見出し画像

MBA経営理論の50冊を1冊にまとめてみた②:Googleを一枚岩にした目標管理法「OKR」、MBOとの違いとは?

読書ノート(92日目)
さて、本日も
こちらの本を紹介してみます。

本書の経営理論編での
大きな章は以下の6つ
①経営と組織
②仕組み
③人材
④お金
⑤リーダーシップ
⑥社会と未来

これらを5回に分けて
簡単ずつでも紹介できればと
思っています。
今日は②仕組みについて
こちらの本を紹介してみます。

「Measure What Matters」 ジョン・ドーア
・OKRはGoogleを一枚岩の組織にした目標管理法
・「Googleが大きく成長する上で
  OKRは重要な役割を果たした」(ラリー・ペイジ)

・OKRは目標(Objective)主要な結果(Key Result)
 頭文字をとったもの
・「目標を決め、結果を確認する」という当たり前の事を仕組み化する

・重要なことはKRが全て達成されていれば、必ずOが達成されているはず
・もし達成されていなければ、OKRの設定が間違っていたということ

・Googleでは四半期ごとに達成度でKRを採点し検証する
・目標数値は客観的で結果は明快
・Googleでは0~1.0の尺度でスコアを色分けし評価している
 0.0~0.3:赤(進捗は無かった)
 0.4~0.6:黄(進捗はあったが完了できなかった)
 0.7~1.0:青(完了)
・ただし、1.0を達成したから良いという訳ではない。
 OKRでは背伸びした目標に挑戦したかを重視し、
 達成可能性が五分五分の目標が求められる。
・1.0を達成したら、KRの目標が低すぎたのでは?となる

・OKRのポイントは達成度1.0にこだわるのではなく、
 背伸びした目標を立てる事を良しと考える
・目標が報酬を決める基準になると社員は守りに入って
 実力を超えるようなリスクに挑戦しなくなる
・だからこそOKRは「人事評価」に使わず人事評価は別途行う

・MBOとOKRの違いとは?
MBOは「何をやるか」は上から与えられ、目標と結果は主に非公開
 達成率100%への到達度を評価し、報酬と連動させる仕組み
・OKRは「何をどのように行うか」の視点で社員個人がやりたいことを考え
 
リスクへの挑戦を促す仕組み。検証の期間は四半期や毎月ごとで、
 目標と結果は全社に公開など透明性が高い、目標設定はトップや上司の
 目標を考慮しつつ、50%は社員個人がやりたいことにする。
 達成度は頑張って50%~60%の達成を評価する。報酬とは完全に分離
 させることで、積極的・野心的になり、リスクに挑戦する行動を促す

・著者が在籍していたインテルでは全員が互いにどのようなOKRを設定し、
 管理しているかを見る事ができ、誰が何をしているかがすぐ分かった

OKRもMBOも目標管理の仕組み
としては知っていましたが、
それぞれの特徴を比較してみると
結構な違いがあることを知りました。

Googleでは勤務時間の20%以上を
上司の承認は不要で、自身の興味がある仕事を
することを推奨する「20%ルール」が
あることは有名ですが、
OKRもそのような思想に沿って
作られた仕組みなのかもしれないですね。

■Googleの20%ルールについて
仕事に使う時間を分割して、少なくともその20%を、すぐに見返りを得られる見込みはなくても、将来大きなチャンスになるかもしれないプロジェクトの探索や取り組みに使うというルールです。

「我が社は社員に、通常のプロジェクトに加えて、Googleに最も利益をもたらすと思うことに仕事の時間の20%を費やすことを奨励しています」と共同創設者のLarry Page氏とSergey Brin氏は、2004年の同社のIPO以前に書いています。

これにより、社員はさらにクリエイティブに、さらにイノベーティブになることができます。我が社の重要な進歩の多くは、こうして実現したのです。

そうした「進歩」には、Google News(2002年)、AdSense(2003年)、Gmail(2004年)があります。

このような施策は、
自分で仕事を選ぶという意味で
内発的動機づけに繋がる
「自律性と有能感」のうち
「自律性」にプラスの影響がありそうです。

…と思いながら、そういえば
弊社ではMBO制度を導入しており
年間の評価としっかり連動していたなぁ…
と思った今日でした。

もしかしたらですが…
チーム内でマネジャーが独自に
メンバーの自主性を高めるために
MBOとは別にOKRを導入し
OKRの先にMBOがある状態にする。

もしくは、MBOはMBOで用意しながら
よりチャレンジングな目標を
チーム内でOKRとして管理する

というのが弊社では現実的かも…
などとぼんやりと考えてみました。

そういえば、チームメンバーの
MBOの目標ってお互い知らないなぁ。
メンバー間でそれぞれの個人別の
MBOの目標を知っていれば、
もっと助け合うこともできるし、
チームとしての目標達成率も
もっと上げられそうだなぁ…
なんてことも妄想してみました。

それでは今日はこの辺で!
また明日―!😉

この記事が参加している募集

習慣にしていること

ビジネス書が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?