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沈みゆく船にしがみつくだけの人生でいいのか

会社の寿命は30年と言われている。

30年も経てば、流行はもちろん、生活のしかただって変わる。だから、変わり続けることができずに同じことばかりを繰り返している会社は、よほどの専門領域でなければ取り残されて淘汰される。

2024年現在の30年前というと、Windows 95がようやく発売される頃で、インターネットはまだ特別なものだった。

時代の変化に適応できる企業は、事業の中身を少しずつアレンジしながら生き残る。

私の勤務先は20年前に入社したときから斜陽産業と言われていた。それを承知で「やりたいこと」を優先して選んだ会社だが、いよいよ先行きが危ぶまれる水準まで業績が落ちてきた。

1年くらい前に上記の記事を書いたが、「いつかなくなる」の「いつか」がより具体的な数字でイメージできるようになってきた。たとえば3年後には倒産するよと言われることにリアリティがある状態。

時代の流れに追いつこうと、「新規事業」「開拓」「提案」の掛け声ばかりは聞こえるが、技術力も資金もなく、社長は先行投資を嫌う。社員は大半が数年で定年を迎え、逃げ切ることができる世代だ。でも、私の社会人人生はというと、まだ15年以上あり、折り返し地点に過ぎない。

「しょせん自分はこの程度のものだし、もう人生はこんなもんだろう」

ため息混じりに諦めて、沈みゆく泥船にぎりぎりまでしがみついて、沈んでから泳ぎ出すことも考えた。だがそのとき、泳ぐ体力が自分にあるだろうか。

転職は、若ければ若いほど有利である。40代は決して若くはない。だが、確実に言えることは、自分が最も若いのは今現在だということ。行動するなら早いに越したことはない。

長年勤めた会社を本当に辞めていいのか。今更環境を変えてうまくいくのか。そもそも自分を採用する企業などブラックしかないのではないか。悩みながらも行動・活動・決断した経緯については、また別の機会に述べたいと思う。

結果として、斜陽業界の中小企業から一転、成長業界のプライム上場企業よりオファーをいただくことができた。年収も大幅アップする見込みだ。

動かなければ何も変わらない。悩むのは、動いてからでいい。

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