【鈴木裕介】心療内科医が教える本当の休み方【読書感想文】
この本は「ちゃんと休む方法」を教えてくれる本です。
自分より周りの人や会社を優先しすぎる
シンプルに自分のニーズを後回しにして会社や他人のニーズばかり応えているとなかなかゆっくり休むことができないからです。
特に「休むと迷惑がかかる」とか「評価を下げたくない」と感じる責任感が強くて、真面目な人ほどこの傾向が強いわけです。
会社のことよりも勇気を持って自分の楽しみなどを優先することでメンタルを壊さないために大事なことになります。
そもそも、仕事は果てしのないマラソンのようなもので「今日だけは」と短距離走のように自分を追い込むと後半に失速したり、バテてしまったりします。
だから最後まで走り続けるのに適度に休む必要があります。
幸運なことに今日本は人材不足ですし、これからますます人口が減っていきます。
ある意味、働く場所なんてたくさんあります。
だから、社員のことを気にかけられない会社に長く居座らなくてもいいです。
ストレスがかかっていることになかなか気づけない
私たちの体は多少のストレスはごまかして耐えられるようにできています。
実際にストレスがかかっているときに、人間の体はそのストレスに抵抗できるように、副腎から「抗ストレスホルモン」と呼ばれる、アドレナリンやコルチゾールといった物質を放出しています。
それが分泌されると心拍数や血圧が上昇し、集中力が上がり、ストレスを感じない戦闘モードにさせてくれます。
ゴムでいうと張っている状態です。
会議や商談などが終わった瞬間に「うわぁ疲れた」とはじめて疲労に気づきます。
一瞬ならばプラスに働くものになります。
適度なストレスは集中力を高めてくれます。
だがこのストレスは慢性的に長く続くと段々と心身が耐えきれなくなってしまいます。
事実、この抗ストレスホルモンは基本は3ヶ月までしか分泌されません。
そのため3ヶ月を超えるとストレスに耐えきれなくなり一気に疲労感、頭痛、吐き気や腹痛、下痢、肌荒れ、不眠、まぶたがピクピクしたり、顔の表情がなくなって笑えなくなったり、頭が回らないなどの症状が出ます。
張っていた、ゴムが切れてしまった状態です。
特に現代社会では嫌な上司や同僚と距離を取るのは難しいし、嫌な夫と妻と1つの家に住まないといけないことも多いため、慢性的なストレスがかかりやすいわけです。
そして身体がストレスに蝕まれたあとに、メンタルがやられ始めます。
私たちは、ストレスに気づきにくいわけです。心ではなく、「疲れ」「だるさ」など身体の声に耳を傾けて適度に休むことが大事となります。
身体が不調でも、心はまだ元気な場合が多いわけですから、自分の中のゴーストが「ここで頑張らないと!俺の価値はないぞ!」とか「休むと迷惑がかかる」とささやいてきますが、心ではなく、身体の声を聞くことが大事になります。
自分が何をすればリフレシュできるのかわかっていない
事実リフレッシュできる休みの過ごし方は人それぞれです。
特に厄介なのが、中毒性もあって精神的に病みやすいSNSです。
SNSをみていると、ついつい人と比べてしまって自分がいかにちっぽけな存在なのかが嫌っていうほどわかります。
そもそも人と比べるのは最も人を不幸にする行為だからです。
自立神経のバランスをとる休み方が良い休み方
自立神経とは、かんたんにいうと、呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排尿・排便など
生きていく上で欠かせない生命活動を維持するために24時間365日、休むことなく働き続けている神経のことになります。
この自立神経に全身にくまなく張り巡らされており、ストレスや環境の変化などに応じて、身体を微調整しながら全身を最適な状態に保ってくれています。
この自立神経のバランスがストレスなどによって崩れてしまうと、体調を崩したり、疲れやすくなったりしてしまいます。
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