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これだけは押さえたい投球障害肩の可動域チェック

C-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます。

■CIBのトレーナーマニュアルについて

①野球現場でのトレーナー活動
 チームトレーナー、育成年代への関わり、パフォーマンスについて

②臨床現場での選手への対応
 投球障害への対応、インソールからの介入

③ゲストライターによる投稿
 バイオメカニクス、栄養…など各分野の専門家の方が執筆しています

④C-I Baseballメンバーによる投稿
 2020年からC-I Baseballへ加入し育成メンバーとして活動していたメンバーがライターとして情報を発信しています。
C-I Baseballで学び、成長してメンバーの投稿もぜひお楽しみにしてください!

【注目!👀】イベント告知

\\C-I Baseballフォーラム開催//

第1回C-I Baseballフォーラム「野球トレーナー・セラピストで繋ぐ輪」

フォーラム情報

C-I Baseballのテーマでもある「輪を広げる」活動としてフォーラムを開催します。
野球に関わるトレーナー・セラピストの方に参加して頂き、意見交換・ディスカッションをすることで最新の知見や新たな発見、皆さんの知識の向上になることを目指しております。
また、トレーナー・セラピスト一人の力では関われる選手の数に限りがあります。「輪」を広げることでより多くの選手やチームに関わることが出来ます。
関わる数が多くなればなるほど、怪我に苦しむ選手、パフォーマンスが上がらなくて悩む選手を救うことが出来ます。
皆さんも一緒に日本の野球選手を救っていきましょう。

第1回 C-I Baseballフォーラム概要
●開催日:2024年3月10日 日曜日
●時間:10:00〜16:00
●場所:東京工科大学 蒲田キャンパス
●参加費:一般4000円(早割3000円) 学生1000円
メインシンポジウム
「各ステージにおけるトレーナーとしての取り組み」
プロ野球、大学野球、高校野球トレーナーがそれぞれの現場での取り組みを紹介します。

参加ご希望の方はこちらのフォームよりご応募お願い致します。

\\一般演題大募集 あなたの経験を共有しよう!//

演題募集

C-I Baseballフォーラムでは参加者の方からの「一般演題」を募集しています。
皆さん経験・知識・技術を共有しましょう!
輪を大きくしていきより良い野球界を一緒に作りましょう!!

募集内容
テーマ:「野球に関わるもの」どんな内容でもOKです!
     ①活動報告 ②研究発表 ③ケースレポート
エントリー方法:申込みフォームから演題タイトルを登録
抄録:1200字程度の抄録を提出
発表時間:10分程度
発表形態:スライドを表示しての発表

■はじめに

前置きが長くなりましたがここから今回の内容に入ります。

臨床や野球現場で投球障害肩を対応する際に最低限これだけは確認しておきたい肩関節の可動域チェックをまとめましたので皆様の参考になれば幸いです。

もちろんより詳細に評価したい場合は皆様のオリジナルの評価を付け加えていただいて良いと思います。

■チェック項目

基本的には肩甲上腕関節が求心位を獲得できており、全ての項目をクリアできていることが望ましいです。肩甲上腕関節の運動軸がしっかりと取れていれば全てのテストが陰性化してきます。
左右差や目標値を参考に選手を評価してみてください。

1.CAT

まずは選手にしっかりと脱力させて実施することが重要です。余計な筋緊張が入ってしまうと正確に評価が実施できません。

■方法
・肩甲骨を押さえた状態で上腕を他動的に外転させる
■要素
・肩後方、下方組織の柔軟性
■評価基準
・上腕が耳につくか
・上方に痛みが出ないか
・左右差、抵抗感の有無

2.HFT

単にHFTを見るだけではなく、併せて様々なポジション(1st/2nd/3rd)における内旋可動域をチェックしておきます。
HFTは3rd内旋の水平内転要素が深くなったものの集まりだと考えます。

求心位がとれていない場合、水平内転角度の増加に伴い肩甲上腕関節が外旋方向へ抜けるような動きをしますので、どこから逸脱するのかを感知しながら行います。

■方法
・肩甲骨を押さえた状態で上腕を他動的に水平内転させる
■要素
・肩後方、下方組織の柔軟性
■評価基準
・軸がとれているかどうか。水平内転が強まってきたときに上腕が外旋方向へ抜けない。
・肘が正中線を超えるか
・前方、前上方へ痛みが出ないか
・左右差、抵抗感の有無

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【C-I Baseballトレーナーのトレーナーマニュアル】 投球障害肩・肘、腰痛、捻挫、肉離れ、下肢障害など野球におけるケガの関りを専門…

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