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MBAマーケティングの50冊を1冊にまとめてみた①:3.0から最新の5.0まで…!マーケティング戦略の変遷について

読書ノート(96日目)
さて、本日からは
昨日までの姉妹本として
こちらの本を紹介してみます。

昨日まではMBAの「経営理論」編でしたが
今回から「マーケティング」編で、
いよいよ3部作もこれで完結となります。

ということで本書のマーケティング編での
大きな章は以下の6つ
①戦略
②ブランドと価格
③サービス・マーケティング
④マーケティング・コミュニケーション
⑤チャネルと販売
⑥市場と顧客

これらを5回に分けて
簡単ずつでも紹介できればと
思っています。

今日は現代のマーケティング戦略といえば
コトラー教授から始めるのが良いのでは?
と思い、こちらの本の紹介です。

コトラーのマーケティング3.0
フィリップ・コトラー、ヘルマワン・カルタジャヤ

・社会課題解決は、もはやボランティアではなく「経営課題」

・従来のマーケティングの王道は
 ターゲット顧客が求めることを理解し、解決策を提供する方法
・本書では「マーケティングは進化すべし」と提言

■マーケティング1.0→2.0→3.0までの変遷
・マーケティング1.0(主に機能的価値)
 製品中心のマーケティングで目的は製品販売
 製品を売るためにマーケティング・ミックス(4P)の考え方が生まれた

・マーケティング2.0(機能的+感情的価値)
 消費者志向のマーケティングで目的は顧客満足と維持
 作っても売れない時代に対応するため4Pの前に差別化が必要として
 STPの考え方を提案
 (市場のセグメンテーション、顧客ターゲティング、ポジショニング)

・マーケティング3.0(機能的+感情的+精神的価値)
 価値主導のマーケティングで目的はより良き世界に
 企業はその行動をビジョンやブランドのミッション
 一致させることが求められる
 例)アウトドア商品を製造販売するパタゴニアが開催した試食会では、
   使い捨てのフォーク等はなく手づかみで食べるように工夫して
   調理されていたり、かつてテロリストの環境保護団体シーシェパード
   への資金援助を公式コメントで発表したりと
   「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」
   というミッションとリアルな行動が一貫されている

・マーケティング3.0が生まれた3つの理由
 ①消費者が企業よりも賢くなったため
  P&Gは世の中から広く新商品のアイデアを提供してもらう
  「コネクト・アンド・デベロップ戦略」を展開し
  オープン・イノベーションを実践
 ②急速なグローバル化により、SDGsに代表される
  深刻な問題が起こっている
 ③ニーズを満たすだけではもはや消費者は買わないため
  自社がどんな企業として社会貢献するのかを考え、
  企業のミッションやビジョンに埋め込み、社外にコミットする。
  企業が人々の幸福へ貢献している事を消費者が分かれば
  利益はおのずとついてくる
  「とりあえず聞こえがいいミッションにしておこう」という企業は、
  いずれ消費者に見抜かれる

マーケティング戦略の王道といえば
4PとSTPですが、それを1.0、2.0と
変遷で整理されていることで
より理解が深まりました。

そして本書「マーケティング3.0」が
日本で出版されたのが2010年ということで
13年も前の本ですが、今も
価値主導のマーケティングの重要性は
変わっておらず、より企業のミッションや
ビジョンやパーパス(存在意義)が
問われる時代になっているのでは?
とも思います。

Amazonでコトラー教授を調べていたら
2022年4月に「マーケティング5.0」が
出版されていたとのことで
僕のマーケティング戦略の知識の
アップデートが止まっていた事を痛感…

せっかくの機会ですので
マーケティング4.0と5.0も合わせて
ここで紹介できればと思います。
(この記事がビジュアル的な整理もされ
 非常に分かりやすかったです!)

https://pickles.tv/blog/archives/5848/
https://pickles.tv/blog/archives/5848/

まずはマーケティング4.0で提唱された5A理論を簡単にご紹介します。
5A理論とは、スマートフォン時代のカスタマージャーニーとして定義されたもので、5つのステップからなります。

このマーケティング4.0における5A理論をさらに進化させたのがマーケティング5.0です。
以下の図のようなネクストテクノロジーを活用することで、カスタマージャーニーのすべてのプロセスにおいて企業と顧客とのタッチポイントを作り、価値を提供することを可能にします。

言い換えると、マーケティング5.0とは、マーケティング4.0の基本的な考えであるデジタルを活用した人間志向をさらに進化させるために、テクノロジーをパートナーとして活用することを目指したものなのです。
ただし、テクノロジーにすべてを任せるのではなく、従来の対面をどのポイントで組み入れるのか入念に設計する必要があります。

https://pickles.tv/blog/archives/5848/
https://pickles.tv/blog/archives/5848/

…とここまでが簡単にはなりますが
マーケティング4.0と5.0の紹介でした。

マーケティング4.0の5A理論って
電通が提唱するデジタル時代の消費者行動
AISASモデルにかなり近い考え方ですね。

そしてマーケティング5.0では
デジタルのテクノロジーを駆使して
AISASモデルのそれぞれに
顧客とのタッチポイントを設計して
消費者への価値提供をする。

そこで活躍するのが、
データドリブンなどのデジタル技術…

今後マーケティング戦略を立案する際は
AISAS(5A理論)の理解はもちろんのこと、
デジタル技術にも精通している人が
大活躍しそう!!…と感じました。

※AISASモデルは以下の記事が
 分かりやすかったです

https://gmotech.jp/semlabo/webmarketing/blog/aisas/


PS.
いま、僕が本業としており勉強している
データ分析が、現在の人事領域だけでなく
他の分野でも活用の場が広がっている事を
このような読書を通じて実感しており
ますます、早めに習得しておこう!
という気持ちになります。

2月は読書ペースを取り戻すために
予備知識を多少は持っている(はず…笑)の
MBA関連の本を中心に読みましたが、
3月は腰を据えてデータ分析関連の本を
中心に読もうと思い、
これらの本をピックアップし始めています。

これらを読んだ後は、いよいよ
統計学やプログラミングなどで
自分で分析を実装できるように…!
というステージに進む予定です。

ということで、
ここまで読んでくださり
ありがとうございました!

今日が皆さんにとっても
良い一日になりますように!✨

それではまた明日―!😉

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