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『面白き事もなき世を面白く すみなすものは心なりけり』

掲題は、高杉晋作の辞世の句である。下の句は野村望東尼が付けたとか、高杉自信が詠んだとか様々な憶測があるが、ともかく有名な句として存在している。
ただ、私は今日初めて知った。上司と話している時に、「高杉晋作の辞世の句を知っているか?」と聞かれて知ったのだ。私は常識や見識がない。知らないものは知っていけばいいのだ。ということで本日の記事にする。

さて、この辞世の句であるが、どのような意味であるか。阿呆な私にはいまいち理解できない。ので、色々調べてみた。

まずは上の句。「面白き事もなき世を面白く」。
面白くない世の中でも、面白くできるのかは自分次第、という意味とのこと。
同じような人生を送るにしても、最大限楽しんでいる者がいる傍ら、つまらなそうに過ごす者もいる。これは全て、物事の考え方、受け取り方次第なのだ。

私はnoteや動画編集を楽しくやる反面、仕事を辛い・つまらないと感じていたが、そうではなく仕事を楽しむ・学び取ることを見出すことが大事なのだと思う(と、上司に言われた)。
洗脳・説得チックではあるが、一理ある考え方ではあるので、せっかく時間をかけて仕事をする以上、そこで身につけられるスキルを意識してみようと思う。

そして下の句。「すみなすものは心なりけり」。
最終的には自分の心持ち一つ、という意味とのこと。
まるで上の句を補足しているような内容で、自分の心の持ちようで如何程にも自分の人生は変わるということを意味しているのであろう。


…というのが通説であり、この句だけを見ると高杉晋作の前向きさが読み取れるのであるが、実は違った推測もされているらしい。高杉晋作が詠ったとされる上の句であるが、一字だけ異なっている可能性があるらしいのだ。

「面白き事もなき世”を”面白く」ではなく、
「面白き事もなき世”に”面白く」が本来の上の句である可能性が高いというのだ。

一字で何か変わるか…?と思われるかもしれない。少なくとも私は思った。しかし、この一字で高杉の見え方が大きく変わる。

「面白き事もなき世”に”面白く」は、「面白くもない世の中を面白く生きるにはどうすれば良いのか」という、迷いを含む意味合いを持つのだ。前向きポジティブに人生を楽しんでいたイメージの高杉が、人生を面白く生きることを死の間際になっても考える繊細なイメージに移り変わる。

そして、上の句の意味が変わると、下の句の持つメッセージも変わってくる。
前者では補足的な意味を成していた「すみなすものは心なりけり」であるが、後者については、高杉晋作の世の中や人生に対する迷いに対して、野村望東尼がアンサーを付けたようにも読み取れるのだ。

高杉の強い言葉を野村が補足したのか、高杉の迷いに対して野村が答えたのか、同一の句から正反対の印象を受けることは、非常に面白いと感じた。


結局のところ、自分の気持ち一つで何事もプラスに変えていけるのだ。今日仕事でしてしまったミスも、将来的にフリーで成功するための布石だ。ということでnote執筆後は仕事頑張る。記事終わり。

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