ビジネス書ばかり読んでいた自分が小説を読むようになった理由

 私は大学生くらいまで、働いてもないのにビジネス書ばかり読んでいました。理由は、将来お金を稼ぎたい、良い人生を送りたい、何か利益を得るためです。
 確かに得られた知識は多いですし、本を読む習慣ができたのは良いことですが、これといって目覚ましい成果は今のところ残せていないです。。。
 働いてないのにビジネス書を読むのは、料理のショート動画を見て料理した気になっているのと同じだなと今思います。

 小説を読み始めたきっかけは、お笑い芸人のラランドが好きで、ニシダさんが短編小説を出したということを知り、かなり久しぶりに小説を買いました。今までは、小説を買っても、途中で飽きたり、集中力が途切れて、最後まで読めなかったですが、短編ということもありスラスラ読めました。
 その後は、kindleの端末を買い、気になる小説、本屋で良さそうな小説を探して読んでいます。

小説を読むようになって感じたメリット

 小説を読むことにメリットを求めるのは違和感がありますが、小説を読む人が増えたら、ビジネス書ばかり読んでいる人が小説を読むようになったら嬉しいので、簡単にメリットを説明したいと思います。
2つあります。

 1つ目は、人に優しくなれる、他者を理解できるという点です。ここで言う優しいと言うのは、簡単に言うと多様な価値観を受け入れられることです。
 例えば、悲しい殺人事件などをテーマにした小説があるとします。普通の感覚だと、犯人が完全に悪いと処理をしますが、一度関連する小説を読んだ人は、犯人がそうなってしまったのは何故だろう?と言う視点が加わると思います。
 犯罪は決して肯定できるものではないですが、人間は社会的な生き物なのでそれを作り出しているのは、その人だけではないという視点もあると良いと思います。
 また、今までお金に特に困ることのなかった人生を送っていた人は、貧乏な主人公の小説を読むことで、もしかしたら無意識のうちに傷つけていたことに気づくかもしれません。
 まとめると、小説を通して、他の人の人生の追体験をすることで、自分には無い視点や価値観を手に入れることができる。その結果、他の人の気持ちをより深く考えることができるようになったり、偏見や固定観念だけで人を判断したり、傷つけたりしなくなると思います。

 2つ目は感動のレベルが小説が一番深いからです。一つ質問なのですが、tiktokを見て感動したことはありますか?youtubeを見て涙が止まらなくなったことはありますか?
 私はyoutubeの2時間くらいの動画では感動したことがある気がします。
 これは勝手な私の持論なのですが、感動のレベルはそこに投じた時間に比例すると言うことです。何故なら、感動するには感情の上下が起きることが必須です。大きな感情を動かすには、ある程度の時間が必要です。
 映画で感動する人は多いですが、youtubeを見て感動する人は少ないと思います。youtubeの種類にもよりますが、基本的には人間のアテンションを引くものばかりが多い。手軽な感動や面白さを提供していると感じています。それは、10,20分で面白いものが見れるyoutubeの良いところですが、深い感動や価値観の変化を感じたい方には小説をおすすします。
 小説は文字のみのコンテンツであり、映像では表現できない、人間の魂に訴えかけてくるような表現を感じることができると思います。


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