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新刊の紹介‼︎横山和輝さん監修『経済でわかる日本史』


表紙

TJMOOKより横山和輝さん監修『経済でわかる日本史』が2022年11月7日(月)に発売されました。

弟の杜出版代表の青木康が編集と執筆協力をしました。


経済史への招待


経済学の観点から日本史を読み解いた一冊です。

お金をめぐる人々のさまざまな心情や行動から歴史を掘り下げています。

織田信長は前例を重視した有能な経営者だった
楽市楽座は現代の楽天やアマゾンだった


戦国時代に織田信長が行ったことで有名な楽市楽座は、近江国の六角定頼が最初に行いました。

楽市は売上税がない点はフリーマーケットと同じですが、戦国大名は自由な営業・販売が許しながら商工業者から利用料金を徴収しました。

本書では楽市楽座は現代の楽天やAmazonだったと位置付けています。

楽天市場やAmazonは、インターネットで取引相手を見つけるプラットフォームです。

特徴として異なるタイプのユーザーが出会う場所、プラットフォームの提供者が独占的に支配すること、プラットフォームは提供者が独占的立場であるため価格を自由に設定すること、ネットワーク外部性があることなどです。

ネットワーク外部性は、経済用語で利用者が増えれば増えるほど利便性が高まることを言います。

プラットフォームビジネスで重要なことはユーザー間のトラブルをいかに防ぐかです。

楽市楽座で織田信長はタダ同然の買い叩き、乱暴な振る舞い、喧嘩、撹乱などを禁止し、違反者に対しては厳罰に処しました。

戦国時代は経済戦争の時代だった
家康が目指した海外貿易構想
なぜ江戸時代に数学が発展したのか


戦国大名は軍備に多額の費用が必要であったため、武田信玄や上杉謙信、織田信長、毛利元就など数多くの戦を行った戦国大名は、お金儲けにも卓越した能力が必要であったと述べています。

本書では奈良時代から昭和前期までの日本史を経済学の観点から知ることができます。

経済学の新しい視点から歴史を知りたい方にオススメです。


目次
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【経済でわかる日本史】
横山和輝監修
○出版社 宝島社
○発売日 2022年11月7日
○TJMOOK 96ページ

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