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口座数と雇用から考察する:就職氷河期世代、ロストジェネレーション世代(1971年~1982年生まれ)の新NISA口座開設率は、他の世代と比べて本当に低いのか?

はじめに

こんにちは!個人投資家のTAKA Chanです。
私もドンピシャの1971年~1982年生まれの氷河期世代は、就職難や非正規雇用の増加など、厳しい経済状況を経験してきました。

就活は本当に長く、苦しく、同じ道の職業を志した友はその業界へは進めない、私だけ進んだ時のなんとも言えぬ気持ち、悔しい思いをした方が多くいました。そんな頃もあったという事実です。

さて話は変わって、近年では資産形成への関心も高まっています。投資の波がきてるなとも思います。
しかし、収入面や情報不足などの現実で資産形成すらままならないロスジェネ世代もいると聞きます。
これは本当でしょうか?

今回は、そんな就職氷河期世代、ロストジェネレーション世代(1971年~1982年生まれ)の新NISA口座開設率は、他の世代と比べて低いのか?
という事を基にしてブログを書きました。

早速調べてみました。
長いですが、なるほど課題が多いこともわかりました。
ぜひ最後までご覧ください。

それではどうぞ!


金融庁調査:新NISA口座開設率(年代別・最新)

2023年12月末時点の金融庁調査によると、新NISA口座の年代別開設率は以下の通りです。

全体:約19.5%

  • 20代:約38.1%

  • 30代:約34.2%

  • 40代:約30.5%

  • 50代:約22.8%

  • 60代:約12.7%

  • 70代:約6.2%

20代が最も高く、70代が最も低いという結果が出ています。
確かにロスジェネ世代はもっと高くなってもいいかもしれません。


日本証券業協会から引用:https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/files/nisajoukyou/nisaall.pdf

年代別の詳細

  • 20代: 投資への関心が高い世代で、手軽に始められる新NISAに魅力を感じている人が多いようです。

  • 30代・40代: 資産形成への意識が高く、長期的な視点で投資を捉えている人が多いようです。

  • 50代: 子どもの教育費や住宅ローンなどの支出が落ち着き、老後の資金準備のために投資を始める人が増えているようです。

  • 60代: 退職後の生活資金を確保するために、投資を検討する人が増えているようです。

  • 70代: 投資への抵抗感がある人が多く、口座開設率が低いようです。

若い方の投資に対する意識は変化しつつあるということですね!
いい傾向です。


次に収入に直結する雇用について調べてみる


投資できる原資がなければ投資は絵に描いた餅。
日本の非正規雇用年代別割合、(20代~60代)の割合が最も高かったのは?

⑴非正規雇用の割合 2023年10月時点

15~24歳 約50% 
25~34歳 約33%
35~44歳 約24%
45~54歳 約22% 
55~64歳 約20% 
65歳以上 約13% 

⑵日本の非正規雇用年代別割合(20代~60代)2000年以降では?

ここで驚いたのですが、なんと非正規雇用で一番多いのは2012年(過去最高の37.1%)なんですよ。驚きました。
年代別では

  • 15~24歳: 約50%

  • 25~34歳: 約33%

  • 35~44歳: 約24%

  • 45~54歳: 約22%

  • 55~64歳: 約20%

  • 65歳以上: 約13%

日本の非正規雇用労働者数の割合が最も高かったのは、2000年以降では2012年だという事実が出てきましたね。

補足
2012年以降、非正規雇用労働者割合は微減傾向にあり、2023年10月時点では36.9%となっています。以下補足です

  • 非正規雇用労働者には、パート・アルバイト、派遣労働者、契約社員などが含まれます。

  • 非正規雇用労働者には、雇止めや更新の不安定性があるなどの相変わらずの課題があります。

  • 震災の影響はあるにせよ、それは一部の地域の問題で日本全土ではない

なぜ2012年に非正規雇用労働者割合が特に高いのか?

2012年に非正規雇用労働者割合が特に高かった理由は、主に以下の5つの要因が挙げられる。

1. バブル経済崩壊後の経済停滞が長引く
1990年代後半のバブル経済崩壊以降、日本経済は長期的な停滞に陥りました。企業は業績悪化により、人件費削減やリストラを実施し、正規雇用の採用を抑制しました。その結果、非正規雇用労働者への依存度が高まりました。

⒉ 正規雇用の採用抑制
経済停滞により、企業は将来への不安から正規雇用の採用を抑制しました。正規雇用は、社会保険や福利厚生などのコストがかかるため、企業にとってリスクが高かったのです。

. 女性や高齢者の労働力参加率の上昇
近年、女性や高齢者の労働力参加率が上昇しています。これらの層は、家事や育児、介護などの理由で正規雇用として働くことが難しく、非正規雇用として働くケースが多くなっています。

. 派遣労働の規制緩和
2000年代に派遣労働の規制が緩和されたことにより、派遣労働者数が増加しました。派遣労働者は、企業にとって必要な期間だけ雇用することができるため、景気変動の影響を受けやすい非正規雇用の代表的な形態となっている。


仮説:ロスジェネ世代は情報収集と学びが不足しているのでは?

