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色が混ざる発見➁(視覚・触覚)

色と色が混ざる変化を知る

3歳児の子ども達にこんなケチャップの容器を出してみたときのことです。

色水遊びで、水着に着替えてペットボトルの容器で遊んでいる姿はよく見る光景です。しかし、この日は汚れても良い格好でこんな環境で色水遊びを行いました。

図4

このとき、保育者は、“色が混ざると変化する”ことを感じてもらいたかったのです。

そのままの色を入れてみる、そこに違う色を混ぜてみる。

色が変わった!

友達のやっているところをみて、真似してどんどんいろいろな色を混ぜてみます。保育者のねらい通りの展開です。

色水がなくなったら、ちゃんと補充をする色水も用意していました。容器がいっぱいになったら、たらいの中に色を捨てるのもOK!何度も繰り返し遊べます。若い先生が素晴らしい環境作っていました。

図3

このとき「〇色と〇色を混ぜると○○色になる!」ということを具体的に口することは望んでいません。そうなれば儲けもん!くらいのレベル。

色が混ざることでの変化を感じる、保育者が感じてもらいたかったことが達成できていたのは言うまでもありません。

保育者が学んだこと、驚かされたこと

この遊びが進んでいくことで、一つ気づいたことがあったのです。

外で水着でやったときには、時には乱雑にドボドボ水をこぼしながら遊ぶのが通常だった気がします。

しかし、このときは見ての通り、ほとんどこぼさないように遊んでいました。保育者は「こぼさないよ!」なんて一言も声をかけていません。なのに、この子なんて表面張力を自然に楽しんでいる感じすらあります。(後ろの机は少しこぼれていますね)

図2

なぜだろう?どうしてかな?

ケチャップの容器がよかったのか。この小さなカップがよかったのか。服装がそうさせたのか。不思議なオマケがついてきました。

これだから保育はおもしろい!!

図1

保育に正解なんてない。

色の変化を楽しみ、それぞれが熱中して遊ぶ姿がとても印象的でした。これだけで、保育者のこの日のねらいは達成です。しかし、保育とはいつも予想の斜め上の姿を子ども達は見せてくれるものです。

そして、それが見られたら僕は保育者が良い保育をしているのだと思うのです。なぜなら、保育者が子ども主体で保育をしていないと現れない姿だと思うからです。そして、この経験から得る保育者側の学びも非常に大きい。

これが2歳児だったらおそらくドボドボこぼしていたのかな。4歳児だったら、色の発見をもっと細かく実験し始めたのかな?学年が違うことで姿は違うし、繰り返し遊んでいくことでまた姿が変わってきます。

毎回違う遊びを考えなくても、同じ遊びで変化を感じるのも一つのやり方ですね♪

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