看護計画テーマ「脳梗塞患者の外来看護」
本日の外来シリーズは「脳梗塞患者」になります。
脳梗塞は、脳の血管が詰まってしまう疾患で、麻痺などの後遺症が残りやすい疾患です。
いろいろなリスクがありますので早速まとめていきましょう。
脳梗塞患者の外来看護
.アセスメントの視点
再び脳梗塞を起こさないために予防的な生活をすることが重要である。また同時に、患者が障害を持ちながら自宅で生活するために残存機能を維持、増進することも重要であり、その方法を家族をも含め指導していく必要がある。さらに患者、家族に対しての心理的援助も大切である。
.問題リスト
#1.再梗塞予防
#2.運動障害に関連したADL自立の困難
#3.感覚障害、運動障害、認識力の低下による転倒、骨折、皮膚損傷
#4.失行、失認、精神知能障害に関連した日常生活能力の低下
#5.言語障害に関連したコミュニケ−ション障害
#6.排尿障害、運動障害に関連した失禁、便秘
#7.嚥下困難に関連した食事摂取量の不足による栄養状態の低下
#8.障害受容に関連した闘病意欲の低下
#9.患者の退院に関連した家族の受け入れ、介助能力の不足
.看護目標
再梗塞の予防に努める
自宅でのリハビリテーションにより、入院中に到達したADLのセルフケアレベルを維持、または可能な範囲まで拡大する
障害受容に対して継続して精神的サポ−トを受けられる
.看護問題
#1.再梗塞予防
・再梗塞予防の方法を患者および家族が理解できる
診療機関への通院と内服、望ましい日常生活が継続できる
O−1.定期受診、定期検査の状況
2.内服の状況
3.食事、水分摂取、運動、喫煙習慣の状況
T−1.医師との連携をとりながら継続した通院、検査が受けられるようにする
2.医師および薬剤師との連携をとりながら正しい服薬が継続できているか確認する
3.栄養士との連携をとりながら食事指導をする
E−1.再梗塞予防の基礎知識について説明する
2.通院の必要性について説明する
#2.運動障害に関連したADL自立の困難
・目標としたADLのセルフケアレベルを維持、または、可能な範囲まで拡大する
(梗塞に関する検査デ−タ、運動障害の程度により、ADL自立のゴ−ルを査定し、ADLを拡大する)
患者の関節拘縮予防のための健側を用いた自己他動運動ができる
患側の保護ができる
装具や自助具を正しく使える
坐位や立位が保持できる
寝返り、車椅子やベッドへの移動、マット上での移動ができる
食事、整容、更衣、排泄、清潔、入浴の各ADLが自立できる
O−1.訓練や今後の生活に関する言動
2.運動障害の状況、廃用性障害の状況
3.ADL自立状況、装具や自助具の使用
4.失行失認の状況
5.リハビリテーションの訓練内容と評価
6.訓練前後の身体状況
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