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大前研一 日本の論点2024-2025①:日本が目指すべきは真の「〇〇立国」だ

読書ノート(160日目)
本日からは、2024年の予測本
として。この本を紹介していきます。

今日から6回に分けて
本書の中から気になった
トピックスを取り上げてみます。

第1回目の今日は
2024年に日本が目指すべきは
真の「観光立国」
ということについてです。

・2024年、日本が目指すべきは真の「観光立国」だ

・日本の”埋蔵金”ナンバー1は観光であり、観光で日本は再生できる
・現状は、日本が持つ観光ポテンシャルをフル活用しているとは言い難い
・2019年の訪日外国人旅行者数は3188万人で、
 政府は2030年までに6000万人に引き上げるとしている
・世界の外国人旅行者数で1~2位のフランスやスペインは
 8000万人~9000万人規模
・外国人旅行者数で世界トップクラスに並ぶポテンシャルが
 日本には十分ある

・2019年の旅行市場規模全体(日本人、訪日外国人の合計)は
 約28兆円だったが、50兆円までは行くだろう
50兆円は日本のGDPの約10%にあたる。
 また、観光産業は交通や宿泊だけでなく、外食やサービス業、
 地域経済なども含めて裾野が広く、大きな経済効果を期待できる
・観光立国こそが、日本経済を”失われた30年”から救う処方箋

・観光立国になる3つの条件
・「安全性」「交通の便」「食と宿」
日本が最も弱いのは宿泊施設に関するもので、現状の訪日外国人旅行者数
 3000万人でもオーバーツーリズム問題が起き、宿泊施設が足りない状況
・ホテル不足の解消のヒントはイタリアにある。
 イタリアは外国人旅行者数が年間6000万人規模だが、
 国土面積は日本の5分の4程度と小さく、
 日本より小さな国が日本の2倍近い数の外国人旅行者数を受け入れている

・イタリアで注目したいのは遺跡の活用
・かつての都市国家として石の建造物が多く、それらを宿泊施設として
 運営したり、ドイツでは本物の古城を改装したホテルやフランスや
 スペインでは元修道院だったというホテルもあり、ヨーロッパでは
 歴史的建造物をリノベーションして宿泊施設として活用している
・日本でも愛媛県の大洲城には”城主”としてもてなされて
 天守に泊まることができるプランもあるが、まだまだ足りていない

宿泊施設不足と同様に深刻なのが、そこでの人手不足
・その1つの解決法として、ワーキングホリデー人材を利用した事例
・元グリーンピアの施設を譲渡された民間会社は、
 ワーキングホリデーで来日する外国人を積極的に採用
・飲食店で皿洗いなどをしながら世界を旅する彼ら/彼女らは、
 皿洗いよりやや高い給料を払うだけで、若くて元気な人がすぐ集まる
・そのホテルが優れていたのは、雇った外国人たちに
 自国の言語で情報発信をさせたこと
・日本に興味がある外国人に情報が届き、外国人旅行者が殺到し、
 黒字経営を実現させている

・宿泊施設や観光人材というリソースを確保することは
 日本を観光立国化するために最低限整えなくてはいけない条件であり、
 そこからさらに世界トップクラスと肩を並べるレベルになりたければ、
 観光資源を含めたリソースを活かす「構想力」が必要

・その一つが食。いまや日本で最もグローバル競争力があるのは
 半導体ではなく日本食
・スペインのバスク地方のサン・セバスチャンがその参考になる
・サン・セバスチャンはミシュラン掲載店が約20店あり、
 いまや世界一の美食の街
・一流の料理人が集積しているだけでなく、一流店とカジュアルな
 一杯飲み屋が海岸に約200軒並んでおり、それぞれに個性的な料理があり
 ワインではしご酒を楽しむこともでき、そのためのガイドもある

・仮に「我が町には誇れる食材も温泉もない」という場合も、構想力次第
・たとえば石川県小松市には小松空港があり、現在は
 女子ハンドボールチームの活動拠点となるアリーナの建設を進めている
・ただ、ハンドボールの試合だけでは常時人を呼ぶことは難しいだろう
・私なら、韓国との距離の近さを活かして、
 K-POPアイドルのショーを連日開くだろう
・ラスベガスは、今はカジノよりエンターテインメントが集客の中心に
 なっており、同じように小松はK-POPファンの聖地にすれば、
 全国から毎日人が集まってきて空港の価値は爆上がりする
・いまやK-POPアイドルは世界中で引っ張りだこだが、
 韓国の仁川国際空港から小松空港は2時間もかからず招致しやすい
・このようにコンセプト次第でいくらでも人を呼び集めることができる

・司令塔となる「観光立国省」設立を急げ
・現状は観光行政の司令塔となる官庁が弱いことが課題
・現在、観光行政を担っている観光庁では、庁では軽すぎて
 他省庁との折衝で相手にされない
・しっかりと予算をつけて政策を推進していくには、
 観光庁を「観光立国省」に格上げする必要がある
・GDPの10%に相当する50兆円を創出する役所としては
 外局の位置づけは、あまりに小ツブである
・観光立国省を設立し、大臣は自らのクビをかけて
 「2030年までに訪日外国人旅行者数6000万人」という
 目標にコミットし、観光立国に立ちはだかる壁を突破する

今回の内容は
日本再生には観光業が大注目!
という話でした。

観光立国を目指すなかで様々な観光地が
交通や宿泊の整備がされて
各地が独自の魅力を発揮するようになれば、
外国人だけでなく日本人も嬉しいですし
国内旅行の楽しみがさらに増えそうですね。

大前研一さんが以前からオススメしている
サン・セバスチャンのハシゴ酒について
調べてみることで"妄想旅行"をしてみました。

一生に一度はハシゴしたい‼美食の聖地『サン・セバスチャン』の絶品バル3選!!注文のコツも♪ | たびこふれ (tabicoffret.com)

サン・セバスチャンのバル通り
オシャレなピンチョスたち
フォアグラのリンゴソース和え
本場のバスクチーズケーキ

ハシゴ酒とは思えないほど、
オシャレな食事たち…!
いつか行ってみたい!!

そして、このようなハシゴ酒が
できる場所が日本にもあれば
ぜひ行きたいなぁ…
という思いが強まったところで、
今日はこの辺で!

それではまたー!😉✨


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