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PC横浜の雑日記

こんにちは、あるいはこんばんは
ゆづもちです。
前はEDH初心者のために記事を書きましたが、今日は自分のために、体験談を書き記しておこうと思い筆を取った次第です。つまり本当にblogです。自撮りとかしてます。普通に。笑笑

くだらないことをつらつらと書き連ねているだけですが、もしかしたら、今後の大型大会の物販の時の参考になるかもしれませんので、お付き合い頂けたらと思います。
物販の参考は最後にまとめますので「ゆづもちの買い物なんか興味ねぇよ」と言う方は目次で最後の欄に飛んでいただければ。

The abyssを求めて。

前日というか、当日朝4時まで飲み明かし、全く行く気などなかったコンベンション横浜。
友人たちが静岡から来るとのことで睡眠時間2時間、バチクソ二日酔いの状態で7時30に起きました。
普段はメイクとか色々時間かける私ですが、相当に急いで支度をすませ、ほぼすっぴんで出かけました。
友人への差し入れのinゼリー、飲みかけの水、EDHのデッキ2種(cEDHのケリクと、名刺代わりのブレイズ。)レガシーの黒単リアニメイトなどをカバンに詰め込みいざ桜木町へ。

電車の途中でふと思います。
「コンベンションせっかく行くならば何を買おう?」「デュアラン買うかな?MPSとかの珍しめのやつ買うかな?」

まぁ、あれですわ。一番楽しいよね。この時間。カードゲーマーにはわかっていただけると思います。

話を戻して、電車の中の自分
「せや、The Abyssの英語版安かったら買いたいな。8〜9万であるといいんだけどなぁー」となりまして、桜木町のATMで8万下ろし、意気揚々とPC開場へと急ぎます。

休日のATM手数料ってなんであんなに胸に嫌な引っかかりを残していくんだろうね?

会場にて

薄メイク。マスクって偉大だね。

めちゃでかい箱と異常な量の人混みに圧倒されつつ、場内へ

場内にて、友人に差し入れを渡し、スタンダードのフリプをしていたらあれよあれよと大会が始まっていきます。大会に出る友人たちに別れを告げ、いざAbyssを探す旅へ。

写真は撮りませんでしたが人の多いこと多いこと。ケースやバインダーの前には常に人、人、人。なんとか流れの中でAbyssを探すも、イタリア語しか見つからず。英語はないのかと聞いてみても、無さげなご様子。1枚見つけましたが、13万と予算オーバー……

なにも収穫なしか…デュアラン適当に買って帰るか。と思っていた矢先にそれは現れます。

【IT】《The Tabernacle at Pendrell Vale》[LEG] との出会い

お値段33万円、状態EX-。見つけた瞬間にこれは……と思いました。おそらく状態考えるとそこまでお得ではない。しかし、NM38万(晴れる屋さん基準)の品が5万安い………

読者の方はあれ?と思ったでしょう。
「ついさっき13万のThe Abyssで予算オーバーだと、そう言っていたじゃないか」と。
「数の大小もわからんのかこいつは。+20万だぞ」と。

はい。アホです。いや本当になんでかわからないけれど、どうしても欲しい。何をしても欲しいと思ってしまったわけです。

一念発起

見つけたそれをなんとしても手に入れたい。
その一心で、一度フリースペースへと行きます。
そう。コンベンションには「トレード」があるのです。異常な量のキャッシュと、異常な量のカードが行き交うコンベンションにおいて、現金を持たざるものが叩きつけられる唯一の資本。
しかし大型大会初心者の私。トレード用バインダーなどと言うものはそもそも持っていませんし、大概のカードは実家に置いてあります。
(今回の件でマジでバインダー作ろうと思いました。)
つまり使えるものは今持ってるデッキと数枚の調整パーツのみ……

レガシーの黒単リアニメイトにまず手をかけます。色々見積もって買取75,000。サイドボードにいた厳かなモノリスとHelm of obedience は友人との思い出の品のため売らず、そのほかのカードたちを次々とピックアップ。

まだ全然足りない。恐るべしタバナクル。

次に手をかけたのはcEDHのケリク。
これでもそこそここだわって作ったケリクで、これはかなり足しになりました。しかし…

まだ足りない。ざっと見積もって、18万。手持ちの現金8万。計26万。

薄々足りないのはわかっていつつも諦めきれずトレードの席へ。

いよいよ本題のトレードへ

まず並んでから驚きます。
「トレード担当が外国人やんけ…」
私の英語は本当に中学生レベル。多分今の中学生の方が全然喋れます。雑魚も雑魚です。
でもここで怖気付いたら今日来た意味がない!
二日酔いでクラクラする頭にムチ打って、決死の覚悟で席に着きます。

