので、このレコードはプレーヤーを買ってもほとんど聴かなかくて部屋のインテリアとして飾っていた記憶がある。

それでも、アルバムの1曲めにある「黄昏95〜」は大好きな曲だし、元ネタであるアイズレー・ブラザーズの「Love the one You’re with」を教えてもらった曲としても心に残っている。

当時の渋谷系と呼ばれるアーティストの楽曲群は単なるお洒落というだけでなく、元ネタを探ることで聴く音楽のジャンルが広がるという側面もあった。

私といえばロッキング・オンの熱心な読者だったので、いわゆる90年代ロック以外ほとんど聴かなかった。そんな高校生にとっては、裾野を広げてくれたアルバムでもある。

この思い出のレコードは大学生になってからお金に困って2nd、3rdとともに売ってしまった。今手元にあるのは社会人になってから買い直した「トリプルバレル」だ。

今朝のSpotifyメールは、そんな25年前に初めて買ったレコードを思い出させてくれて懐かしい気分になった。

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