以上のことから私が思うことは、非正規問題はロスジェネだけではなく、慢性的な日本国の問題でもあることは明らかです。

ということは、ロスジェネ世代は全般的に金融知識が不足しているか、諦めているか、投資や金融商品が胡散臭くて興味がないのか、暇や余裕が全くないのか、投資に対して何かは知らないけど敬遠しているのか…
そんな人も実は多いのではないかと思っています。

ロスジェネ世代、金融知識不足の背景はあるのか?

以下はその原因かもしれませんがあくまで個人的な意見です。

  • 学校教育でその世代では金融教育が十分に行われていなかった

  • バブル崩壊後の経済状況により、大人が投資への関心が低かった

  • バブル崩壊で大人を見て、子供の頃から投資はダメだと思い込んでいる

  • 有益な情報収集の方法が限られていた。情報アクセスが少なく普及しない

  • 貯蓄傾向が伝統的に強すぎて、子供や孫の世代へも浸透してしまっている


提言:資産形成支援も確認したりして情報収集をしてください!


また余剰資金を増やすためにも以下の物を活用するのも手の一つです。
大きく分けて3つの種類だけ出します。

  1. 就業支援: 正社員化やスキルアップを支援することで、収入を増やすことを目的としている

  2. 金融教育: 金融に関する知識や情報提供を行い、投資への理解を深める

  3. 投資支援: 投資のアドバイスや商品提供を行う

具体的な支援内容としては、以下のようなものがあります。

1就業支援

  • 職業訓練:スキルアップのための職業訓練や研修

  • 転職支援:転職活動のサポート

  • 起業支援:起業するための資金援助やコンサルティング

厚生労働省「就職氷河期世代支援」

2 金融教育

  • 金融セミナー:投資に関するセミナーや講演会

  • 個別相談:専門家による個別相談

  • 金融リテラシー教材:金融に関する教材の配布

金融庁「金融教育ポータルサイト」

3 投資支援

  • 投資信託の販売:低コストな投資信託の販売

  • ロボアドバイザー:AIによる投資アドバイス

  • NISA口座の開設支援:NISA口座の開設手続きのサポート

これらの支援は、政府や自治体、金融機関などによって実施されています。

日本証券業協会「投資教育」

4 最後にNISA口座のメリットを知る

2023年からスタートした新NISAは、従来のNISA制度を大幅に拡充した制度です。主なメリットは以下の通りです。
投資を最近始めた方には最適です。兎に角始めてみませんか?

1. 非課税枠の大幅拡大 

※2023年12月現在、新NISAの年間投資枠は

  • つみたて投資枠:120万円

  • 成長投資枠:240万円

合計で年間の枠は360万円となります。

そして非課税枠は生涯で1,800万円です。大きいです!

3. 非課税期間が無期限

従来のNISA制度では、5年または10年という非課税期間がありましたが、新NISAでは非課税期間が無期限になりました。つまり、売却益が非課税になる期間に制限がなくなり、長期的な資産形成に有利になりました。

4. 積立NISA口座と一般NISA口座の併用が可能

従来のNISA口座と新NISA口座はしばらくは併用可能なので、それぞれの特徴を活かして資産形成することができます。

5. 現行NISA口座からの移換が可能

すでに現行NISA口座を持っている人は、新NISA口座に移換することができます。

氷河期世代におすすめのNISA口座活用方法

  • 積立NISA: 少額から始められるので、無理なく資産形成を始められる。

  • つみたて投資: 長期的な視点で、分散投資を行う。

  • ロボアドバイザー: 専門知識がなくても、簡単に資産運用できる。

NISA口座開設の注意点

  • 投資先によっては大きなリスクが伴う。

  • 自分に合った投資方法を選ぶことが重要。

  • 金融機関や商品選びは手数料を含め慎重に行う事。

まとめ


口座開設の割合から色々調べてみましたが、問題は雇用体系や、日本の低迷の長さや、国の政策など多岐にわたるようです。
就職氷河期世代向けの資産形成支援は、まだ始まったばかりでありますね。

私はロスジェネのど真ん中で、幼少期は楽しくいい思いをました。
しかし1998年の就職求人ボードはまだその頃は埋め尽くされ、俺たちも大丈夫と思った矢先に、1999年就活でボードの求人は1/3以下…
つまづきながらここまできました。同じ境遇の方は多いはずです。

今、私がFIREできているのは着眼点と決断と、継続です。
これも真実です。まだ間に合う世代です、どうかこのブログが氷河期世代の老後の一助になることを願っています。

又、自分に合った投資方法を選び、この度できた新NISA口座を活用し正攻法な投資をすることで、将来安心した暮らしができる可能性が残されています。何を成すでもないのですが、生きるためにはお金は必要ですから。


主な参考資料
総務省統計局「労働力調査査」より引用https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/index1.pdf





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