ひとしきりカードを出し終え、査定中のトレーダーを見ながら必死に言葉を探します。なんせ中学レベルの語彙、難しい言葉は分かりません。

「I want this, but I'm short on cash. So I'm looking for trade.」
イタリア語タバナクルの画像を見せながら言います。
(今思えば、looking forでよかったのかなぁー?とかcashってshort onだっけか?とか。色々思いますが、マジで熱量だけで押します。)

トレーダーの方はサムアップして
「wait a moment.」と言って店頭に並んでいるタバナクルを取ってきてくれます。状態を見るように促され、状態を確認。こちらもサムアップして、購入の意思があることを伝えます。

ここからは査定の勝負、価格に対して一切の妥協をしません。細かいところまでつつきつづけます。気分は半分クレーマー、正直申し訳なくてメンタルに来ますが、これも全ては見惚れたカードのため

実際はもっとデカくて高額まである。5000円まであった。

経験あるかわからないですが、こういうプレイマットに置かれていって査定金額がわかっていきます。つまり、置かれてからが勝負です。

例えば「ギルドパクトの力線英語版1700??もっと出せるでしょ」と思い交渉を仕掛けます。

私「would it be able to raise the price more?」
トレーダー「your price?」(すまん、全部は聞き取れなかったが、あなたの考える値段は?みたいな意味だと思う)

私は値段の書かれたプレイマットの2200の文字を指さします。
割とあっさり「ok.」と言ってくれます。
今思えば、絶賛値上がり中のカードだったからってのはあるかもしれませんが。

「なるほど、これは交渉前提の値段が敷かれている可能性あるな。」となるわけです。

ここからずっと勝負の始まりです。
悲嘆が2200買取?なめんなよ?と思い2600を指差す。首を横に振られたので2400で手を打つ。
敵対工作員英語版拡張が2400?なめんなよ?と思い2800を指差す。これはokだったみたい。
こんなことを永遠と繰り返します。

ついた査定額は21万円。
すると、トレーダーが、翻訳ソフトの画面を見せてきます。「これで査定額には納得してくれた?」
多分、最初英語で言ってくれたのを聞き逃したんだと思います。ごめんね、リスニング力もなんもないの。
つーか、これでいいなら最初から私もこうすればいいやんけ!ってことでこっから筆談の開始です笑

トレーダー「いくら持ってるの?」
スマホの画面を見せてきます。
私はこれで足元見られるのもなぁ…と苦笑いをして答えません。

これで現金8万円足して29万円。
33万には足りずか……となって膠着状態。

他にお金になりそうなものはないか、パイオニアのデッキやスタンダードのデッキを漁り始めます。(多分くっそ貧乏な奴に見えたやろうなぁ…必死こいて金目のもの漁っては出し、漁っては出し。)

そんな時、思わぬ事態が起きます。

奥から多分上司であろう人が、poorのイタ語タバナクルを持って来たのです。そこには29万5000円の値札が。
それを受け取ったトレーダーは「cheaper.」と言ってこちらに差し出してきます。状態をチェックしたら、折れとだいぶ擦れた跡が。

でも買える!!私にも手が届く!ちょっと予算オーバーだけどこの先ちょっと生活節約すれば、なんとかなる!!

冗談抜きで運命やと思いました。

トレーダーが差額である85,000と表示された電卓を提示してきます。
私はしばらく悩んだフリをして。(いや、実際値切ろうか悩んだ)

「this price is ok.」

と言ってプレイマットの上に85,000円を出してタバナクルを受け取り、トレーダーと硬い握手を交わします。

トレーダー「ありがとうございます」
私「thanks you very much.」
お互いにお礼を言って私は席を離れます。

まだ22歳、買った高い買い物といえば、ゲーミングpcとバイクくらい。29万5000円のカードなんてまさか買うと思ってなかったし、今も「何してるんやこいつは」と若干思っていますが、悔いはないです。
何よりも、自分で交渉して手に入れたカードとして、私の記憶に一生残るでしょう。そんな貴重な体験でした。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
若僧のイキリ交渉日記でした。

まとめ

ここからはコンベンション行く人へのアドバイスというか、私が感じたことを綴ります。

  • トレード用バインダーを持ってくのが吉

  • 現金は自分が使ってもいいと思う分だけ。マジで物欲が止まらん場所だから。

  • 交渉は臆せずやるべし。

  • そのためにも、売る予定や買う予定のカードの相場をなんとなくでも調べるといいかも。

  • 英語話せなくてもDeepLとかで筆談すれば全然大丈夫。

  • もちろん英語話せると交渉の幅は広がる 。

  • あと、飲み物と軽食あるといいよ。inゼリーみたいな場所取らないやつがおすすめ。

まぁ、こんなところでしょうか。
貴重なカードを見るだけでももちろん楽しいです。(9000万円のブレストマジで笑った。)

でも、自分の力でそれら貴重なカードを手に入れた時の快感は筆舌に尽くし難いものがあります。

ぜひ一度交渉のテーブルについてそのヒリヒリとした感覚を味わってみたらいかがでしょうか。

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