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フィルタリングをOFFにしたのに「あんしんフィルター」に見張られていたことが分かった

経緯

キャリアスマホにプリインストールされているフィルタリングアプリ「あんしんフィルター」は、本来、未成年のスマホに対して保護者が契約して有害サイト等をブロックするためのものだが、誤って保護者側の端末で契約の申し込みをしてしまった。

契約を解除するには、使用者が未成年でなくても店頭で解除を申し込む必要があるのだが、店舗まで足を運ぶのも億劫だったので、実用に差し障りがないように管理者用ページでフィルタリングをOFFにした。また、念のためアプリを無効化して使用していた。

発生した問題

ある日突然、noteにアクセスできなくなった。

具体的な症状

一切完全にアクセスできなくなったわけではない。noteから飛んでくる通知メール内のリンクを押下した際に、以下のメッセージが表示されて閲覧できなくなったのだ。


ウェブ利用制限機能をご利用のためこのページは閲覧できません(tb3031e)


エラーメッセージやエラーコードでGoogle検索すると、「あんしんフィルター」によって制限されたときの反応であるらしいことがわかった。

しかし、何か設定を変更したわけではなく、昨日まで問題なくアクセスできていたのに、なぜ急にこのような現象が発生するようになったのか。

試したこと

  • Noteのアプリからであれば、noteにアクセスすることはできた。

  • ブラウザアプリからもで、noteにアクセスすることができた。

  • 帰宅してから、通知メールのリンクを押下したら、noteにアクセスすることができた。(…あれ?)

  • 電車の中ではアクセスできなかったのに、今はアクセスできる。違うのは……通信環境か! と思い至り、Wi-FiをOFFにしてモバイルネットワークでアクセスしようとしたら、エラーが表示された。

ある日突然にブロックされるようになったのではなく、おそらく最初からブロックされていたのであろう。たまたま自宅でしかリンクを押す機会がなく、気づかなかっただけだろう。

結論:「あんしんフィルター」でフィルター設定を無効にしても、キャリアは通信内容を見張っている

note以外のメール内リンクがすべてエラーになったかというと、そうではなく、その他のメルマガやTwitterの通知などは問題なくアクセスできたので、noteだけなぜ規制されたのか(フィルタリングを無効にしたにもかかわらず)が不明である。

念のため確認したが、「あんしんフィルター」が更新されて管理者が設定するポリシーが増えたわけでもなく、端末のアプリ側で勝手にアプリが有効化していたということもなかった。

対処

日常的に使用する端末で、いつか突然同様の症状がほかのアプリでも発生したら困るので、私はおとなしくワイモバイルの店舗に赴き、「あんしんフィルター」の契約を解除することにした。

某ショッピングモール内の一店舗。平日の昼、仕事の立ち寄りついでだったのでほかに客はおらず、その場で申込書に記入し、身分証明書を提示したら、ものの10分程度で解約手続きが終わった。

本当に「あんしんフィルター」が原因でアクセス制限されていたのか。確認するために、解約手続き完了直後に通知メール内のnoteリンクを押下したら、エラーなく表示されるようになった。

やはり「あんしんフィルター」がワイモバイルのネットワーク側で制限をかけていた、ということで間違いないだろう。

ポリシーとして問題ないのか

そのようなわけで、フィルタリングをOFFにして「あんしんフィルター」アプリを無理やり無効化しても、一部制限がかかってしまうことがわかったので、私のように誤ってあんしんフィルターに申し込んでしまった方(いないとは思うが)は、素直に店舗で解除の申し込みをすることをお勧めしたい。

管理者ページでフィルタリングをOFFにしたのに、勝手に制限をかけるのはいかがなものだろうか。制限をかけられるということは、通信先を検閲しているということと同義だ。

規約のどこかには記載されているのかもしれないが、「フィルターをOFFにしても通信内容は把握していて予期せぬ制限も起り得ますよ」ということを、サービス提供者側はユーザーへもっと明確に打ち出してほしいものだ。

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