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40代の妻子持ちが転職を決断するまで

氷河期世代の中年サラリーマン、takaです。

15年以上勤めた中小企業を退職し、新天地(プライム市場上場)で就業することになりました。生い立ち三流以下の私にしては年収200万アップの上出来! 活動の経緯や背景、感じたことなどを連載します。


いつから転職を考え始めたか

最初に転職を考えたのは、入社して2ヶ月目の頃。客先常駐の可能性があることを一切知らされないままに採用され、試用期間中にそれを言い渡されたのがきっかけでした。

「来週から神奈川のXXに通ってね」

IT業界だとよくあることなのかもしれませんが、異業種から飛び込んだ私にはただひたすらの衝撃(業界ではよくあることです)。しかも神奈川って、埼玉在住の私からすると東京縦断。新入社員オリエンテーションで「XXチームの人は神奈川に行くことが多いと思うんだけど〜」と聞いた時点で嫌な予感はしていたのですが、まさか毎日通うことになるとは思いませんでした。

騙された。

それが最初に転職したいと思ったきっかけです。
結局それから、なんだかんだで15年以上勤めることになりました。数年ごとにやってくる「辞めたいなぁ」という波にさらわれ、転職サイトの求人情報に目をやりつつも、目ぼしい企業に応募してもお祈りされること多数。

ブラックの香りが漂う企業に飛び込むくらいならば、今の環境のほうが慣れているだけでもまだマシか、と考え、また日常に戻る…。

そんなことを繰り返していました。

転職(内定受諾)の決め手は何か

退職理由や転職理由は、調査媒体によって「人間関係」であったり「給与」であったりするので、一概には言えませんが、私の場合は以下でした。

  • 年収が低い

  • 昇給が見込めない

  • 業界に将来性がない

仕事内容に不満はありませんでした。土日祝は休みで有休も取りやすく、人間関係にも不満はありませんでした。ただし、著しく薄給でした。

「数年後には倒産しているかもしれない」
「取り返しがつかない年齢になって路頭に迷うかもしれない」
「死ぬまでこのままの生活水準なのかもしれない」

そう考え始めると、居ても立っても居られませんでした。

また、社員・役員の半数は数年で定年を迎えるため、日銭を稼いで逃げ切ることを考えれば良いという退廃的な環境であることや、リスクを冒さず創業一族の安泰と趣味の満喫ができれば良い、という社長の行動についていけなくなったというのも大きな理由でした。

働く理由や動機は人それぞれですが、教育費のかかる子を抱える親としては、収入は決して軽視できません。

数十万円の差だったら、環境が変わるリスクも考えると「現状維持」の選択をしていたかもしれませんが、現在の年収より200万も増えるとなると話はまったく別です。

もし仮に、現在の収入と同じ金額や、やや下回る金額で転職先からオファーを受けていたら、私の年齢を考えると、もしかしたら「現状維持」を選んでいたかもしれません。

社会人生活も折り返し地点を迎える40代にとって、オファーを受ける際の年収というのは非常に大きな要素です。
また、面接後に合否が連絡されるまでの日数も軽視できません。

面接の翌日に来る採用通知と、10日後に来る採用通知、どちらのほうが誠意があるでしょうか。
また、想定年収が400万〜600万であった場合、400万での採用通知と600万での採用通知、どちらのほうがより「来てほしい」と思ってくれているでしょうか。

面接は、お見合いです。
打算や妥協ではなく、誠意を感じたら、それは良縁なのではないでしょうか。


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