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舌の不思議_内臓を診る

東洋医学では患者さんの状態を診るのに望診、聞診、切診、問診があります。
望診 → 目で見た体の状態
     皮膚の色・状態、体毛
     舌、爪の様子
聞診 → 音を聞いて判断する体の
     状態
     胸や背中の音
切診 → 触って感じる体の状態
     脈、腫脹や隆起または陷
     下、熱または冷え
問診 → 質問して、その答えから
     判断する体の状態
     
舌を診るのを『舌診』といいます。特に舌の様子から内臓の状態がわかります。

1.正常の舌 
 →淡紅色で舌苔は白く薄い
2.赤みを帯びている 
 →余分な熱、水分不足、発熱風邪
3.赤みが薄く白っぽい 
 →栄養不足、体力低下
4.舌の奥が紫色っぽい 
 →血行悪く冷えている、生理不順
  生理痛
5.大きく腫れぼったい
 →水分がたまっている
6.ふちに歯形 
 →体力衰え疲れがたまっている

7.舌裏の血管が怒張
 → 血行が悪く、肝機能障害
8.ツルツルで光沢、深紅色
 →胃炎、体液不足
9.黄色の舌苔がべったり
 →熱がこもり、高血圧、心疾患
10.舌苔が黒く厚く粘つく
 →内臓が弱り、癌の恐れ
11.白い舌苔が厚く粘つく
 →冷えて腰痛、腹痛
12.舌苔が所々剥がれている
 →胸やけ、逆流性食道炎、胃潰瘍
13.舌が割れ溝が出来ている
 →栄養・水分不足、脂質異常、糖
  尿病
14.赤い斑点、点状の隆起
 →口内炎、膀胱炎など炎症、イン
  フルエンザなど感染症
15.紫色の斑点
 →血行滞り生活習慣病、循環器系
  (心臓、脳の病気)、脂質異常
  痛風、癌の恐れ

 まとめると、
赤い舌 →内臓に熱がこもっている
白い舌 →内臓が冷えている
紫の舌 →血行が滞っている
大きく腫れぼったい舌 →水分がたまっている
黄色の舌苔 →熱と湿気が充満した状態

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